- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140798
感想・レビュー・書評
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時の旅人みたいな長編も良いけど、短編も良かったです。
表題作の西風のくれた鍵もよかったですが、幻のスパイス売りが大変心に残りました。あのスパイスを売るセリフやおばあさんに丁寧に接するッベシーのやさしさ、最後には幸せを手に入れてほっとしました。
ちょっと悲しい妖精の花嫁ポリーもいいですね。
小学校の頃に読みたかった! -
『ナツメグに シナモン
ジンジャーに キャラウェイ
インディーズ諸国の スパイス
さあ 買いにおいで…』
…このフレーズがふと思い出され、一体何の本だったかな、と探し辿りついた本。
「ナツメグにシナモン、ジンジャーにキャラウェイ」…幼い頃、このとても異国情緒たっぷりに聞こえた単語に、“外国”への憧れを募らせていたこと…も思い出しました。
意外と小学生の頃の記憶でも覚えているよう。あの頃の感情をちょっとでも胸の内心の内に、感じ取ることがまだ出来た自分には、ちょっと嬉しかった。
そして、アトリーは個人的には短編の方が好きなのです。
「時の旅人」「農場にくらして」よりも、「氷の花たば」「西風のくれた鍵」「グレイラビットのおはなし」…など。
アトリーの、何とも少女らしさを持った目に写しだされて書かれた文章は、精密で、描写がとても丁寧でして、
これが長編の文章になりますと、物語の展開のスピードに途中でイヤになってしまったんですね、特に小学生のころは(苦笑) -
温かく素朴なお話たち。命を宿した雪娘、妖精と結ばれた娘、魔法のスパイスを手にした娘、西風から鍵を渡された少年。イギリスの田園風景の元で繰り広げられる、少し不思議なお話。こういうお話を面白く感じることが出来ることが、幸せなんじゃないかなと思ってしまいます。派手さは全くないんだけど、だからこそ面白いというこの感じ。物語の扉を感じました。
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こういう物語を読んでドキドキ・ワクワクする時間を持つことができる子供は幸せだと思います。 でも、今のご時世、この本の対象学年らしい(裏表紙にそう書いてある)、小学5・6年以上の子供はこういう物語を読んでどんな感想を持つのでしょうか? なんか嘘っぽい。 子供だまし。 こんなことあるわけないじゃん! そんな声が聞こえてくるような気がします。 恐らくはもっと幼い子供じゃないと、こういう物語が受け入れられない時代になっちゃっているんじゃないか? そんな風に感じるのは気のせいでしょうか?
どことなく「ファージョン・テイスト」が感じられる、イギリスの豊かな田園風景を背景とした幻想短編集。 ちょっと面白いなぁと思ったのは、イギリスの田舎の方では自動車が走るような時代になっても、ピクシーや妖精が暮らしていたり、アニミズム的な物の見方が残っていたりしたように感じられること。 もっともそれはアトリー個人の感性によるものなのかもしれませんが・・・・・ ^^;
(全文はブログにて) -
「西風がくれた木の実の鍵で幼いジョンが知った木の秘密とは? 表題作のほか、妖精ピクシーのスカーフを拾った少年の話、ピクシーに見初められて結婚した少女ポリーの話など、幻想的な6つの物語を収める。96年刊の新版。]
ピクシーのスカーフ 5−34
雪むすめ 35−70
鋳かけ屋の宝もの 71−85
幻のスパイス売り 87−118
妖精の花嫁ポリー 119−148
西風のくれた鍵 149−172 -
この雰囲気、大好きだ~
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ピクシーのスカーフ
面白かった〜!スカーフ持ってみたい!
雪むすめ
半分くらい単調が続くけれど、
中盤に急展開があり、ちょっと切ない。