秘密の花園 下 (岩波少年文庫 125)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141252

作品紹介・あらすじ

真夜中の出会いをへて仲よくなったメアリとコリン。二人とディコンは、秘密の庭を生き返らせることと、魔法の実験に熱中します。いきいきしはじめたコリンを、お屋敷の召使いたちはふしぎに思いはじめますが…。小学5・6年以上。

感想・レビュー・書評

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  •  今も昔も子育ての大変さは変わらないが、今のようにすぐに子育て情報にアクセスできないことで、コリンは色々とこじらせた少年になったんだろう。ディコンと豊かな自然のおかげでメアリはもちろん、コリンも健全な子どもに戻っていく。園芸はまったくやらないが、だんだんと自分も秘密の花園を作ってみたくなる。自然の中で一日中過ごしたい。
     そしてやはりこの上なく美味しそうだったじゃがいもシーン。蒸したたまごとじゃがいもにバターと塩のシンプルな味付けでも、よだれが…。ラピュタの目玉焼きパンと同じでシンプルな料理が1番目を惹く。

  • コリンがどんどん元気になっていって、メアリと子どもらしく笑えるようになっていくのが、本当によかったと思う。ディコンのお母さん、理想の女性だな。自分の子どもでなくても、愛情たっぷりに接することができる。温かく見守る。

    悪いことを考え始めたら、良いことを考える。そうすれば、悪い気持ちを追い出すことができる。
    これは覚えておこう。

  • コロナの影響で図書館が休館(T_T) なので子供が借りた本を読んだ。もともとは、この前読んだ恩田陸のエッセイで、子どもの頃に読んだ本として、紹介されてて子供が好きそうだなあと思って勧めた本。。ナルニア国物語など、日常の中にある異世界への入口にわくわくした本として紹介されていた。
    子供向けとはいえ、読みごたえのあるお話で、イギリスのわからない言葉がでてくるけど、解説も丁寧で内容も引き込まれ、おもしろかった!ひねくれもののメアリやコリンが豊かな自然に触れ、心身ともに成長していく様子。美しい景色。ムアに行きたくなった。
    映画も借りて観た。話が変わっているのと、端おられているのはしょうがないけど、ちょっと物足りない印象。自然や庭はきれい。

  • 娘の本棚から拝借して読んだ。
    小公子・小公女は読んだ記憶があったけどこちらは未読だったので。
    見た目も性格も悪い主人公が、自然の美しさや周りの人との交流で、自らを見つめ直し、どんどん魅力的な女の子になっていくのが素晴らしい。
    子供ってほんとにスポンジのように色んなこと吸収して立ち上がっていく力=魔法を持っているんだなと思った。
    それを信じて環境を整えてあげることは大事なんだけど、子供もまた同じく親や周囲を変えるだけの力を持っている。生きる力とは何かを実感できる一冊であった。

    思春期を迎えたらどんな子に成長していくのか、とても気になるが続編は自分で想像して楽しむことにしよう。

  • 世界的な名作の一つとされるが、残念ながらほぼ刺さらず… 多分難解な日本語訳も一つの理由かと。

    ヨークシャー弁の意訳、時代背景諸々煩雑なのだろうが、あまりに突っかかりの多い日本語は読みにくく、感情も湧かない。原語で読めたらまた違った感想になるのだろうか?

    親子の愛、自然治癒力、家庭崩壊と再生、と良くあるテーマ性を当時では斬新かつ心温まる話となってのかもしれないが、現代に読むと古さが感動を上回ってしまう。残念。

    無垢な幼い時に出会ってみたかった…

    最後、解説にあった、セントラルパークの噴水像が、ディコンとメアリーとの事。いつか見てみたい。

  • 子供たちが、人との出会いを通してどんどん変わっていく様子が、読みながらとてもワクワクしました。

    人との出会いの大切さを実感させてくれる本。
    相手が大人だろうと子供だろうと。

    ただ、やっぱり私は外国文学を日本語に訳した時の独特の言い回しとか、表現とか苦手だなぁ。
    読むのにすごく時間がかかってしまった…。
    1つの文章が長くて、修飾語が多いのがどうにも読みにくくて、、、。

  • メアリがコリンに一切の同情を見せず対等にケンカしているのがスカッとする。

  • 初めて読んだ時からそうなのだが、この物語については上巻は好きなのに下巻は飛ばし読みしてしまう。

    私は成長する前のメアリも好きだ。
    見た目も可愛くなく不健康そうで、常に不機嫌という「感じの悪い」メアリ・レノックス。
    その睨みを効かせた表情と癇の強さが好みである。
    メアリやコリンが「感じの悪い」子になるには後天的な背景があるのは確かだが、いやいや、コリンのお父さんやメアリの両親を鑑みるに、この人たちの血筋もあると思う。そこがまた好きだ。非常に小説的なキャラクター。また、英国的。

    上巻でメアリがベン、コマドリ、ディコン、マーサたちとの交流を経て、少しずつ健康に素直に成長していく過程、また、枯れたように見えた花園の根っこが生きていて、少しずつ目が出ていく様は楽しい。

    下巻の途中で、メアリがコリンに癇癪を起こし、コリンに変化が訪れるのも楽しい。

    ただ、その後は一貫して楽しくない。私が、植物に興味がないから庭の描写が長く感じる。
    また、マーサやベンの心根の優しさは好きだが、ヨークシャーの人の「悪気なくずけずけ言う」気質はどうしても受け入れられない。
    ディコンはその点、物言いもデリカシーがある。

    ヨークシャー弁を一所懸命喋るメアリも、それがどうしたとしか思わない。

  • 息子も元気に

  • 名作だけあるなあ。映画見たい。

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