ピノッキオの冒険 (岩波少年文庫 077)

  • 岩波書店 (2000年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784001140774

みんなの感想まとめ

テーマは成長と冒険であり、主人公ピノッキオが様々な経験を通じて学び、変わっていく姿が描かれています。物語では、勉強や親の言葉を無視することの危険性が示されており、ピノッキオの無邪気さや自由な行動が時に...

感想・レビュー・書評

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  • ピノッキオの物語をちゃんと読んだことがありませんでした。こんなにお勉強が嫌いな子どもだったとは。そして大人の言うことを聞かない。そんな操り人形のピノッキオでも、父ちゃんのジェッペットは深い愛情を注ぐんです。読み終えると、ピノッキオの冒険より父ちゃんの愛情の方が強く印象に残ります。愛情の物語っていつまでも心に残ります。これをしなさい、これはしてはいけないと言われるより人生を変える力があります。操り人形が人間になったんですから。

    なんにも心配しないで勉強が出来るというのは本当に幸せなことです。学校に通っていた頃はわかりませんでした。知らないことがわかる、わからないことを考える、偉大な先人たちの叡智に触れる。勉強って本当は楽しいんです。そして世界はものすごい不思議であふれています。見えるものも見えないものも、わからないことがいっぱい。そういうものを知るために勉強はあるんじゃないかな。ドキドキワクワクしない人生なんてつまらないでしょう。不思議なことに囲まれたこの感情は、ずっとずっと続いて、ものすごく楽しいことなんだよってピノッキオに伝えたいです。

  • 学校に行かない、勉強しない、親の言葉を聞かない、働かない、など良くないことを戒める物語なのだろう。

    3年間にわたり、新聞に連載されたとか。
    登場人物は変化して、矛盾するところもあるようだ。

  •  まず、破茶滅茶な話に驚いた。
    ピノッキオは、木ぎれの状態から話し出す。
    そして本能のままに行動し、ちっとも学習しないから、痛い目に何度もあう。
     これって本当に子ども向けの話なのだろうか?
    そう思いながら読んでいてわかった。
    滅茶苦茶だ、と思うのは大人になってしまったからなのではないか、と。
     冒険に正しいとか、正しくないとかはなく、どんな体験をして、どんな気持ちになるのかを知ることが冒険なのだ。

     読後、NHK100分de名著のサイト記事を読んだ。
    当時のイタリア国内の状況を知ると、味わいが多面的になった。

  • 「ピノッキオの冒険」コッローディ著・杉浦明平訳、岩波少年文庫、1958.11.10
    305p ¥400 (2020.05.21読了)(2020.05.13借入)(1976.04.10/11刷)
    1958年刊行の旧版です。
    Eテレの「100分de名著」で『ピノッキオの冒険』が採り上げられたので、放映を見て、テキストも読んでみました。自分の知っているピノッキオは、ディズニーの『ピノッキオ』であって、原作とはずいぶん違うものであることがわかりました。
    この機会に『ピノッキオの冒険』を読んでしまおうと、図書館から借りてきて読んでみました。
    世の母親たちが眉を顰めるけど、子供たちが大喜びしそうな行動が、いっぱい出てきます。作者は、子供たちが喜びそうなことを、知り尽くしているようです。
    この作品が書かれたのは、1881年1月から1883年1月までで、子ども新聞に連載されたもの、とのことです。最初は、15章までで、ピノッキオが死んで終りになったけど、評判が良かったので、死んだピノッキオを生き返らせて、続編が書かれ、29章で終わらせました。ジェッペット爺さんが行方不明のままだったので、さらに続編が書かれて、36章で終わりとなりました。ファンタジーですので、今でも十分楽しめます。
    以下に【目次】を書いておきましたが、もっと長い文章になっているので、短く端折ってあります。出版社の方、ごめんなさい。

    【目次】
    1 (大工のサクランボ親方)
    2 (ジェッペット)
    3 (操り人形・ピノッキオ)
    4 (ものをいうコオロギ)
    5 (オムレツをつくる)
    6 (火鉢の上に足を乗せて眠る)
    7 (操り人形の足をもう一度作る)
    8 (自分の上着を売る)
    9 (人形芝居を見物する)
    10 (人形使いの火食い親方)
    11 (火食い親方のくしゃみ)
    12 (金貨五つ)
    13 宿屋赤ガニ亭
    14 (ものをいうコオロギ)
    15 (カシの木の枝につるす)
    16 (ルリ色髪のうつくしい少女)
    17 (砂糖を食べるけど、薬は飲まない)
    18 (キツネとネコ)
    19 (金貨をぬすまれる)
    20 (恐ろしい大蛇に出会い、罠にかかる)
    21 (ニワトリ小屋の番犬になる)
    22 (どろぼうを発見する)
    23 (海に飛び込む)
    24 (ミツバチの島)
    25 (よい子になって勉強すると約束する)
    26 (フカを見ようと海岸へ)
    27 (巡査に捕まる)
    28 (魚のようにフライに)
    29 (本物の子供に)
    30 (トウシン小僧とおもちゃの国へ)
    31 (小ロバに乗っておもちゃの国へ)
    32 (小ロバになる)
    33 (サーカス一座に買われる)
    34 (海に投げ込まれる)
    35 (フカの腹の中の出会い)
    36 (本物の子供になる)
    あとがき  1958年10月 杉浦明平

    ☆関連図書(既読)
    「コッローディ『ピノッキオの冒険』」和田忠彦著、NHK出版、2020.04.01
    (2020年6月9日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    ことばをはなす木から人形を作ったジェッペットじいさんは、それにピノッキオと名づけて、子どものようにかわいがります。やがてピノッキオは広い世界に旅に出ます…イタリアの代表作として百年以上にわたり世界中の子どもたちに親しまれてきた物語。小学3・4年以上。

  • オースターが作品で何度か触れてるので気になってた。

    ピノッキオとジェッペットじいさんって
    物語中ではほとんど離れ離れになってるのに、
    互いに親子だっていう意識をこんなに強く持ってるんだ。

  • ちゃんと全部読んだことなった。
    こんな破天荒な物語だったのか!
    ピノキオ、やることメチャクチャ(笑)

    創造主のおじいさんが
    最後にクジラの中から出てくるのは
    なんとなく知っていたけれど
    まさかピノキオを探し歩いていて
    そんな目にあっていたとは。

    なんでも、あとから話を
    継ぎ足し継ぎ足ししていったのだとか。
    それなら一貫性がないのもわかる。
    まあ、ナンセンスのおもしろさもあるし
    長年愛されてきたのは
    それなりに理由があるのでしょう。

  • 読み返すことはなさそうだが面白かった
    馬鹿なピノキオ人間くさいですね

  •  読了。
     ディズニー映画でしか観たことがなく、それも子供の頃で内容を全く覚えてないのだが、ピノッキオがろくでもない操り人形だった。

     何度も何度もいけないと言われたことに手を染め、何度も何度も愛してくれる人達を裏切る。それで危険な目にあってるので、ザマァとしか。

     最後突然良い子に覚醒。子供はこれかはなにを学べと…
    不思議な物語だった。
    (221003)

  • くすぐったがったり文句を言ったり「生きている材木」で操り人形を作ると一人で動き出した。/コオロギが何度も復活するが、もともと寿命が短い虫だから転生か集団知か/「仙女さま」は年齢が初め少女でしだいに歳を取るのが早く、しまいには母親の如くなる。ゼペット爺さんの遭難に介入しないのはおかしいとも言えるが、子が立ち直らなくてはどうせ救われないのだ/善意は裏切られ…貧困、飢え、無知を捉える陥穽=「無知は飢えよりも残酷」、残酷と陰惨、社会の不正・不平等、恐怖、非人間的搾取、悪人は巧緻、「善人」はナイーブ=犯罪を助長する

  • 100分de名著で本書を知る。
    ディズニー映画と多くの相違があることに驚いた。

    ピノッキオが一度死ぬ(!?)ことには特に驚かされた。
    この死をキリストになぞらえた解釈があることに納得しつつも、借金を返し終わって作品を続ける必要がなくなったためと元も子もない解説を後から知った。

  • 話の流れはめちゃくちゃでストーリー的な面白さは無かった。
    が、操り人形や、各話のエピソードが面白く、一話一話で楽しく読めるのかもしれない。

  • 『改訂新版 私たちの選んだ子どもの本』で知り、この版を図書館で借りた。

    言葉を話す木から作られた操り人形・ピノッキオの冒険。
    ジェッペットじいさん・仙女さま、など。

    読書前の印象「なんだか不気味な絵だな」、読書中の印象「ほんとどうしようもない奴だな」、読書後の印象「こんな話だったのか」。
    これまでの私のピノキオ像が、崩れ去った。
    極端な子どもがピノッキオで、周りの意見や流れに操られる存在から「りっぱな子ども」になった。
    「行き当たりばったり」ということばがぴったり。
    ピノッキオの冒険がどんな風だったのか忘れかけた頃、ジェッペットじいさんと再会したピノッキオが、冒険をおさらいしてくれる感じ、おりこうだなぁと思った。
    「訳者あとがき」に、三年間継ぎ足された物語であるため、つじつまの合わないところがあるとあった。
    でも、それすらも、なんだか変なのと思いながら読ませるのも、作者の筆力なのかなぁと感じた。
    道徳的なおはなしとも言える。
    「イーン! イーン!」にカルチャーショックを受けた。

  • 映画のピノキオとはだいぶ違う、原作「ピノッキオの冒険」。道徳観をこれでもかというくらい押し付けられる教育書然としているところがしんどいけれど、突拍子のない冒険譚は読んでいて楽しい。ピノキオは映画で知っていたよりずっとわがままで短絡的で、非常に子どもらしくていい。
    夢のないファンタジーという感じ。好きです。

  • 悪童ピノキオの冒険
    たしかにちょっと道徳くさい

    ピノキオも初読み~
    ディズニーの印象がつよい

    これはだいぶディズニーのとちがった
    本筋はいっしょだけど

    いきなりゼペットじいさんがなぐりあいの喧嘩してて笑った

    新聞に連載してたらしく、かなりいきあたりばったり
    つじつまあわないところも多い

    けどその次から次へとなかんじがたのしくて
    おもしろかった。
    描いてて楽しいだろうなあというかんじ

    学習しないピノキオ・・
    でもたしかにいい子だったらあんまりお話にならない

  • 説教臭いけれど、リアル。

  • 無論、ディズニー映画『ピノキオ』の原作です。

    けっこう長くて、ピノッキオが忠告を聞かずに、何度も何度も何度も失敗をしまくるのだけれども、そんな懲りないピノッキオが凄く可愛い…。

    この原作にけっこう忠実なカタチで、おっさんのロベルト・ベニーニがピノッキオを演じていた2002年の実写映画を前に見た時は、ピノッキオは全く可愛くないし、バカ過ぎてうんざりしたものだが…(笑)

    ひとつの章が短めで、文章が軽妙なので、テンポ良く読めました。

  • なじ■ 「わしのことを、おかゆじじいといったじゃないか」「ぼく、とうちゃんを千回もなでてあげたいし、せっぷんでころしてしまいたいくらいだ……」 印象に残る科白が多かったです。文章も好き!

  • こんなに無茶苦茶やったっけ?と思いました<br>あと、訳が非常にくどい言い回しです。<br>お話自体は、色褪せることもなく、大人が読んでも十分楽しめるかと思います。

  • ディズニーのものとかなり違う。ディズニーはこの中から、純粋に綺麗だなぁと思われるところだけ取り出し、大衆向けの綺麗なお話に作り上げたのだと思いました。

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著者プロフィール

イタリアの作家。トスカーナ大公国のフィレンツェ出身。音楽・演劇・政治・文化批評など、その執筆分野は非常に多岐にわたる。代表作に『ピノキオ』。

「2016年 『ピノキオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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