トム・ソーヤーの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

制作 : T.W.ウィリアムズ   Mark Twain  石井 桃子 
  • 岩波書店
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140934

感想・レビュー・書評

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  • トム・ソーヤーの比べ読み中。

    ほかには福音館、青い鳥(抄訳)しか読んでないけど、
    いまのところのベスト。

    なんといっても訳が良い。
    良い文。
    字組も余白を効果的に入れていて(だから上下巻になっちゃったんだろうけど)
    読みやすさに気を配っている。
    子どもに渡す完訳ならこれだと思う。

    表紙は自分の好みだけど、
    中の挿絵はちょっと古めかしくて(私はキライじゃないが)
    子どもウケは悪いかも。

    著者のムダじゃないけど、ムダな(笑)饒舌が読み通せない原因なら、
    抄訳を読むのを検討するのもありだと思う。

  •  以下、僕が個人的にトムソーヤに不当なやっかみを感じているために、本についてもマイナス面を強調してしまっていますが、それは後に書いたような理由のためであり、本書の価値とは関係ないものなので、僕の怒りに興味がある人以外は読まないでください。

     30年以上ぶりに読みましたが、だいぶ印象が違いました。たぶん後に読んだハックルベリー・フィンの冒険の方の印象が勝ってたのだと思います。今回の印象を簡潔に言えば、児童向けの冒険小説そのものでした。他の人がアマゾンで似たような感想を書いてましたが、ストーリーが児童向けの一方で、文体にレトリックが効き過ぎたりどや顔で風刺を効かせてみたり、誰を対象に書いているのかよくわからない気がしました。いや面白いんですが立て続けにぽんぽん事件が起こりすぎたり、トムソーヤがとことん主役だったりといったところがいかにもエンターテイニングで気になりました。昔の記憶ではハックルベリー・フィンの冒険の方が好きだったので、そちらにもっと期待したいです。

     さて、なぜトムソーヤに(不当な)反感を感じているかと言うと、それは村上春樹がサリンジャー戦記の中でライ麦畑のホールデン・コールフィールドと比べたりするからなんです。トムソーヤは社会に適応して弁護士か何かになって成功していくけれどもホールデンの将来は見えないと言ったようなことが書いてあったと記憶しています。しかしそれは全くの当たり前であり、トムとホールデンを、またトムソーヤの冒険とライ麦畑を並べて比べるのがどうかしてるとしか僕には思えません。ホールデンは悩み多き16歳、三校めを放校になるところです。トムソーヤは歯も生え替わりきってない10歳、インジャンジョーに命を狙われている以外に悩みなんてありません。はみ出しものの野生児のように見えつつ愛を受けて育てられている坊ちゃんでありガキ大将であり女たらしであり何をやっても最後は成功する冒険小説の主人公です。宝は見つけて大金持ちにはなるわ、金持ちの娘と将来は約束されてるわ、読者の少年たちをうっとりさせるような勝ち組がトムソーヤなのです。アメリカで書かれた小説という以上に比べる点はありません。この2人を比べるなんて心底やめてください。

     表紙に惹かれて岩波少年文庫にしたけれども(ジャケ買い)、訳は古くて読みにくいだけでなく怪しいし、中の挿し絵は初版のものらしいが人物の描き分けがいまひとつだし、あまり勧められません。

     というようにネガティブな意見ばかり書いてしまいましたが、子供たちはまんまと楽しんでいました。宝を見つけるところやカツラを猫で吊り上げるところが息子のお気に入り。トムソーヤはイケメンのイメージだそうです。娘はハックルベリー・フィンの方が自由で、優しそうで、好きだと言っていました。僕も賛成です。

  • かなり駆け足で読んだので、登場人物とその関係性の把握に終始してしまった…。
    この手のものはあまり読まないのでちょっと読みづらく感じた。
    とりあえず早く下巻読もう。

  • トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐらいですから(笑)

    子供時代には同様に「ハックルベリー・フィンの冒険」も読んだはずなんですけど、こちらも御多分に漏れずどんなお話だったか、まったく記憶にありません ^^;  残念なことにこちらは岩波少年文庫のラインナップには含まれていないようです。  そうそうハックと言えば、KiKi の大好きなアメリカ・TVドラマ「ザ・ホワイトハウス」のトビー(ホワイトハウス広報部部長)の息子の名前がハックだったっけなぁ(笑)

    まそれは置いといて、今回再読してみてトムとハックが思いのほか危険な目にあっていたことを再認識し、ちょっとびっくりしてしまいました。  夜中に家を抜け出してあちこちフラフラしていたり、挙句殺人現場を目撃しちゃったり、真犯人が別の人間に罪をきせるのを見ていたり、良心の呵責に耐えかねて真犯人を告発したり、迷子になった洞穴でいきなりその真犯人と出くわしたり・・・・・。  こんなに刺激的なお話しだったっけ???  

    子供時代からこの物語に対して抱いていたイメージってもっと軽めの事件の連発で、トムやハックが微笑ましいという感じだったんだけど、正直なところこの年齢になった KiKi にはポリーおばさんのご苦労が身に沁みちゃうような気分です(笑)。

    まあ、元々が子供時代から「いい子」を通してきた KiKi にはトムの無邪気さ、奔放さはまぶしくて羨ましくはあったとしても、大人に刷り込まれたある種の価値観から判断すると「決して褒められたものではない範疇」に入ってしまっていて、実は素直には受け入れられなかったりもしていたんですよね~。  だいたいにおいて今よりはず~っと安全だった時代にあってさえも、子供の夜歩きな~んていうのは KiKi の時代には許された行動ではなかったし・・・・・・(苦笑)

    この本の扉にある紹介文(KiKi が持っているのは現在市販されている版より1つ前のシリーズの岩波少年文庫)には「因習にとらわれがちな大人」という文言があるけれど、KiKi にしてみるとこの物語に登場している普通の大人たちはごくごく普通の感覚の持ち主に感じられます。  まあ、KiKi はキリスト教徒ではないので、「日曜学校のお説教」というやつがどんなに子供にとって窮屈 & 退屈極まりないものなのかは実感できていないんだけど、ある意味では KiKi の学んできた世界で言えば「道徳」(しかも単に慣習的で意味がよくわからないような類のものではなく、どちらかといえば納得しやすいもの)に近い感じで、KiKi にはさほど抵抗がなかったりします。

    トムが叱られたりする場面ではトムの気持ちもわからないじゃないけれど、さほど不当な罰が与えられているとも思えないしねぇ・・・・・。  まあ、イマドキの学校教育現場の価値観からすると「体罰」として大問題になってしまうような場面は満載ですけど・・・・・。  

    でも、もしも KiKi がこの物語のポリーおばさんの立場だったらやっぱりトムにはお説教もするだろうし、時にはペンキ塗りみたいな罰も与えるだろうと思っちゃう(笑)。  でもこれまたポリーおばさん同様にトムのことを「手のかかる子」だとは思ったとしても、「悪い子」だとは思わないんじゃないかしら??

    今回この物語を読んでつくづく思ったのは、この物語はやっぱり「男の子の物語」なんだなぁ・・・・ということです。  KiKi は自覚としても、そして傍からの評判としても「女の子の割には好奇心が旺盛で何にでも手を出さずにはいられない子」だったけれど、さすがにトムと同じようなことはできなかったし、仮に興味をそそられたとしても怖気づいちゃったことが満載なような気がします。  この物語のあらすじが記憶に残らなかったのは KiKi が♀だったことと無関係ではなさそうです(苦笑)

  • まだ前半。子供の青春が詰まってる。

  • 前々から読んでみたかったのですが、訳がとっつきにくく、苦手意識?のようなものを感じていましたが、
    石井桃子さんの訳で出ていたので、読んでみたら、すごくおもしろかったです!
    海外文学は訳で本当に印象が変わってしまうんだと実感した一冊でもありました。

  • どこかで読んだような観たような、、やはり名作劇場の記憶??トムが魅力的。

  • 割と最近(4年以内くらい)に
    トム・ソーヤ読んだ気がしたけどあんまり覚えてないから読んでみた。

    イライジャ・ウッドがやったハックルベリー・フィンは
    天使だったなぁ〜

    悪ガキっぷりがすごい
    でも憎めない
    子どもたちのヒーロー

    宝物(猫の死体・ビー玉・ガラガラヘビの皮‥)の物々交換超してる
    やたら迷信深くて
    信心深い
    当然のように黒人差別(まあそういう時代だから・・)

    19世紀半ばのアメリカの子どもたちの日常

  • トムって本当に賢いですよね。
    自分の思ったとおりに生きて、のびのびしてて、酒だるの中で眠る。
    いくつになってもなんかワクワクする。
    【熊本学園大学:P.N.夏のせみ】

  • 文庫と書きながら、本当は新書版。
     無夜は「ハックルベリィ・フィンの冒険」を先に読んでました。トムの冒険はそれよりちょっとだけ前です。

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著者プロフィール

Mark Twain, 1835―1910
アメリカ合衆国の小説家。ミズーリ州フロリダ生まれ、同州ハンニバルで育つ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。西部・南部・中西部の庶民が使う口語を駆使した作品によってその後のアメリカ文学に大きな影響を与えた。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)のほか数多くの小説や随筆を発表、世界各地で講演も行ない、当時最大の著名人の一人となる。無学の少年ハックルベリー・フィン自身の言葉で語られる『ハックルベリー・フィンの冒けん』(イギリス版1884年、アメリカ版1885年)はなかでも傑作とされ、アーネスト・ヘミングウェイは『アフリカの緑の丘』で「今日のアメリカ文学はすべてマーク・トウェインのハックルベリー・フィンという一冊の本から出ている」と評した。

「2017年 『ハックルベリー・フィンの冒けん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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