クジラがクジラになったわけ (岩波少年文庫 081)

  • 岩波書店 (2001年4月18日発売)
3.47
  • (3)
  • (2)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784001140811

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いろいろな動物がその動物に「どうして」
    「どのように」なったのかというお話。
    個人的には最初のフクロウが一番面白かったかな?

  • 動物のなぜなぜ話11編。この世界のはじまりを壮大に語る導入が素敵。そこから、なぜ動物たちが、その動物の姿や習性、あるいは名前になったのか楽しく話されていく。

    うさぎは、お月さまと結婚できると思い、山の向こうに見えるお月さまを諦めずに追い続けた。結果、すばらしい走り手とジャンプの名手になり、お月さまの声を聞こうと、長い長い耳になったとか。そんなふうに。

    その動物の特性を生かしたユーモラスなお話に笑いがこぼれる。感動的な話もある。欲にまみれたところも、だましたりいじわるしたりするところも、まぬけなところも、でも一生懸命なところも、やさしいところも、全部ひっくるめて愛したくなるような動物たちだった。

    特に好きな話はゾウがゾウになったわけだったな。その姿を笑われても、いじめられても、火事のときにみんなを助けるその優しさに心打たれた。その後ゾウが姿を消した後、動物たちみんなに讃えられる、誇らしくも切ないラストもよかった。2年生、3年生と読みたい。

    ミツバチがミツバチになったわけも、不思議な印象を心に残した作品。悪魔が宝石に涙を入れて、何年もかけて作った作品がミツバチで、だからミツバチはいつも悲しい。そこで花の甘い汁を吸う必要があるという話だった。

    動物たちを創る神様が、野菜畑を世話するおじいさんで、少し滑稽なところがあり、親しみやすいところもよかった。

  • うーん、面白い本だと思って期待しすぎたのが良くなかったのかな。

    「クジラ」「カメ」「フクロウ」「ウサギ」なんかは面白いが、「ハイエナ」「ネコ」「ロバ」なんかはあまり面白くない。
    はじめ8編だけ訳されて、新たに3編追加されて、原作と同じになったと解説にあったが、もしかしてつまらない3編が追加されてしまったのでは?と思ってしまった。
    面白い作品だけにした方が本としては良かったかも。
    研究者は原作を原文で読むだろうから。

  • クジラやうさぎ、ハイエナ、ゾウなどの動物がその動物になった理由の話11編。

    表題作のクジラは昔は神様の畑に生えていたクジラ草でどんどん大きくなって家とかを押しつぶしてしまって困った神様はクジラ草の頭に穴を空けて海へ放り入れる。
    潮を吹いている間クジラ草はどんどん小さくなるけれど、疲れて昼寝をしている間にまたどんどん大きくなってしまう。
    きゅうりくらいの大きさになったら畑に戻ってもいいと言われているが、なかなか小さいままでいられず、今でもずっと海にいるのだとか。
    かわいい。

    他には、神様によって作られるけれど、動物たちはそれぞれ自分がなりたいものになれるよう日々努力をする。
    ライオンになりたいものはライオン見習いとして頑張る、など。
    動物でも自分にあった仕事をしなくちゃいけないなんて大変。

    面白いけれど、どの話も少し悲しみや自業自得の要素を含んでいる。

    きれいなミツバチとクジラ草の話が好き。

  • 小学生低学年向けの物語。
    どうして動物たちは今の生活に落ち着いたのか、その姿や経緯をファンタジーに、時には現実的に表現されている一冊。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1930年8月17日、ヨークシャー西部の山間部ミソムロイドに大工の息子として生まれ、厳しくも豊かな自然に囲まれて育つ。ケンブリッジ大学在学中に詩を発表し始め、第1詩集『雨中の鷹』はギネス・ポエトリー賞、グッゲンハイム・ポエトリー賞、サマセット・モーム賞を受賞。63年に妻であるアメリカの詩人シルヴィア・プラスを自殺により、69年に恋人アッシア・ヴェヴィルと娘シューラを心中により失う。本詩集『カラス』はその苦悩の記録であり、神を横目に地獄のような世界をめぐる主人公「カラス」の旅である。自身の苦悩や人間の内に潜む暴力的なまでの生命力を、無駄をそぎ落とした力強い言葉で、時にコミカルに痛烈な風刺を交えてうたい、また語る。繊細さと粗野さを兼ね備えた、稀有な桂冠詩人である(1984-98年)。児童書、戯曲、小説、エッセイ等著作多数。1974年クイーンズ・ゴールドメダル(詩部門)受賞。1998年死去。

「2024年 『テッド・ヒューズ詩集 カラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

テッド・ヒューズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×