あしながおじさん (岩波少年文庫)

制作 : Jean Webster  谷口 由美子 
  • 岩波書店
4.17
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本棚登録 : 175
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140972

感想・レビュー・書評

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  • あまりにも有名な少女小説の古典。
    でも子供の頃は退屈で読み切れず、最初の数ページで挫折。
    成長の段階にふさわしくない選書だったと思いこんでいたが、
    今回それさえも間違いだったと気づかされた。
    これは、大人の読み物なのだ。

    全286ページ中、始めの20ページだけ孤児院が舞台で、
    残りはすべて主人公・ジュディからの一方通行の手紙。
    その手紙の奥に見える繊細な心の動きは、大人でなければ
    想像もできないだろう。
    つい微笑んでしまうほど高揚していたり、怒りにまかせて書いていたり、
    感謝感激雨霰(昭和な表現です・笑)だったり、取り付く島もないほど
    事務的だったり、とりとめもないお喋りだったり、更にはラブレターだったり。
    ありとあらゆるタイプの手紙が登場して、そのどれもがジュディの心模様を
    あらわしている。
    この作品の魅力は、とにかくそれに尽きると言っても良いほど。

    シンデレラストーリーと取ることも出来るし、恋愛小説ととることも出来るが、
    見えない相手であるにも関わらず誠実さを貫き通し、自己憐憫などという
    甘い感情に溺れることもない凛としたジュディは、やはり玉の輿に乗るだけの
    素晴らしい資質を備えていたのだろう。
    そんなわけで、読後はとにかく爽やかで清々しい。
    こうありたいものだなぁと思う、そんな主人公の姿なのだ。
    このあたりが、100年以上前の作品でも支持される理由かもしれない。

    時代がかった表現がところどころ登場して、そこも楽しい。
    『私は社会主義者になります』とか『女性は公民ですか?』とかね。

    そして、作者自身の手によるという挿絵は、驚くほど下手くそで笑える。
    アニメやゲームで育った子どもとは違うのだもの、まして100年も前だし。
    そう思っても、これは笑うしかない。
    香り高い古典の、ひとつのご愛嬌ってことで。

    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ。(^o^)/
      たびたび失礼いたします。

      本の内容に関係ない話で『あしながおじさん』にもたびたび失礼い...
      nejidonさん、こんにちわ。(^o^)/
      たびたび失礼いたします。

      本の内容に関係ない話で『あしながおじさん』にもたびたび失礼いたします。(笑)

      いつも映画のご紹介をいただき誠にありがとうございます!m(_ _)m
      『虹をつかむ男』は第一作を観た記憶があります。
      確か、VHS発売当初にレンタルビデオで観ました。
      そう西田敏行さんが主演なんですよね。そして、諏訪家の面々が同じような役回りで出演していたのをはじめとして、『男はつらいよ』の続編のような登場人物とストーリーで嬉しかったような気がします。(笑)映画への想いが詰まった作品でもありましたね。確か、西田敏行さんはカウボーイ・ハットのような帽子をかぶっているんですよね。(^o^)
      このまま、ずっと続編が作られるのかなと思っていたら、西田敏行さんは『釣りバカ日誌』の方に移ってしまって、これで本当に山田洋次の「寅さん」的な世界の映画が無くなってしまったんですよね。やっぱり二番煎じ感が強かったのですかね・・・。まさに言われるように「寅さん」へのオマージュのようなしみじみとした良い映画でした!(^o^)

      これからもいろいろと面白い映画を教えてください。ありがとうございました。
      そして、『あしながおじさん』、すみませんでした。(笑)
      2015/07/10
    • アセロラさん
      ご無沙汰しております。
      nejidonさん、そんな大変な事になってたんですね…。どうぞ、ご自愛くださいませ。
      最近はメインが読書メーター...
      ご無沙汰しております。
      nejidonさん、そんな大変な事になってたんですね…。どうぞ、ご自愛くださいませ。
      最近はメインが読書メーターになってしまっていますが、
      ブクログも大切な場所なので続けていきたいですし、
      nejidonさんの素晴らしいレビューが拝見できるのは嬉しいです。

      さて、『あしながおじさん』なんですが、もう大好きです(笑)
      確かに、大人になってから読んだ方が、より面白いかも。
      孤児院から大学という広い世界に飛び出していき、いろんな出来事、いろんな人間、いろんな感情を知っていくジュディが良いですよね。
      彼女が読書もするようになり、既存のタイトルが次々と出てくるのも楽しいです。
      『嵐が丘』は、ジュディのおかげで知りました。

      大人になってから読んだら面白いのは、
      続編にあたる『続あしながおじさん』もそうで、こちらの方がもっと好きです(笑)
      ジュディの親友のサリーが主人公で、ジュディの育った孤児院を改革していくのが爽快ですよ♪
      2015/07/27
    • nejidonさん
      アセロラさん、こんにちは♪
      お気に入りとコメント、ありがとうございます!
      またこちらでお話できて嬉しいです。
      私の方は、まだまだ治るま...
      アセロラさん、こんにちは♪
      お気に入りとコメント、ありがとうございます!
      またこちらでお話できて嬉しいです。
      私の方は、まだまだ治るまで時間がかかりそうです。
      とりあえず病院をさぼってはいませんのでご安心くださいね(笑)

      おお、この作品をお好きでいらしたのですね!
      私も、読んでみて良かったと思う本です。
      アセロラさんのコメントで、再読したいと
      思いましたよ(笑)
      本当に、このジュディという少女が生き生きとして魅力的で、
      「おじさん」でなくてもいつの間にか好きになってしまいますよね。
      皆の知ってることを知らなくても、皆の出来ることが出来なくても、
      僻んだり妬んだりする必要など何もないんだ、これから覚えれば
      いいんだものという、爽快な心掛けが大好きです。
      大人になった今読んでも、学ぶ部分が多かったですよ。
      そうそう、続編もあるんですよね。
      未読ですが、アセロラさんのおすすめなら、ぜひ読んでみたいです。
      「嵐が丘」もいいですよね。ああ、そちらもまた読みたくなりました!
      2015/07/27
  • 「あしながおじさん」が、純愛物語だったとは!ユーモアがあって飽きないし、主人公の気持ちになって、一喜一憂しながら読み進めることができた。時代背景から、女性に選挙権をなどなど、作者の願いも込められている。
    韓流ドラマやガラスの仮面(漫画)が好きな大人にぜひお薦めしたい。

  • ごちそうさまでした!!
    これだよな、これだよな、ほんを読む楽しみってこれだよねえ。
    こんなの児童書じゃない。エブバデセー、スミスシツルハゲ。
    女子の夢が全部つまっている。アメリカ/かなり年上/金持ち/ばらのつぼみの花束/寮/カレッジ/プレゼント/牧場/ワッフル/ニューヨーク/小説家





  • 久々の児童書。
    ジュディの手紙はユーモアがあって感情豊かでとてもすてきだった。
    ラストはこうだったかと思い出して、羨ましく思った。
    私もいつかこんな風にたくさんの手紙を贈れる人になりたい。

  • 請求記号:933||W 52
    資料ID:W0187354

  • 昔読んで懐かしかったので再読。

  • 脇さんの本を読んで再読しようと手にした次第。手紙を書く時の手法、としての視点から読んでみようと思って。

  • 真綾さんのミュージカル
    「ダディ・ロング・レッグス」の影響もあって
    往年の名作をやっとこさ読みました。

    うん、長年読み継がれているだけはあります。
    子供にも十分読めるのに、おなじみロマンス要素もあり
    大人でも読めるお話ですね。

    ただ、これは子供用より、大人用の翻訳を読んだほうが
    絶対面白いですね。
    おそらくジュディが言葉遊びや意味を含めて
    他の言葉で書いている箇所が(フランス語で)とかで
    訳されてしまってるので、ちょっと面白味半減。

    しかしながら「キャンディ・キャンディ」などが
    この物語がモチーフなのがよくわかりますね。
    クライマックスなんかまんまじゃないか!というくらい
    オマージュというかですね。
    おまけで「キャンディ~」の小説版が後半手紙構成なのは
    これもこの作品の影響か…

    続も読んでみたいけど、こちらより探すの大変かもだな;

  • あしながおじさんがこんなにチャーミングなおじさんだったなんて……

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