ほんとうの空色 (岩波少年文庫)

制作 : 大社 玲子  Bal´azs B´ela  徳永 康元 
  • 岩波書店 (2001年8月17日発売)
3.98
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  • 29レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140880

ほんとうの空色 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 穏やかだけど動的、
    映像として頭に残る生きた文章。

  • 相変わらず感想文が下手なので読むかたは、このコメントは
    ネタばれになっちゃうのかな・・・でもとてもうれしかったので
    感想を書かせてください。


    ※※※

    ハンガリーの世界観がじぶんのすきな世界観であることに
    あらためて確信して ほうっ。。。と うれしいため息がもれそうだった。

    日の昇る時間の屋車菊の花畑で 咲いているほんの数分の間に花を摘む。
    どきどきとさせるこのシチュエーションに胸が高鳴る。

    急いで想いを募らせ、花束をしぼる。
    お母さんが雑巾をしぼるのを思い出しながら、
    ギュッギュッとしぼる。
    花束から青の色、
    ”ほんとうの空色”がうまれる

    なんてすてきな話なんだろう。

    ”ほんとうの空色”をめぐって、絵具のほとんどを
    いじめっこにとられてしまうんだけれど

    ほんの少し、・・・ 残ったそのほんの少しにロマンを残している。

    くもりの空も、雨の空も 晴れの空も映し出す その空は
    とても正直で だれもが知る空を そこに描いて映し出しているだけなんだけど、でもその”特別”に憧れを抱いてしまう。

    そしてまた、この話のなかでもうひとつ
    半ズボンの少年が恋をして、 
    ”ほんとうの空色”の秘密を そっと大事にしながら
    また、すこし大人になっていく

    こんなところも魅力のひとつかもしれない

    ちょっとしたロマンと、 ちょっとしたユーモア
    こどものころからある本を またわたしは繋いでいけるかな

  • 児童文学。野花を搾り取って出た汁を絵の具にして空を書いたら、天気に応じて絵の中で太陽が照り、雨を降らせ…。素敵なお話です。

  • これも姉の本でした。ダーシェンカと同じ児童文学全集の中の一つのお話しとして読みました。小学5・6年生の時だったかと思います。
    貧しい少年が大事に大事にしていた手作りの空色の絵の具が起こす奇跡と、少年が大人になっていくことへの一抹の寂しさがよく書かれていると思います。

  • わたしは児童文学作家志望だが、こんな作品が書けたらどんなにいいだろうと思う。子供たちが自然体で描かれていて、冒険は良質の刺激に満ちている。背景となる大人の世界は、よく描きこまれている。最後まで正体のわからない用務員のおじさんがまたいい。訳も、とてもよい。

  • 貧乏な洗濯屋の息子は、性格がお人よしで卑屈で
    そのため余計な問題を抱え込んでしまう
    クラスメートから預けられた藍色の絵の具を
    ねずみに食べられて失くしてしまったのだ
    それで途方にくれているところ、ふしぎな用務員のおじさんに教えられ
    ふしぎな絵の具を手に入れる
    その絵の具を使って描くと、そこにまるで本物の空が現れるので
    彼はそれを「ほんとうの空色」と名づける
    ほんとうの空色は少ししかないうえに
    誰もがそれをほしがるもので、あっという間に使い切ってしまうが
    それで描かれた空や雲や太陽は、少年に即物的な救済をもたらす
    空想の慰めを現実に変えた「子供の話」である

    バラージュ・べーラはハンガリー出身の作家
    ハンガリー革命の失敗を受けてウィーンに亡命したのち
    レニ・リーフェンシュタールの処女監督作品に
    シナリオを提供したことが知られる
    「ほんとうの空色」は1925年にドイツ語で出版された
    貧乏な少年が裕福な家の少女に愛され
    やがておそらくは画家として世に出るのだろう
    そんな物語だったが
    同年に
    アドルフ・ヒトラーのキャリアポルノ「我が闘争」が上梓されたことは
    歴史の皮肉と言える

  • 貧しくても必死に暮らしている母子に学校も近所の人たちもあまりにも厳しい。お腹を空かせた子供に対して果樹園の農夫たちはあまりにも厳しい。それでも絵が好きで本当の小さな空を持っているだけで幸せな気分になれるフェルコーが明るく子供らしく、そしてやがて恋がやって来て大人になっていくのも頼もしく、ほんとうの空色は一番辛い時期を楽しいものに変えてくれたけど、もうそれ無しでもやっていけるだろう。

  • ほんとうに素敵なお話しでした。
    ハンガリーのはなしは多分初めて読んだと思うけど、学校の様子、家庭の様子、農家のみ様子などがとてもよくわかりました。
    こんな絵の具があったら、、、なんて夢が膨らみますよね。終わり方も良かったよね~

  • フェルコーはなんだかジュジの目も「ほんとうの空色」のような気がしてきました
    ズボンにある空のかけらよりもずっときれいな空色なのです

  • ほんとうの空色は身近なところにあるものだ。 2016.3.23

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