ハイジ (下) (岩波少年文庫 (107))

制作 : マルタ・プファネンシュミート  上田 真而子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 75
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141078

感想・レビュー・書評

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  • ハイジが山に帰って以降のおはなし。すぐにクララが来ると思ってたらその前にお医者様が山に来ました。アニメのあの有名なシーンしか知らないのですが、クララが歩くようになるまでは意外と実際的。
    後編で印象的だったのは、ハイジが一気に賢い子になったこと。もともと「良い子」だったけど、字が読めるようになり、賢く周りを導く子になったなという感じでした。キリスト教色が強まったとも言えます。私的には、この宗教色の強さが後半で急に出てきたので何だか違和感がありました。
    ですが全編通して自然の描写が美しく、そこは読んでいてうっとりとします。いつかアニメも観てみたいです。

  • ハイジはフランクフルトからおじいちゃんの元へ帰ってきました。そしてフランクフルトからクララがやってくることになったのです。しかし秋口になり、病弱なクララが山へ来ることは難しいためクララの主治医がまず山へ来ることになりました。先生は妻を昔に亡くし、最愛の一人娘も亡くしたばかりで打ちひしがれていました。落ち込んでいる先生にゼーゼマンが提案したのです。


    下巻にもなると、アニメで省かれているエピソードも幾つかありました。
    でも私の中ではそれは意味のある省略だと感じずにいられませんでした。
    最も大きく省かれた、宗教的な表現について。改めて原作を読むことでもう既に知っているエピソードにより深みを与えてくれました。
    お医者さんのエピソードは、こういう背景があるんだなぁと、原作を読んだならではのお得感を感じられました。
    ペーターと車椅子のエピソードは、笑っちゃいかんながらクスリと笑えてしまいました。

    全体的に宗教的な表現や訓えが多いと感じます。それがより物語に深みを与えてくれて、何より感動しました。心の拠り所が常にある宗教観は素晴らしいと感じました。

    おじいさんのお話がたくさんあるところもすごく良かったです。村の人々と打ち解ける場面や、クララのお世話をみるあたりが特に好きです。

  • ハイジって意外と気ぃ遣いいなんだな……

  • ペーターが粗雑な?田舎青年として描かれているのがちょっと衝撃的。

    キリスト教の教え的な色も非常に強い話だけど、素敵なお話でした。

    アニメもかなり原作の世界をうまく作り上げていたのだなぁ、と
    改めて思いました。

  • 子どもの頃読んだ時は、ハイジの清らかさ、人の心を動かす力に引き込まれ感動したが、今回はハイジがキリスト教の教えを説く発言が多いことを感じた。

  • 読んでよかった、ほんとに
    いつか子どもができたら絶対に読んで欲しいな

  • 2010.3
    アニメではそうは思わなかったけれど、ピーターって結構嫌な奴…。

  • 大感動です…。
    神さまを信じる純粋な心。
    素晴らしいです。
    こんなまっすぐな物語があっていいのだろうか!
    名作は名作と呼ばれる理由がやはりありますね。

  • 本棚の奥から出てきたちょっと古めの岩波少年文庫。  その中の1冊にこの本がありました。

    ハイジ 上 (2003) 1996年6月第42刷
    ハイジ 下 (2004) 1996年6月第38刷
     ヨハンナ・スピリ作 竹山道雄訳

    思い起こせばハイジの物語に初めて触れたのは小学校入学前、そして小学校低学年・中学年の頃には何度も何度も読み返した物語です。  小学校高学年ぐらいになってからは「よく知っているお話」というカテゴリーに入ってしまったためほとんど手に取ることがなくなってしまいましたが、某TV局で放映されていたアニメ(!)に触発され、大人になってから再度入手したのがこの本です。  因みにあのアニメ、Brunnhilde が中学生の頃に本放送が始まり、その頃は「もうハイジっていう歳でもなし・・・・」と観なかったような気がするのですが、その後の再放送で観たのかなぁ・・・・。  結構大人になってからほぼ全編を観て、思わずこの本を購入することになったような記憶がうすぼんやりとあります。  で、まあ、アニメの話はともかくとして、こんな古典的な物語を再読できることこそこのブログ、この企画を始めた趣旨にぴったりあっているのではないか?・・・そんな風に感じたので、今日はこの本を手にとりました。

    久々のハイジの世界ですが、ハイジ、ペーター、アルムおじさん(おじいさん)、デーテおばさん、クララ、ゼーゼマンさん、ロッテンマイアさんという名前が出てくるたびに、あたかも小学校時代は交換日記をつけていたにも関わらず、中学進学、高校進学、大学進学、そして社会人へという人生の過程の中のどこかのタイミングで疎遠になり、その後何年も会っていなかった旧友と再会したかのような思いを抱きました。  現実世界の旧友と大きく異なるところは、現実世界の旧友は時の流れの中で「あれ? こんな考え方をする人だったっけ?」というようなある種の戸惑いを感じることもあるのですが、物語の登場人物に関してはそんなことはなかった・・・・ということでしょうか?  もちろん、子供時代には何となく意地悪な存在として認識していたロッテンマイアさんが、決して意地悪なわけではなく、単なる常識人・・・・そして自然児ハイジを相手にオロオロしている融通の利かないおばさんに過ぎない というようなわずかな軌道修正こそ必要ではあったのですが・・・・・(笑)

    久々に読んだハイジで何よりも感動したのは、いわゆる情景描写の細やかさです。  モミの木のざわめき、雪が積もった翌朝の輝き、朝日・夕日を浴びた山の姿の何と美しい描写!!!  文章を読んでいるとアルプスの美しい景色が頭の中でどんどん空想でき、同時に山の空気さえ感じられるような気分になっていきました。  

    実は Brunnhilde は最近群馬県の山の中に終の棲家を持とうとしているのですが、なぜ自分が海よりは山に惹かれるのか、その理由をあまり真剣に考えたことがありませんでした。  でも、この物語を読んでふと思ったのです。  考えてみたら Brunnhilde が大好きな物語の大半は海辺の物語というよりは山の物語、川辺の物語だったなぁ・・・・と。  「夢見る夢子ちゃん」と親からからかわれていた子供時代。  Brunnhilde の空想の世界に海辺や海上の景色はほとんど表れなかったなぁ・・・・と。  この本は山小屋での読書に適した本だったかもしれないなぁ・・・・と。  いずれ山小屋で再読してみようと思います。

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プロフィール

スイスのチューリッヒ州ヒルツェルの田園地帯に生まれる。幼少時にグラウビュンデン州のクールの周りで夏を過ごし、その体験が後の小説作品に生かされている。50以上の物語を出版しながら慈善活動にも専念した。

「2015年 『アルプスの少女ハイジ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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