トム・ソーヤーの冒険 下 (岩波少年文庫 094)

  • 岩波書店 (2001年10月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784001140941

みんなの感想まとめ

冒険と成長をテーマにした物語には、子ども心をくすぐる魅力が詰まっています。いたずら好きな少年トムは、親友ハックと共に恐ろしい事件に立ち向かい、真実を語る勇気を見せます。彼の正直さや愛情深さは、単なる悪...

感想・レビュー・書評

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  • 岩波少年文庫版が石井桃子さんの訳だったということを今回はじめて知りました。
    柴田元幸訳で『ハックルベリー・フィンの冒けん』を先に読んでいるので、当然トムも柴田先生の訳で読みたかったのですが…やっぱり気になる石井桃子訳。現代のアメリカ文学の翻訳を牽引する柴田先生の訳と比べても遜色のない、素晴らしい訳でした。
    ただ、ハックの訛りがいささかキツすぎるかも…
    ただ、トムから見たハックのイメージかなと、石井桃子さんに敬意を。
    でも確か、柴田先生がハックを訳す時、
    ジムに「おら」なんていわせないでくれよと、翻訳仲間から言われたというエピソードがあったはず。

    それにしてもまあなんとおもしろいんでしょうか!
    まえがきからワクワクで、書き出しの、まるで戯曲のような始まりに、わぁ、始まったぁ!とぐいぐい引き込まれました。

    表紙にもなっている、有名なシーン。
    トムがポリーおばさんから罰として塀の漆喰塗りをさせられているんだけど、いつしか友人たちがこぞってやりたがる、
    "人間の行動の大きな法則を発見" した漆喰塗り…
    "何かを欲しがらせようと思えば、その物を、なかなか手にはいらないようにすればいい"
    ほんとに天才的な悪知恵ぶりに感心してしまいます。

    こんなエピソードが毎日あふれんばかりに繰返される。少年たちにとって一日は長い!

    驚いたのはトムとハック、かなり危険な殺人事件の目撃者になってしまう。でも性根の良いこの子たちは、すっかり気持ちが落ち込んで…
    そんな時にお母さんに生クリームを盗んだと無実の罪を着せられた心の友ジョーと、別にこのままでもいいんだけどなんとなく付いてきたハックの3人は家出して海賊ごっこ…

    そういえば、リンドグレーンのカッレくんたちも、けっこう危険な目にあっていた。子どもたちのお話だからって甘くはないのだ。

    ベッキーとの恋の駆け引きも最高です。
    トムって、ちゃあんと本を読んでいる子。意外と知的。遊びにだって本に書かれたそのままのセリフを皆に求めます。ロビン・フッドごっこなんて最高。

    物語の後半で伏線回収されていく例の殺人事件、インジャン・ジョーと金貨!
    息つく間もなく読んでしまいます。

    子どもたちを尊重するこの村の大人たち、本当にリスペクト。
    そしてなんと言っても、どんないたずらに悩まされようとも、亡き妹の忘れ形見トムを愛情たっぷりに育てるポリーおばさんの存在が重要。

    ハチャメチャな冒険劇ですが、しっかりと愛のある物語だから、魅力的で世界中で読み継がれているのでしょうねー。

    ほんとに楽しかった。
    柴田訳がこれもまたかっこよくて、大人こそトム・ソーヤーの冒険を読まねばと思わされます。

    ハックの名言「おらあ、『みんな』じゃねぇし、」に感銘し、次に読むのはもちろん
    『ハックルベリー・フィンの冒険』

  • 幼少期になぜか読む気がおきず、断念していたが、大人になった今ようやく読了。

    おもしろおかしく繰り広げられるトムの冒険が、大人たちも巻き込んで最後につながっていく展開は読みごたえがある。突拍子もないと思われたことが完結したラストはよかった。

    でも、あんまり夢中になれなかったのは、好みじゃなかったってことなのかな。

  • トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐらいですから(笑)

    子供時代には同様に「ハックルベリー・フィンの冒険」も読んだはずなんですけど、こちらも御多分に漏れずどんなお話だったか、まったく記憶にありません ^^;  残念なことにこちらは岩波少年文庫のラインナップには含まれていないようです。  そうそうハックと言えば、KiKi の大好きなアメリカ・TVドラマ「ザ・ホワイトハウス」のトビー(ホワイトハウス広報部部長)の息子の名前がハックだったっけなぁ(笑)

    まそれは置いといて、今回再読してみてトムとハックが思いのほか危険な目にあっていたことを再認識し、ちょっとびっくりしてしまいました。  夜中に家を抜け出してあちこちフラフラしていたり、挙句殺人現場を目撃しちゃったり、真犯人が別の人間に罪をきせるのを見ていたり、良心の呵責に耐えかねて真犯人を告発したり、迷子になった洞穴でいきなりその真犯人と出くわしたり・・・・・。  こんなに刺激的なお話しだったっけ???  

    子供時代からこの物語に対して抱いていたイメージってもっと軽めの事件の連発で、トムやハックが微笑ましいという感じだったんだけど、正直なところこの年齢になった KiKi にはポリーおばさんのご苦労が身に沁みちゃうような気分です(笑)。

    まあ、元々が子供時代から「いい子」を通してきた KiKi にはトムの無邪気さ、奔放さはまぶしくて羨ましくはあったとしても、大人に刷り込まれたある種の価値観から判断すると「決して褒められたものではない範疇」に入ってしまっていて、実は素直には受け入れられなかったりもしていたんですよね~。  だいたいにおいて今よりはず~っと安全だった時代にあってさえも、子供の夜歩きな~んていうのは KiKi の時代には許された行動ではなかったし・・・・・・(苦笑)

    この本の扉にある紹介文(KiKi が持っているのは現在市販されている版より1つ前のシリーズの岩波少年文庫)には「因習にとらわれがちな大人」という文言があるけれど、KiKi にしてみるとこの物語に登場している普通の大人たちはごくごく普通の感覚の持ち主に感じられます。  まあ、KiKi はキリスト教徒ではないので、「日曜学校のお説教」というやつがどんなに子供にとって窮屈 & 退屈極まりないものなのかは実感できていないんだけど、ある意味では KiKi の学んできた世界で言えば「道徳」(しかも単に慣習的で意味がよくわからないような類のものではなく、どちらかといえば納得しやすいもの)に近い感じで、KiKi にはさほど抵抗がなかったりします。

    トムが叱られたりする場面ではトムの気持ちもわからないじゃないけれど、さほど不当な罰が与えられているとも思えないしねぇ・・・・・。  まあ、イマドキの学校教育現場の価値観からすると「体罰」として大問題になってしまうような場面は満載ですけど・・・・・。  

    でも、もしも KiKi がこの物語のポリーおばさんの立場だったらやっぱりトムにはお説教もするだろうし、時にはペンキ塗りみたいな罰も与えるだろうと思っちゃう(笑)。  でもこれまたポリーおばさん同様にトムのことを「手のかかる子」だとは思ったとしても、「悪い子」だとは思わないんじゃないかしら??

    今回この物語を読んでつくづく思ったのは、この物語はやっぱり「男の子の物語」なんだなぁ・・・・ということです。  KiKi は自覚としても、そして傍からの評判としても「女の子の割には好奇心が旺盛で何にでも手を出さずにはいられない子」だったけれど、さすがにトムと同じようなことはできなかったし、仮に興味をそそられたとしても怖気づいちゃったことが満載なような気がします。  この物語のあらすじが記憶に残らなかったのは KiKi が♀だったことと無関係ではなさそうです(苦笑)

  •  第1刷発行が1952年で、1988年の文庫の改版の際に誤りや表現も改めることができたと石井桃子さんが訳者あとがきに書いている。そもそも73年前の翻訳なのだから、現代の読者にはかなり読みにくい。そこがやはり残念だった。
     トム・ソーヤーは想像していたよりも正直で、愛情深い少年だった。いたずらをして誰かをいじめたりはしない。退屈を憎み冒険を求めて、自由に街を駆けまわっているのに、歴史や英雄伝説などにも造詣が深い。読書好きとは思えないキャラクターなのだが…。
     感情豊かでお調子者で、浮浪児ハックに対しては兄のように愛情深く導くけど、憧れているのは山賊になることだったりする。この後の「ハックルベリー・フィンの冒険」が楽しみだ。

  • 子どものころ誰もが一度は夢見た冒険。マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』にはそんな胸躍る世界が詰まっている。いたずら好きの少年トムは親友ハックと墓場で殺人事件を目撃する。恐怖に震えながらもやがて真実を語る勇気を持つ。恋や友情、洞窟での命がけの脱出。物語は子どもの遊び心を出発点に正義と成長へと転じていく。自由と責任が交差するその姿に大人もまた学ばされる。

  • 月並みだけど、子供の頃の気分を少し思い出した気がした。
    たまには思い出したほうがいいのかもしれない。

  • 自然の中で冒険する二人の少年たちはどんな経験をしていくのか。わくわくしながら読んでいけます。

  • 主人公の権威にまどわされない自由な姿から、子どもたちが学べると思うため、おすすめである。

  • トムソーヤってそういえばどんなお話だったかなあと、ふと気になって児童書を買って読んでみました。

    今から150年近くのミシシッピー河沿いの小さな村の純粋で好奇心旺盛でやさしい心の持ち主の少年の生涯記憶に残るであろう子供にしか体験できない冒険と経験を描いた作品だったんですね。

    物語が楽しいか楽しくないかについてはさておき、あらゆる情報、知識、世界を簡単に知りえる現代とは全く異なるいまから150年も昔の原作って考えると、すごい作品だなあと思いました。

    (上下巻あわせての感想になります。)

  • 上下巻を読んで思ったのは「トム破天荒すぎる!!」でした

    小さいころ、男の子って理解できないと感じてましたが
    男の子みんな中身がトムだったのかも…

    大人になったトムも読んでみたかったですね
    意外と真面目な大人になったんでしょうか

  • 2015年3月31日読了。

  • 子供の頃もっといたずらとかしておけばよかったなぁとか探検したなぁとか想いを馳せて楽しい反面、郷愁にかられる。素晴らしい作品でした。

  • うーん、面白い。どっしりした不動の名作といった印象。それにしてもトムって本当にやんちゃで、育てるのは大変だろう…。終盤のスピーディな展開と、終わり方が良かった!ハックルベリーフィンの冒険も読んでみたくなったなぁ。

  • 下巻ではベッキーといっしょにトムが洞窟で迷子になったりする
    悪者は餓死する
    トムとハックは悪者のお金を見つけてお金持ちに!!!
    ハックはきちんとした生活に嫌気がさすけど、
    トムといっしょに山賊ごっこをするためにもうちょっと我慢してみると決意する

  • 文庫と書きながら、本当は新書版。
     無夜は「ハックルベリィ・フィンの冒険」を先に読んでました。トムの冒険はそれよりちょっとだけ前です。

     残酷描写あり。学校は今なら体罰騒動になりそうな教育を施している。
     こうして読むとポーリーおばさんって、とっても良い人だなあ(しみじみ)トムに何度騙されても、ちょこっとご機嫌を取ってもらうと、またころりと騙される。疑うことを知らないらしい。かわいそうに。

     それにしても、トムの紹介欄に『うそを憎み』とあるのだが、彼が作品中についている嘘の多さは……。

     内容。いたずらっ子のトムは友達のハックと夜中に墓場にいき、そこで殺人事件を目撃する。係わり合いになるのを恐れた二人はそれを秘密にしておこうとするが、無実の人間がその犯人にされそうになってしまい、トムは法廷で証言する。真犯人は逃亡してしまい、トムもハックも夜な夜な悪夢に苛まれる。
     だが、そのプレッシャーにも慣れ、二人は宝捜しごっこを思い立つ。有名な幽霊屋敷に出向いて、そこにいた真犯人を見つけてしまう。ひと財産の金貨と一緒に……。

     殺人犯だからって餓死させるのはどうかと思うのだが。二週間、洞窟に閉じ込められ、死亡。……嫌な感じに残酷。子供向けにしては悪人の死に方が生々しい。

  • ピクニックの途中、トムは仲よしの女の子ベッキーと二人で、奥深いまっくらな洞穴で迷子になり、三日三晩とじこめられてしまいます…。自然の中で生きる子どもたちの夢と冒険を描き、世界中の人々から愛されてきた少年文学の傑作

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著者プロフィール

Mark Twain
アメリカの作家。1835年11月30日ミズーリ州フロリダ生まれ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ。4歳のとき、ミシシッピー河畔のハンニバルに移住し、12歳で父を失い、印刷屋に奉公する。1857年ミシシッピー川の水先案内人を経て、1861年新聞社に勤めマーク・トウェイン名で文筆活動に入る。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)や『ハックルベリ・フィンの冒険』(1884年)など幼年時代の自伝的小説で20世紀アメリカ文学に影響を与える。その後も冒険や自然の要素を取り入れた小説のほかに、エッセイ、旅行記など数多くの作品を発表し、当時のアメリカで最も人気のある作家となった。1910年4月21日、74歳で死去。

「2025年 『ハックルベリー・フィンの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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