秘密の花園 下 (岩波少年文庫 125)

  • 岩波書店 (2005年3月16日発売)
4.04
  • (40)
  • (33)
  • (30)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 359
感想 : 35
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (270ページ) / ISBN・EAN: 9784001141252

みんなの感想まとめ

この作品は、生命の喜びや人間の成長を描いた物語です。登場人物たちが秘密の花園を通じて、互いに影響を与え合いながら生き生きと変わっていく様子が描かれています。特に、メアリとコリンが自然と触れ合うことで心...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こんなおもろい本やったとは
    しかも全然ファンタジーじゃない
    庭っていいすなあ
    方言が翻訳すると結構広島弁になってるのもうける

    看護師やクレイブン先生はなんやかんや子らの成長を優しく見守ってくれてると思うな

    コリンで終わった
    メアリは主人公じゃなかったのか
    マーサはかなり私には魅力的に感じたのに、庭の仲間に入ってなくて残念

  • 大人に対して秘密の場所、活動、仲間を持つことって、子どもが成長する上で大事だなと改めて思った。
    うちの子たちは、遊ぶ時間も場所も交友関係も全部親の目の届く範囲内に限られていて、安全なのかもしれないけど、それはそれで不健全なのかもしれないし、そんな社会になってしまって申し訳ないなと思った。今の子どもは自分の世界を築くとしたらサイバー空間上くらいしかその余地がないのかな。

  • メアリとディコンは、10年間閉ざされた花園の秘密をコリンにも打ち明け、庭を生き返らせていく。それにつれてメアリやコリンも、生きる喜びを取り戻していく。

    人は変わることができるという力強いメッセージが感じられた。外でお日様を浴びたり、体を動かしたり、よく食べたり、笑ったりするなかで、メアリとコリンは変わり、生気を取り戻していく。

    「もっとおどろくべきことがだれにでも起こりうるのですーー自信を失わせるようないやな考えが心に入り込んでくるとき、早く気がついて、勇気が出るような楽しい考えをとりいれることによって、それを押し出すことができる人なら、だれにでも。ふたつのことはひとつの場所にはおさまらないのです。」P223

    マーサやディコンとの微笑ましい会話や、花園がその生命力を取り戻していく様子を鮮やかに見せてくれる描写など、細やかな表現が魅力的だった。メアリやコリンの変化や日々の驚くべきことや楽しかったことなどを話している周りの人々の会話の描写もウキウキしちゃう。

    この世で生きていくことの不思議のひとつは、いつまでもいつまでも生きるという確信がもてるのはときたましかない、ということです。〜コリンが高い塀にかこまれた隠された庭のなかで、はじめて春を見て聞いて感じたとき、まさしくこのようなことが起こったのです。その日の午後は、世界じゅうが完璧で光りかがやくほど美しく、ひとりの少年への思いやりに満ちているようでした。P110-111

    『大きなよいこと』をいつも信じて、世界にはそれがいっぱいある、ということを信じにゃいけんよ。P216

  •  今も昔も子育ての大変さは変わらないが、今のようにすぐに子育て情報にアクセスできないことで、コリンは色々とこじらせた少年になったんだろう。ディコンと豊かな自然のおかげでメアリはもちろん、コリンも健全な子どもに戻っていく。園芸はまったくやらないが、だんだんと自分も秘密の花園を作ってみたくなる。自然の中で一日中過ごしたい。
     そしてやはりこの上なく美味しそうだったじゃがいもシーン。蒸したたまごとじゃがいもにバターと塩のシンプルな味付けでも、よだれが…。ラピュタの目玉焼きパンと同じでシンプルな料理が1番目を惹く。

  • コリンがどんどん元気になっていって、メアリと子どもらしく笑えるようになっていくのが、本当によかったと思う。ディコンのお母さん、理想の女性だな。自分の子どもでなくても、愛情たっぷりに接することができる。温かく見守る。

    悪いことを考え始めたら、良いことを考える。そうすれば、悪い気持ちを追い出すことができる。
    これは覚えておこう。

  • コロナの影響で図書館が休館(T_T) なので子供が借りた本を読んだ。もともとは、この前読んだ恩田陸のエッセイで、子どもの頃に読んだ本として、紹介されてて子供が好きそうだなあと思って勧めた本。。ナルニア国物語など、日常の中にある異世界への入口にわくわくした本として紹介されていた。
    子供向けとはいえ、読みごたえのあるお話で、イギリスのわからない言葉がでてくるけど、解説も丁寧で内容も引き込まれ、おもしろかった!ひねくれもののメアリやコリンが豊かな自然に触れ、心身ともに成長していく様子。美しい景色。ムアに行きたくなった。
    映画も借りて観た。話が変わっているのと、端おられているのはしょうがないけど、ちょっと物足りない印象。自然や庭はきれい。

  • 3人の子どもたちが幸せな秘密を共有しながら、生きる喜びを見つけていく様子が丁寧に描かれていく。

    p.110
    この世で生きていくことの不思議のひとつは、いつまでもいつまでも生きるという確側がもてるのはときたましかない、ということです。
    そのことに気づくのは、たとえば、おだやかでおごそかな夜明けに起きて、外へ出てひとりで立ち、頭をぐっとそらして上を見上げるときです。


    ディコンの母、スーザンサワビーが実に理想的な母親像として、子どもたちを温かく見守る姿が印象的。彼らの主体性を尊重し、決して否定せず、健康を守り、そっと周りの大人に働きかける。初対面のコリンが抱きつきたくなる気持ちがとても分かる。

    p.216
    『大きなよいこと』をいつも肩じて、世界にはそれがいっぱいある、いうことを信じにゃいけんよ。

    そして全体を通して、庭の草花の描写がとても鮮やかで生き生きとしていることが、この物語の大きな魅力である。植物に明るくないながら何度も花の名前を調べ、自分の頭の中で「秘密の花園」を描くことができた。いつかイギリスのグレイト・メイサム・ホールをこの目で見てみたい。

    児童書でありながら大人も楽しめる名作である。

  • 子どもたちが自分たちの力で(そして自然の力を借りて)大きく成長していく姿が感動的でした。理解ある大人の力ももちろん必要でしたが。

  • 娘の本棚から拝借して読んだ。
    小公子・小公女は読んだ記憶があったけどこちらは未読だったので。
    見た目も性格も悪い主人公が、自然の美しさや周りの人との交流で、自らを見つめ直し、どんどん魅力的な女の子になっていくのが素晴らしい。
    子供ってほんとにスポンジのように色んなこと吸収して立ち上がっていく力=魔法を持っているんだなと思った。
    それを信じて環境を整えてあげることは大事なんだけど、子供もまた同じく親や周囲を変えるだけの力を持っている。生きる力とは何かを実感できる一冊であった。

    思春期を迎えたらどんな子に成長していくのか、とても気になるが続編は自分で想像して楽しむことにしよう。

  • 世界的な名作の一つとされるが、残念ながらほぼ刺さらず… 多分難解な日本語訳も一つの理由かと。

    ヨークシャー弁の意訳、時代背景諸々煩雑なのだろうが、あまりに突っかかりの多い日本語は読みにくく、感情も湧かない。原語で読めたらまた違った感想になるのだろうか?

    親子の愛、自然治癒力、家庭崩壊と再生、と良くあるテーマ性を当時では斬新かつ心温まる話となってのかもしれないが、現代に読むと古さが感動を上回ってしまう。残念。

    無垢な幼い時に出会ってみたかった…

    最後、解説にあった、セントラルパークの噴水像が、ディコンとメアリーとの事。いつか見てみたい。

  • 子供たちが、人との出会いを通してどんどん変わっていく様子が、読みながらとてもワクワクしました。

    人との出会いの大切さを実感させてくれる本。
    相手が大人だろうと子供だろうと。

    ただ、やっぱり私は外国文学を日本語に訳した時の独特の言い回しとか、表現とか苦手だなぁ。
    読むのにすごく時間がかかってしまった…。
    1つの文章が長くて、修飾語が多いのがどうにも読みにくくて、、、。

  • メアリがコリンに一切の同情を見せず対等にケンカしているのがスカッとする。

  • 初めて読んだ時からそうなのだが、この物語については上巻は好きなのに下巻は飛ばし読みしてしまう。

    私は成長する前のメアリも好きだ。
    見た目も可愛くなく不健康そうで、常に不機嫌という「感じの悪い」メアリ・レノックス。
    その睨みを効かせた表情と癇の強さが好みである。
    メアリやコリンが「感じの悪い」子になるには後天的な背景があるのは確かだが、いやいや、コリンのお父さんやメアリの両親を鑑みるに、この人たちの血筋もあると思う。そこがまた好きだ。非常に小説的なキャラクター。また、英国的。

    上巻でメアリがベン、コマドリ、ディコン、マーサたちとの交流を経て、少しずつ健康に素直に成長していく過程、また、枯れたように見えた花園の根っこが生きていて、少しずつ目が出ていく様は楽しい。

    下巻の途中で、メアリがコリンに癇癪を起こし、コリンに変化が訪れるのも楽しい。

    ただ、その後は一貫して楽しくない。私が、植物に興味がないから庭の描写が長く感じる。
    また、マーサやベンの心根の優しさは好きだが、ヨークシャーの人の「悪気なくずけずけ言う」気質はどうしても受け入れられない。
    ディコンはその点、物言いもデリカシーがある。

    ヨークシャー弁を一所懸命喋るメアリも、それがどうしたとしか思わない。

  • 息子も元気に

  • あらすじ
    夜中の出会いから仲よくなったメアリとコリン。二人とディコンは、秘密の庭を生き返らせることと、魔法の実験(元気になること)、そしてコリンのお父さんを驚かせることに決めた。

    イギリスの荒野がどんどん春めいてくるのに従って、甘ったれな二人メアリとコリンの心も育って来る様子が書かれている。ディコンやディコンの母など、すごくものわかりが良くて、いかにも児童文学ぽいんだけど、やっぱり読んでも心が落ち着いてなごむ。

  • ちょうど読み終わる頃に、通勤途中に見かける花壇の花が咲き始めた。毎日、毎日、色とりどりの花が開いていく様子に明るい気持ちになった。春の訪れがこんなに鮮やかなものだということに気づくことができたのは、この本を読んだからだと思う。

  • 最後のクレイヴン氏のこころの動きが、見事にまとめられていた。上巻と異なる訳者だったが、ヨークシャーの方言を広島弁になぞらえたのは、そぐわなかった。2015.9.17

  • 庭仕事がしたくなる。

  • 子供たちが活き活きした、いいお話でした。
    ところで、真の主人公はコリンなの?

  • アレッ主人公ってコリンなんじゃ…???

全28件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

津田塾大学卒業後、アメリカに留学。イギリスに9年間在住中、ケンブリッジ大学東洋学部で日本語専任講師。帰国後、非常勤講師を経て翻訳家。
訳書にブリッグズ『妖精ディックのたたかい』、イェイツ/フィリップ編『妖精にさらわれた男の子──アイルランドの昔話』、キングマン『とびきりすてきなクリスマス』、
バーネット『秘密の花園』、ラヴェラ『ダーウィン家の人々—ケンブリッジの思い出』(以上、岩波書店)、
ブリッグズ『イギリスの妖精──伝承と文学』(共訳、筑摩書房)、スウェイト『グッバイ・クリストファー・ロビン』(共訳、国書刊行会)など。共著に『イギリス』(新潮社)。

「2019年 『アントニー・スウェイト対訳詩選集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山内玲子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×