トム・ソーヤーの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)

制作 : T.W.ウィリアムズ   Mark Twain  石井 桃子 
  • 岩波書店
3.29
  • (2)
  • (9)
  • (17)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 87
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140941

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッピ」という名前を初めて知り、わざわざ地図帳でそれがどこなのか調べた思い出があるぐらいですから(笑)

    子供時代には同様に「ハックルベリー・フィンの冒険」も読んだはずなんですけど、こちらも御多分に漏れずどんなお話だったか、まったく記憶にありません ^^;  残念なことにこちらは岩波少年文庫のラインナップには含まれていないようです。  そうそうハックと言えば、KiKi の大好きなアメリカ・TVドラマ「ザ・ホワイトハウス」のトビー(ホワイトハウス広報部部長)の息子の名前がハックだったっけなぁ(笑)

    まそれは置いといて、今回再読してみてトムとハックが思いのほか危険な目にあっていたことを再認識し、ちょっとびっくりしてしまいました。  夜中に家を抜け出してあちこちフラフラしていたり、挙句殺人現場を目撃しちゃったり、真犯人が別の人間に罪をきせるのを見ていたり、良心の呵責に耐えかねて真犯人を告発したり、迷子になった洞穴でいきなりその真犯人と出くわしたり・・・・・。  こんなに刺激的なお話しだったっけ???  

    子供時代からこの物語に対して抱いていたイメージってもっと軽めの事件の連発で、トムやハックが微笑ましいという感じだったんだけど、正直なところこの年齢になった KiKi にはポリーおばさんのご苦労が身に沁みちゃうような気分です(笑)。

    まあ、元々が子供時代から「いい子」を通してきた KiKi にはトムの無邪気さ、奔放さはまぶしくて羨ましくはあったとしても、大人に刷り込まれたある種の価値観から判断すると「決して褒められたものではない範疇」に入ってしまっていて、実は素直には受け入れられなかったりもしていたんですよね~。  だいたいにおいて今よりはず~っと安全だった時代にあってさえも、子供の夜歩きな~んていうのは KiKi の時代には許された行動ではなかったし・・・・・・(苦笑)

    この本の扉にある紹介文(KiKi が持っているのは現在市販されている版より1つ前のシリーズの岩波少年文庫)には「因習にとらわれがちな大人」という文言があるけれど、KiKi にしてみるとこの物語に登場している普通の大人たちはごくごく普通の感覚の持ち主に感じられます。  まあ、KiKi はキリスト教徒ではないので、「日曜学校のお説教」というやつがどんなに子供にとって窮屈 & 退屈極まりないものなのかは実感できていないんだけど、ある意味では KiKi の学んできた世界で言えば「道徳」(しかも単に慣習的で意味がよくわからないような類のものではなく、どちらかといえば納得しやすいもの)に近い感じで、KiKi にはさほど抵抗がなかったりします。

    トムが叱られたりする場面ではトムの気持ちもわからないじゃないけれど、さほど不当な罰が与えられているとも思えないしねぇ・・・・・。  まあ、イマドキの学校教育現場の価値観からすると「体罰」として大問題になってしまうような場面は満載ですけど・・・・・。  

    でも、もしも KiKi がこの物語のポリーおばさんの立場だったらやっぱりトムにはお説教もするだろうし、時にはペンキ塗りみたいな罰も与えるだろうと思っちゃう(笑)。  でもこれまたポリーおばさん同様にトムのことを「手のかかる子」だとは思ったとしても、「悪い子」だとは思わないんじゃないかしら??

    今回この物語を読んでつくづく思ったのは、この物語はやっぱり「男の子の物語」なんだなぁ・・・・ということです。  KiKi は自覚としても、そして傍からの評判としても「女の子の割には好奇心が旺盛で何にでも手を出さずにはいられない子」だったけれど、さすがにトムと同じようなことはできなかったし、仮に興味をそそられたとしても怖気づいちゃったことが満載なような気がします。  この物語のあらすじが記憶に残らなかったのは KiKi が♀だったことと無関係ではなさそうです(苦笑)

  • 幼少期になぜか読む気がおきず、断念していたが、大人になった今ようやく読了。

    おもしろおかしく繰り広げられるトムの冒険が、大人たちも巻き込んで最後につながっていく展開は読みごたえがある。突拍子もないと思われたことが完結したラストはよかった。

    でも、あんまり夢中になれなかったのは、好みじゃなかったってことなのかな。

  • 上下巻を読んで思ったのは「トム破天荒すぎる!!」でした

    小さいころ、男の子って理解できないと感じてましたが
    男の子みんな中身がトムだったのかも…

    大人になったトムも読んでみたかったですね
    意外と真面目な大人になったんでしょうか

  • 2015年3月31日読了。

  • 子供の頃もっといたずらとかしておけばよかったなぁとか探検したなぁとか想いを馳せて楽しい反面、郷愁にかられる。素晴らしい作品でした。

  • うーん、面白い。どっしりした不動の名作といった印象。それにしてもトムって本当にやんちゃで、育てるのは大変だろう…。終盤のスピーディな展開と、終わり方が良かった!ハックルベリーフィンの冒険も読んでみたくなったなぁ。

  • 下巻ではベッキーといっしょにトムが洞窟で迷子になったりする
    悪者は餓死する
    トムとハックは悪者のお金を見つけてお金持ちに!!!
    ハックはきちんとした生活に嫌気がさすけど、
    トムといっしょに山賊ごっこをするためにもうちょっと我慢してみると決意する

  • 文庫と書きながら、本当は新書版。
     無夜は「ハックルベリィ・フィンの冒険」を先に読んでました。トムの冒険はそれよりちょっとだけ前です。

     残酷描写あり。学校は今なら体罰騒動になりそうな教育を施している。
     こうして読むとポーリーおばさんって、とっても良い人だなあ(しみじみ)トムに何度騙されても、ちょこっとご機嫌を取ってもらうと、またころりと騙される。疑うことを知らないらしい。かわいそうに。

     それにしても、トムの紹介欄に『うそを憎み』とあるのだが、彼が作品中についている嘘の多さは……。

     内容。いたずらっ子のトムは友達のハックと夜中に墓場にいき、そこで殺人事件を目撃する。係わり合いになるのを恐れた二人はそれを秘密にしておこうとするが、無実の人間がその犯人にされそうになってしまい、トムは法廷で証言する。真犯人は逃亡してしまい、トムもハックも夜な夜な悪夢に苛まれる。
     だが、そのプレッシャーにも慣れ、二人は宝捜しごっこを思い立つ。有名な幽霊屋敷に出向いて、そこにいた真犯人を見つけてしまう。ひと財産の金貨と一緒に……。

     殺人犯だからって餓死させるのはどうかと思うのだが。二週間、洞窟に閉じ込められ、死亡。……嫌な感じに残酷。子供向けにしては悪人の死に方が生々しい。

  • ピクニックの途中、トムは仲よしの女の子ベッキーと二人で、奥深いまっくらな洞穴で迷子になり、三日三晩とじこめられてしまいます…。自然の中で生きる子どもたちの夢と冒険を描き、世界中の人々から愛されてきた少年文学の傑作

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

Mark Twain, 1835―1910
アメリカ合衆国の小説家。ミズーリ州フロリダ生まれ、同州ハンニバルで育つ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。西部・南部・中西部の庶民が使う口語を駆使した作品によってその後のアメリカ文学に大きな影響を与えた。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)のほか数多くの小説や随筆を発表、世界各地で講演も行ない、当時最大の著名人の一人となる。無学の少年ハックルベリー・フィン自身の言葉で語られる『ハックルベリー・フィンの冒けん』(イギリス版1884年、アメリカ版1885年)はなかでも傑作とされ、アーネスト・ヘミングウェイは『アフリカの緑の丘』で「今日のアメリカ文学はすべてマーク・トウェインのハックルベリー・フィンという一冊の本から出ている」と評した。

「2017年 『ハックルベリー・フィンの冒けん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トム・ソーヤーの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)のその他の作品

マーク・トウェインの作品

ツイートする