- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001141214
感想・レビュー・書評
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名探偵カッレくん、子供の頃に読んだことありましたか?
名探偵カッレくんを知らなくても、長くつ下のピッピや、やかまし村の子どもたちを読んだことある人はいるかもしれない。
作者は世界的にも著名なスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。本書の日本での初版は1965年だが、スウェーデンでは1946年、第二次世界大戦直後に初版が発行している。
スウェーデンでは、子供から大人まで誰でも知っている児童書のようで、日本だと、(児童書じゃないけど)「名探偵コナン」みたいな感じの知名度なのかなと思ったりする。
私は未読だったのだが、今なぜ「名探偵カッレくん」かというと、最近読んでいるスウェーデンのミステリー『ミレニアム』の主人公の一人であるミカエル・ブルムクヴィストが、しばしば「名探偵カッレくん」とからかわれる場面が出てくるためだ。
ミカエルがその過去に銀行強盗事件の解決に一役かったことが理由のようだったが、本書を読んでようやく腑に落ちた。
そもそもカッレくんの名前は、カッレ・ブルムクヴィストで、ミカエルと同じ姓である。(書いていたかもしれないが覚えてなかった。)そして、銀行強盗事件も、本書のカッレくんの活躍を彷彿とさせる。なるほど、ミカエルはカッレくんと呼ばれるわけだわ笑
それを確認できただけでも読んだ甲斐があったというもの。
前置きは長くなったけど、児童書としては、なかなかスリリングなシーンもある探偵小説。
主人公のカッレくんは、探偵になることを夢見る13歳の少年である。友達のアンデス、ロッタと仲良し3人組で、サーカスのまねごとをしたり、遊び相手と戦争ごっこをしたりして、毎日元気に遊び回ってる。
そこに現れたのは、ロッタの知り合いのおじさんエイナル。カッレくんは、どことなく胡散臭い挙動のエイナルをみて、「何かありそうだ」とこっそり観察するようになる。果たしてエイナルおじさんは何を隠しているのか?
ストーリーそのものの展開も、途中からだんだん面白くなっていくのだけど、当時のスウェーデンの子供たちの様子が生き生きと描かれているのも興味深く読んだ。
ただ、今の子にはやや読みにくく感じるかもしれない。最近、新訳も出ているようだから、そちらの方が読みやすいだろう。
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子供のころ読んだカッレくんシリーズを再読。
子供の頃はドキドキして真剣な話だった印象だったですが、彼らの親より年上になった今の年齢で読むと何ともほほえましくもキラキラの子供時代。良いなあ…と改めて思った。
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「血液!疑問の余地なし!」
名探偵カッレ・ブルムクヴィストはつぶやいた。
しかしこの血痕は冷血な殺人事件の痕跡ではなく、まだ13歳で将来きっと名探偵になるであろう少年カッレくんが鉛筆削りに失敗した傷だったんだ。
スウェーデンの田舎町の夏休み、名探偵予定のカッレくんは、仲良しのアンデスとエーヴァ・ロッタと遊んだりサーカスごっこをしたり、仲良く敵対するシックステン、ベンカ、ユンテのチームと「白バラ、赤バラ戦争」を繰り広げたりしていた。
そんな中、エーヴァ・ロッタの遠縁にあたるエイナルおじさんがやってくる。
このおじさん、なんか胡散臭い。
かくして少年たちの探偵の夏が始まった。 -
───夏に読む児童文学
夏になると、この年齢になった今でも、必ず「名探偵カッレくん」を読む。
スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの作品である。
この「名探偵カッレくん」シリーズを初めて読んだのは、小学校高学年だったと記憶している。
今でも書棚にあるので、仙台市内の金港堂か丸善で買ってもらったのだろう。
彼女の作品では、女の子が主人公の「長くつ下のピッピ」が有名だが、私は「名探偵カッレ君」シリーズのほうが好きだった。
子どもの頃は、女性が主人公の作品をスムーズに読むことができなかった。
おそらく、自分が女性の立場で物事を考えるという、脳内再生の切り替えが上手くできなかったからだと思う。
「名探偵カッレ君」は、スウェーデンの小さな町に住むカッレくんの夏休み中に起こる事件をスリリングに、かつ楽しく描いた冒険物語だ。
カッレ君が少年探偵として、友達二人と事件を解決するストーリーには、胸がワクワクしたものだ。
還暦までもう二年というこの年になっても、その気持ちは変わらない。
そんな私は変なのだろうか? と時々思うけれど。
それでも、夏が来るたびにこの児童文学を毎年読んでいる。
注:ウィキペディアで「名探偵カッレ君」を詳しく調べようとしたら何も書かれていなかったので、今、私が簡単な説明記事を作成しました。
ですので、そこに記述されている文章は、私が書いたものです。
私はウィキペディアの編集権限者ですので。
と言っても、一定の手続きさえ経れば誰でもなれますが。
なお、まだ説明不十分のまま作成したので、削除される可能性もあります。
ヤフーやグーグルで「リンドグレーン」と検索し、“ウィキペディア”のページを開き、“リンドグレーンの作品”の中にある“名探偵カッレくん”をクリックすると、そのページを見ることが出来ます。
是非、覗いてみてください。
時間が出来た時に、シリーズの他の二作品の説明記事も書きたいと考えています。-
koshoujiさん、こんばんは~♪
今度は正真正銘の「暑中お見舞い申し上げます」です(笑)
最近バタバタしていて、ご無沙汰してしま...koshoujiさん、こんばんは~♪
今度は正真正銘の「暑中お見舞い申し上げます」です(笑)
最近バタバタしていて、ご無沙汰してしまってすいません。
毎日暑いですが、いかがお過ごしですか?
こちらはやっと梅雨が明けたと思ったら、雷さまが大暴れでビクビクしてます。(笑)
夏になると仙台がいつにもまして恋しくなります。
広瀬川のせせらぎや、七夕まつり。
中体連の応援や西公園の花火大会、市民プール。
今でも時々「キンキンキラキラ、お星さまもうれしそう~♪」と歌ってます。
あ~懐かしい…。
ウイキ拝見しました。
私もどれくらいで削除されるのか?
とても興味あります!(*^-^*)2016/08/04 -
今日は西公園の花火大会当日です。
会社の帰りに花火でもちょっと見ようかと思っています。
花火など、ここ10年近く生で見てないような気がす...今日は西公園の花火大会当日です。
会社の帰りに花火でもちょっと見ようかと思っています。
花火など、ここ10年近く生で見てないような気がするので。
WIKI───本気で書いてみようか、と。
自分の名前で、生い立ちから現在まで細かく私の人生を(笑)。
さて、何分で削除されるのでしょうね?
ひょっとして秒殺されるかもしれません。(-_-メ)2016/08/05
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名探偵カッレくんのすごい探偵のお話。
自称名探偵のカッレくんが突然やってきたエイナルおじさんの不審な行動に、怪しんで見張りをすることにする。すると...。
カッレくんは13歳なのに探偵ができて大人になったら探偵になれるだろうなと思いました。 -
葉村晶シリーズで「カッレくんの冒険」が紹介されていて、読んだことのない児童書だったので手にとってみた。
スウェーデン出身である著者は、「長くつ下のピッピ」の著者でもある。
スウェーデンの作家さんの本を読むのは、初めてかもしれない。
あまり本筋とは関係ないけど、登場人物が税金が高い!と嘆いていて、スウェーデンというのは確かに税金が高くてその代わり社会保障が厚い国だったな、と思い出した。
カッレという名前も、日本語的にはとても呼びにくい名前だ。スウェーデンではよくある名前なのだろうか?
物語は、ポアロなどの「名探偵」に憧れる13歳の少年カッレくんが主人公だ。
カッレは、アンデス、エーヴァ・ロッタというなかよし三人組でいつも遊んでいる。
サーカス団を結成したり、「白バラ軍」と名乗って対立する「赤バラ軍」と戦争したりする遊びだ。
でも、カッレ個人としては、名探偵としての活動(町の不審人物を尾行したり、不審人物リストを作ったりする)をしたくてたまらない。
エーヴァ・ロッタの叔父さんが町にやってきて、その叔父さんに不信を抱いたカッレは、叔父さんの調査をする。
叔父さんの指紋をなんとかして取ろうとするカッレが、私はとても滑稽で、愉快だった。
叔父さんになんとかスタンプ台に指を触らせようとしたり、それができなければ、クロロフォルムを嗅がせて気絶させるしかない・・・と思い詰めるカッレ。叔父さんの罪がなにかすらまだ判明していないのに、この思い込みよう。さすが子どもである。
結果として、カッレの努力は実を結んだけど、事件現場に指紋が残っていなかったらどうなっていたのだろう。
それと、「合鍵」という妙なものも存在する。エイナルおじさんの持っていた「合鍵」を手に入れたカッレだが、この「合鍵」は、地下室のドアでもブリキ缶の鍵でも、どこでも開けることができるのだ。そんな鍵、あり?!
という感じで、探偵小説としては、ご都合主義的。だけど、けっこう楽しめた。
カッレくんは13歳ということは、大体中学1年生くらいだろうか。
現代の13歳と比べると、遊びの内容とか、思い込みようとか、「幼いなぁ」と思ったけど、それも含めてかわいいと思った。
今は昔(この本が日本で発行されたのは1957年だ)とくらべて、子どもが子どもでいられる期間が短くなってしまったのだろうか。それとも、お国柄だろうか。
「悪事は損だ!正直が一番長もちする。」というのは名言だ。
時代も国も関係なく、世の中、そうあるべきだよね。 -
子どもの頃、カッレと、その仲間たちにどれほど憧れたことか。
初老の今、読み返してみても、わくわくする面白さ。
こどもたちの無邪気な遊びに絡んでくる危機、その絶妙のどきどき感。
スウェーデンの田舎の空気。
生き生き描かれるこどもたちには、家庭のバックグラウンドまでさりげなく紹介されている。バイタリティーとこどもらしさの塊のようなアンデスは、かなり過酷な家庭生活があるのだ。
カッレくんシリーズはリンドグレーンの児童文学家としての才能がつまった最高傑作と思う。そして翻訳がまた素晴らしい。 -
小学生の時カッレ君を読んで…
①エーヴァロッタにとても憧れた
②甘パンを食べてみたかった
③友達と山賊言葉で会話をするようになった
④高校の世界史でバラ戦争が出てきてちょっと興奮した
などなど…
カッレ君たちすごく大人に見えたのになぁ…
時が経つのは早い! -
とても面白いです。もっと早くこの本に出会いたかったです。
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ひたすら面白い。ドキドキワクワク。大林監督が、映画にしたかったと書いてたけど、絶対おもろい映画になったろう。
悪ガキ少年たちの、ケンカなんやけどルールがあって、本当は連帯しあっている感じもよかった。最近の子どもたちには、そういう関係がなかなかつくれなくなってるようなきがするから。
著者プロフィール
アストリッド・リンドグレーンの作品






カッレくんシリーズ良いですよねえ。
元気に遊んで!家の手伝いして!好きな子がいて!子供でもプライドもあるしル...
カッレくんシリーズ良いですよねえ。
元気に遊んで!家の手伝いして!好きな子がいて!子供でもプライドもあるしルールも自分たちで決めて!キラキラの少年時代!
大人目線だと貧富の差なんかも気がつけるところも作者凄いなって思います。(シリーズ2冊めあたりで特に)
こんばんは!コメントありがとうございます。
子どもの空想の広がり、現実への適応力、夏休みのきらめき!いいですよね。
表紙をあとで...
こんばんは!コメントありがとうございます。
子どもの空想の広がり、現実への適応力、夏休みのきらめき!いいですよね。
表紙をあとでまじまじも見たらけっこうネタバレというか、拳銃突きつけられる怖い場面を選んでてそのチョイスも好きです笑
「カッレくん」と「ミレニアム」の繋がりがわかったのでひとまず満足したのですが、淳水堂さんのレビューを読んで、続きも読んでみたいと思います!