ペロー童話集 (岩波少年文庫 113)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141139

感想・レビュー・書評

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  •  初めて読む話や、子供のころ読んだ内容と少し違う結末の話。その後「教訓」があるユニークさ。もともと「過ぎた昔の物語またはお話集・教訓付き」という題でまとめられ刊行されたのが1697年ということだ。これは「グリム童話集」が出版されるより100年ほど前だという。そして「ペロー童話」は作家が創り出した作品ではなく、基本的に「昔話」なのだと知った。

  • 赤ずきんにシンデレラ、青ひげ、長靴をはいた猫などなど、有名なお話がずらり。
    なんで今頃改めて読んでいるかというと、天沢退二郎訳の文字を見かけたから。挿絵はマリ林。素敵。

  • 『眠りの森の美女』『赤ずきんちゃん』など、有名な作品がいっぱい。

    お話の最後ごとに【教訓】が書かれているのですが、
    子供向けとは思えないほどはっきりと生きる上での注意勧告がなされています。

    【赤ずきんちゃん】
    「おとなしくて人なつこくてやさしいオオカミが、若いお嬢方についてきたりする。そんなやさしげなオオカミこそがおよそオオカミの中で一番危険なのですよ」(抜粋)
    【長靴をはいたネコ】
    「知恵と技術のほうがたなぼた式の財産よりずっと価値がある」
    「服装と顔立ちと若さというものも相手の恋心をよびおこすのに必ずしもばかにできない手段ではあるよ」(抜粋)


    昔の児童文学書ではこういうのが結構あったけど、
    最近の本でもこういうのがあるんだなと嬉しかった。

  • 図書館借覧。
    児童書。

    グリム童話他より前に民間伝承をまとめ書かれたもの。
    お話の結末後に教訓が付け加えられている。

    グリム童話と読み比べてみるのもいい。

  • これは岩波少年文庫。
    さらっと読みやすい。

    むかし岩波文庫の完訳版を持っていたが、
    それはけっこう読みにくかった気がする…。

  • 「眠りの森の美女」「赤頭巾ちゃん」「長靴をはいた猫」など、お馴染みの話10編収録。改めて読み返すと新たな面白みに気付かされますな。訳文の調子にも因るのでしょうが、簡潔でリズムよい文章が心地よいです。グリムと同じ材の話もあるのですが、ペローの方が好みですね。それもこの簡潔さから思うのかも。それでいてある意味耽美的な部分もあるんですな。これは別の訳文も読んでみたくなりますね。澁澤龍彦訳のものなんか、興味津々ですね。

  • [ 内容 ]
    ドイツのグリム童話と並んで有名な、17世紀末フランスの物語集。
    「眠りの森の美女」「赤頭巾ちゃん」「青ひげ」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン(ガラスの靴)」「おやゆび小僧」「ロバの皮」など。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • せっかく昔懐かしい物語の世界に遊ぼうと思ってこのブログを始めたにも関わらず、KiKi は大変なことを忘れていました!  もちろん岩波少年文庫は古今の素晴らしい物語の宝庫なので、どれから読み始めてもいいと言えばいいのですが、「物語」と言えばやっぱりその王道を歩んでいるのは「アンデルセン童話集」とか「グリム童話集」とか「ペロー童話集」ではありませんか!! 

    ・・・・というわけではここからは3連チャンでこれらの童話集を扱っておきたいと思います。  まずはその手始めとしてこちらから始めようと思います。

    手始めに選んだのがアンデルセンでもグリムでもない理由は「ペロー」が一際好きだから・・・・・


    ではなく、

    ただ単に「アンデルセン童話集」は3冊組、「グリム童話集」は2冊組であるのに対し、この「ペロー童話集」は1冊だったから・・・・・(ちょっと今月は色々物入りだったので・・・・ ^^;)という情けない理由によるものです。

    (全文はブログに)

  • 予想以上にイマドキな訳でした。
    なんだかなー。
    ま、それはそれでいいと思いますが。

  • 時々無性に読みたくなる1冊。

    青髭が美しくてせつなくて好きです。

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著者プロフィール

Charles Perrault (1628-1703)
17世紀フランスの作家、詩人。ルイ14世の宮廷に仕えた政府高官だったが、晩年に民話をもとにした作品を次つぎと公表し、フランス民話編纂の始祖として知られる。民話に独自のアレンジを加えた彼の作品は、後世に様々な影響を与え、いまでも読みつぎ語りつがれている。

「2023年 『民話の森叢書1 グラビアンスキーの絵本ペロー昔話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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