モモ (岩波少年文庫 127)

  • 岩波書店 (2005年6月16日発売)
4.21
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784001141276

みんなの感想まとめ

時間の大切さと人間関係の豊かさをテーマにした物語は、孤児のモモが人々の悩みを聞き、彼らの心を癒す姿を描いています。灰色の男たちが人々から時間を奪う中、モモは勇気を振り絞り、失われたものを取り戻すために...

感想・レビュー・書評

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  • エンデは本当に天才だと思います。まるで絵を描くように文章を紡ぎあげる。言葉が綺麗で宮沢賢治読んでる時のような色の濃い世界に入り込めます。

  • 刊行50年を記念して絵本が作成されたとのこと
    1973年刊行のファンタジー
    私が持っている本は岩波書店のまだバーコードがない時代のもの
    それでも大人になってから読んでいます
    文庫も出版されているので再読整理

    人の話を聞くことが得意な孤児のモモ
    彼女に話すと悩みも消える
    そんな平和な街に灰色の男達が時間を集め始める
    それは、人々から生活の豊かさを奪う
    失われた時間、人の心、友人を取り戻すために
    モモは勇気を出して動き出す

    児童文学の形式をとっているけど現代経済社会への警鐘のごとく
    再読して思いますに小学校高学年くらいからの様相はしてますけど、なかなか全体を把握するには長編で哲学的な部分もあり難しいかなと
    絵本はまだ読んでないけど、本編への導入としても良さそうですね

    この作中では時間の貯蓄は、実際には貯蓄ではなく奪われる
    人生を豊かにする部分を失うことになる
    この作品から50年時間を有効に使う方法がいろんな方面で考えられてきている
    貯蓄した時間を豊かに使えているかしらな

    • きたごやたろうさん
      おびのりさんへ

      はい。
      高校の時英語の授業で、英文で読みました!
      おびのりさんへ

      はい。
      高校の時英語の授業で、英文で読みました!
      2025/06/16
    • yukimisakeさん
      ミヒャエル・エンデは映画のネバーエンディングストーリーが好きでしたが、本人激怒してたらしいですね。
      モモは案外大人向けな印象が。
      ミヒャエル・エンデは映画のネバーエンディングストーリーが好きでしたが、本人激怒してたらしいですね。
      モモは案外大人向けな印象が。
      2025/06/16
    • おびのりさん
      yukimisakeさん
      そうなの、読むと大人達への警鐘
      yukimisakeさん
      そうなの、読むと大人達への警鐘
      2025/06/16
  • 初めてこの本を読んだのは小学5年生ぐらいでした。それからこの本は定期的に読み直す大切な本になりました。
    時間の大切さをこの物語は教えてくれました。「過労死」という言葉ができるほど現代の日本人はとても忙しいです。仕事ばかりに時間を使うことは果たして正解なのか。時間のあり方について学ぶことができる物語でした。

    • 辛4さん
      ここにきて、”時間は存在しない” というお話も出てきましたね。
      何か真実なのか、難しい展開になってきました。
      ここにきて、”時間は存在しない” というお話も出てきましたね。
      何か真実なのか、難しい展開になってきました。
      2026/01/27
    • ❤︎さん
      Taylorさん、コメントありがとうこざいます。私はこの本を読んで日常の「意味がないかも」という時間も大切にしたいと感じました。
      Taylorさん、コメントありがとうこざいます。私はこの本を読んで日常の「意味がないかも」という時間も大切にしたいと感じました。
      2026/01/29
    • ❤︎さん
      辛4さんコメントありがとうございます。「時間」という概念について考えてたら段々難しくなってきますよね、、
      辛4さんコメントありがとうございます。「時間」という概念について考えてたら段々難しくなってきますよね、、
      2026/01/29
  • 子供が発熱してしまい、木曜日からずっとお休みを頂いたので、仕事に関係なく、子供と共有できる本ということで、温めていたモモに手を伸ばしました

    メッセージが強くて、児童書ではないみたい!! 
    とにかく深い!!
    大人はより、自分の時間の大切さを再確認できる

    コスパとかタイパという言葉が最近よく使われるけど、私は好きではない

    コストパフォーマンスがいいかどうか決めるのは自分
    コスパの良い〇〇 なんて、自分で使ってみなきゃわからなし、
    時間の大切さも、人に決められるものではない

    大切にしようと思わないと、すぐに灰色の時間泥棒に持っていかれる

    私の近くにも時間泥棒は常にいて、子供に早く早くとNGワードを浴びせてしまっている
    せっかちな性格だし。効率良いの好きだし。

    せかせかしすぎるのはよくないと反省。
    私の時間の花は何色でどんな大きさなのかなと、時間を取られそうになったら思い出したい

    • マメムさん
      初コメです。
      今年のブックサンタで寄付したものの、私自身は未読なので一度読んでみようかなと思いました♪
      初コメです。
      今年のブックサンタで寄付したものの、私自身は未読なので一度読んでみようかなと思いました♪
      2023/11/26
    • MRさん
      コメントありがとうございます♪
      とても素敵な本でした
      お勧めします♪
      コメントありがとうございます♪
      とても素敵な本でした
      お勧めします♪
      2023/11/26
  • この本はずっと頭の片隅にあった本。

    中学の頃、何の授業でだったのかは忘れてしまったが(たぶん国語なんだろうな)、「自分の心に残る本を紹介する」という回があった。
    そのとき、とある子がこの『モモ』を紹介していた。
    「”時間どろぼう”が出てきて・・・」ということぐらいしか話の内容は覚えていないのだが、当時赤川次郎とか富士見ファンタジア文庫とかくらいしか読んでいなかった自分としては、児童文学とはいえ海外翻訳物の分厚いハードカバーの本を読んでいる子がいたことに凄い眩しさを感じたことを覚えている。

    そんなこともあり、自分では読んだこともないのに娘が小5のとき、おすすめ本としてこの本を購入し渡していた。
    ちょうどコロナ禍の入りたてで、『モモ』が多くの人に読み返されているというのを何かで目にしたのもきっかけのひとつである。
    娘はそれはもう気に入り、『はてしない物語』も読みたがり、それも本棚に収まっている。

    授業で紹介を受けた1回目の機会でも、娘に渡した2回目の機会でも実際に読むところまで行きつかなかった自分だったが、3度目の正直とばかりにこのGW、娘の本棚から引っ張り出してきて読んだ。

    とても、自分の生き様を見つめ直すきっかけになる一冊。
    児童文学としても、訳者あとがきにあるとおり「探偵小説のようなスリルと、空想科学小説のようなファンタジー」に溢れた物語として魅力的なのだが、大人サイドにいる自分としてはそれ以上に、この効率重視でモノ・カネの豊かさに溢れた文明社会に飲まれていく大人達の姿に警告を得る。
    ニノやベッポ、ジジですら何か違うと感じる節もありながら、その波に攫われてしまう。
    何か違うと感じている、そうじゃないことも大事だと分かっている、という完全に丸め込まれているわけではないところが、巧妙な落とし穴であることを感じる。
    少しの隙から「時間どろぼう」につけ入られ、いつの間にか負のループにはまってしまうのだ。

    コスパだタイパだという言葉で効率がもてはやされる世の中。
    確かにお金や時間がない気がする。
    果たして本当にそうだろうかと今一度自分に問いかけるようにしたい。
    理想どおりに行かない現実はあるかもしれないが、自分のするべきことに、かけるべき労力を掛けて、納得した一日を送れているか振り返れるようにしたい。

  • 思い出の児童文学ベスト1ということなので読んでみました!
    たぶん読んだことあると思うんだよな〜と思いながら読み始めたのですが、灰色の男が床屋のフージー氏に時間の計算をしてみせるところではっきりと思い出しました
    読んだことある!
    すごいなぁ、ちゃんと記憶に残ってるもんだなぁ

    でもね、ミヒャエル・エンデといえば実は『ジムボタン』なんだけどね
    自分的には
    しかもテレビアニメの方w
    これ原作とぜんぜん違うんで「ミヒャエル・エンデと言えば…」でもなんでもないんだけどね

    君にもある!君にもある!この力♪
    君にもある!君にもある!この願い♪

    はい、『モモ』です
    まあ、一言で言っちゃえば、「時間に追われる生き方って本当に幸せなの?」って問いかける物語です
    それはそれぞれが考えればいいとは思いますが、自分のことで言えば、「うーんよく分からん」です
    時間に追わてるときの方が多幸感を生じることもあるよね
    ドーパミンどぱぁって
    でももうそれはすでにあかんやん!ってのがミヒャエル・エンデの言い分なんよね
    「うーんよく分からん」
    それはそれでいいような気もちょっとするんだよねぇ
    子どものころはどう思ったんだろうなぁ
    「うーんよく分からん」


    で、ちょっとというかがっつり横道にそれた話
    ひらがな多い文章って読むのに時間かかりません?情報量が多くなるっていうか
    「多くなる」と「おおくなる」では後者の方が処理するのがたいへんというか…
    なので今回読んでも読んでも先に進まなくてちょっとイライラしちゃったんだよね
    あれ?いつの間にか灰色の男たちと契約しちゃってる?

    • みんみんさん
      ドーパミンがどばぁだった( ̄▽ ̄)笑

      追われて幸せな人もいるし
      追われるの気づかない人もいるし
      それぞれでよし!
      わたしは追われたことない...
      ドーパミンがどばぁだった( ̄▽ ̄)笑

      追われて幸せな人もいるし
      追われるの気づかない人もいるし
      それぞれでよし!
      わたしは追われたことないからドピュしない笑
      2022/11/03
    • ひまわりめろんさん
      あ!なるほど

      ちなみに散々言ってきたけど
      自分自身は時間に追われる生活なんて絶対無理!のんびりダラダラ過ごすのが幸せ〜の人ですw(おい!)
      あ!なるほど

      ちなみに散々言ってきたけど
      自分自身は時間に追われる生活なんて絶対無理!のんびりダラダラ過ごすのが幸せ〜の人ですw(おい!)
      2022/11/04
    • みんみんさん
      残りの人生のんびり、ゆったり過ごしたい♪
      妬まない、僻まない、怒らない…
      ブッダの教え(-_-)ナームー
      残りの人生のんびり、ゆったり過ごしたい♪
      妬まない、僻まない、怒らない…
      ブッダの教え(-_-)ナームー
      2022/11/04
  • 時間がかかりましたが楽しめた!円形劇場の廃墟に住みついた、少女モモ。モモに話を聞いてもらうと心が和らぐ、モモは不思議な力を持つ。とある日、街に灰色の男たちが現れた!彼らは人々から「時間」を奪っていく。余裕のない日常が町中を襲う。モモが灰色の男たちに奪われた時間を取り戻そうと奮闘する。この作品は時間の大切さを見直すきっかけとなる作品で、人間の余裕のなさを風刺しているんだろう。またファンタジー作品としても秀逸。モモが灰色の男たちと対峙する勇気が素晴らしい。「人間とは時間を感じとるために心というものがある」⑤↑

  • 「自分らしく、人間らしく、心豊かに生きる」といった行為や思いに付随する「時間」、この「時間」が段々と消失し「自分らしく、人間らしく、心豊かに生きていない」人々が増えているといった現代社会への皮肉を児童文学に込めた一作品。児童文学こそ万人に伝わる表現で、万人が読後に考えをもてるような素晴らしさがある作品が多い中でクリティカルに「時間」とはを考えさせられた。
    私たち大人は生きるために働き、生きるために食べ、生きるために学んでいる。その中で自分らしさといったものが少しずつ減っていき、人間としての象徴性を失っているのではと問われると、グサリと心に刺さる。その通りですと、自分の人生、自分の思い通りになるような、自分の思ったことが実現できるような「余白」や「ゆとり」は段々となくなっている現代社会、みんな時間に追われて生きています。そしてそれが辛いことも知っています。
    だからこそ、手に入れた時間は無駄に消費するのではなくて自分らしさを得るために、自分の心を豊かにするために使いたい。わたしの場合は読書や運動といったところ。全ての時間を「自分らしく」生きるのはなかなかに難しいからこそ、せめて自分が現代社会の中で必死に得て手に入れたかけがえのない「時間」こそは「自分らしく」のために生かしていきたい。
    これを小学生の頃に読んでいたらどんな人生を送っていたのだろう。もっと自分を大切に自分らしくゆとりを持って生きていただろうか。いや、結局のところ人はなかなか現代社会の「時間の鎖」からは逃れられない。どのような体験を重ねてきても人と生きていく故、どこかしらで「消失する時間」も存在すると思う。ただだからこそこの読書体験をもとに「かけがえのない時間」を自分のために生かしていく「ゆとり」を少しでもいい、自分で考えて自分で獲得していく自分らしさのための努力と学びの積み重ねが大切だと思った。

  • またもや「名作」というものの力を見せつけられた気がする。
    本はどれもそうだけど、特に「名作」といわれるものは何度読んでも、その時々で違った視点や気づきを与えてくれる。

    本書を読むのは二回目だと思う。一度目は確か、小学校高学年。学校の図書室で借りて読んだことをなぜかよく覚えている。その頃は「時間」という概念を深く考えることもなく、ただただ上質なファンタジーとして楽しんだ。

    それからウン十年の時を経て、再読。今度は「時間」と「ほんとうの生活」について、再度考える機会をもらった。

    理髪師フージーが現状の仕事や生活に対して抱く不満は、大人になったらかなり多くの人が考えることじゃないだろうか。「これは、「ほんとうの生活」じゃない。自分はもっと理想的な人生を送れるはず。今の状況がずっと続く人生なんてまっぴらだ。」
    でも、「ほんとうの生活」って何?「時間」があればあるほどいいってわけでもない。本書にこんな言葉があった。
    「時間とは生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」

    限りある時間だからこそ、どんなふうに時間を使うのか、つまり、「どんなふうに生きるのか」が大事なんだと、そっと囁くように教えてくれる物語だった。

    そんなことわかってはいるけれど、いつも、いつの間にか、せかせかとして、理髪師フージーのような考え方をしていなかったか・・・。

    モモの親友が、物事をよく考えて発言するおじいさんベッポと、無鉄砲な若者ジジ、というのも素敵だった。特にベッポの仕事に対する考え方が好きだった。

    「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん。つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。ーするとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。ーひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。ー」

    それから、時間どろぼうに時間を奪われ、せかせかしてきた大人に相手にされない子どもたちが、モモのいる円形劇場あとに来る時に持ってくるおもちゃについて、こんな記述があった。

    「子どもたちがそんなものを使っても本当の遊びはできないようないろいろなおもちゃをもってくる」
    なんて、なんて鋭い視点、感性・・・まさにそんなおもちゃに囲まれた今の子どもたち、わが子の姿が頭に浮かぶ。

    「時間」のことをファンタジーとして描いた、どこか風刺的な物語だと思っていたけれど、それだけじゃなかった。児童書としての括りにとらわれず、いろんな年齢層の人にオススメです。

    • ふーみんさん
      コロナ禍を経験して、モモの世界がリアルに迫ってきたのを感じました。不要不急って何よ?人と会わないで本当に人と繋がれるの?モモのそばでただ時を...
      コロナ禍を経験して、モモの世界がリアルに迫ってきたのを感じました。不要不急って何よ?人と会わないで本当に人と繋がれるの?モモのそばでただ時を過ごすような、そんな時間が私たちに本当に戻ってくるのかしら?
      2023/05/20
    • URIKOさん
      >ふーみんさん
      コメントありがとうございます。
      ホントそうですね、不要不急って何でしょうね。コロナ禍という状況がまた私たちの時間に対する考え...
      >ふーみんさん
      コメントありがとうございます。
      ホントそうですね、不要不急って何でしょうね。コロナ禍という状況がまた私たちの時間に対する考え方を変えたかもしれませんね。
      2023/05/20
  • 「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんじしんできめなくてはならない」

    先日とある方にオススメしていただいて急遽再読した『モモ』。
    13、4歳の頃に読んだ時には、「随分と斬新な設定で、なんだか哲学的だ」くらいにしか思わなかったのに、成人して、日々に追われ、そして、人生に迷い気味の今の自分には、耳が痛いと同時に、ハッとさせられ、身につまされることのなんと多いこと。

    ある日突然現れ、朽ち果てて廃墟となった円形劇場に住み着いた、言わば、浮浪児の少女「モモ」。
    街の人たちは、自分たちも貧しいながらも、モモを受け入れ、面倒をみます。モモは、不思議な少女で、人の話を聞く才能に長けていて、街の人たちにとってなくてはならない存在となる。貧しいながらも、モモとの時間を共有しながら、穏やかな日々を過ごす人々。しかし、「時間泥棒」を働く灰色の男たちが現れたことで、街の人々の生活は一変し…。

    今回この本を読んで、ものすごくいろいろなことを考えました。
    例えば。
    時間の概念とか感覚の曖昧さとか。
    詐欺についてとか。
    危機と混乱に陥った時の人間の残虐性さとか。
    でも、何よりも一番強く考えたのは、豊かさってなんだろう?、ということ。

    効率よい手順で、かつ、より長時間の労働をすれば、少なくとも、それをしないよりはお金を稼げる。より多くのお金があれば、より多くの欲しいものが買える。
    家族や大事な人に渡せる「もの」も増える。
    でも、それは、決して、心や身体が健やかで豊かであることと同義ではない。

    「じぶんの時間」がなくなって、ただお腹を満たすだけの味気ない食事を取ってしまったり、睡眠や、自分の好きなものや大切なものに触れて心を満たす時間を減らしてしまって、肉体的にも精神的にも疲労を溜め込んだり。
    結局は大事な人たちと過ごす時間が減って、ストレスと苛立ちが喧嘩の火種を作る可能性だってある。
    それは結局、誰とも語り合えず、最終的に分かり合えない「孤独」を招くことだってある。

    仕事をしている時はいかに短い時間で多くの作業をこなすか、食事を作る時もどうしたら時間をかけずに済むか…等等、毎日の生活の中で常に合理性を考えて、キリキリしてしまっている自分を、反省しました。
    でも、残念ながら、きっと、それ、直らないのよね…。だって、私一人の力では、勤務時間も仕事量も、そして、こなす家事や雑用がある事実も変わらないんだもの…。

    でも、少なくとも、自分の好きな人々や好きな物に接することを疎かにせず、できる限りの時間をかけることは、できるはず。
    そこでバランスを取って、丁寧に日々を生きよう。
    そう思えた物語でした。

    この物語は、紹介いただいた方から、読む度に新しい発見があると教えていただいたので、また少し時間を置いて、読み直したいです。

    • hotaruさん
      hiromida2さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。本当に、「モモ」は色々と自分の生活を改めて考えるきっかけになりました。も...
      hiromida2さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。本当に、「モモ」は色々と自分の生活を改めて考えるきっかけになりました。もしよかったら、hiromida2さんも再読してみてくださいね!

      「その名にちなんで」は、hiromida2さんの本棚とレビューを拝見させていただいている時にコメントしたので、hiromida2さんの本棚へのコメントとなりました。
      また素敵な本について、本棚を通して紹介しあったりコメントしあったりで、楽しみたいです☆
      これからもよろしくお願いします。
      2018/05/27
    • hiromida2さん
      hotaruさん ありがとうございます。以前はかなり本の虫で(特に海外小説)を沢山読んでいましたが 現在はDVDで映画を散々観てる中で ブグ...
      hotaruさん ありがとうございます。以前はかなり本の虫で(特に海外小説)を沢山読んでいましたが 現在はDVDで映画を散々観てる中で ブグログの皆さんの本棚を覗かせてもらってると 興味を引く物語が沢山あり、また、それを参考に「あーこんな本もあったんだ!」って 日本や海外に関係なく また色々読んでいます。「モモ」も是非 再読してみます^_^新しい発見があるかもしれない。また、本棚覗かせて頂きます!
      2018/05/28
    • hiromida2さん
      こちらこそ これからもよろしくお願いします♪ヽ(*^∇^*)ノ*:・'゚☆
      こちらこそ これからもよろしくお願いします♪ヽ(*^∇^*)ノ*:・'゚☆
      2018/05/28
  • 聞き上手の女の子モモと親友、子供たちと、時間を盗む灰色の男たちのお話。
    時間は誰もが平等で1秒1分過ぎていくけど、どうやって充実した時間を過ごすことができるか?
    確かに子供の頃って1日が長くて1年なんて果てしなかったけど、大人になった今では日々の仕事や生活で一瞬で過ぎてしまって、同じ時間なのに感覚が全然違うようになってしまった、、、
    いそいそとした日々から抜けるには、気分転換に思います。やっぱり趣味の充実!楽しみがあるってことは、先を明るくし心ウキウキ頑張れる原動力に!同じ時間を使うのも「自分時間」を意識して大切にすることが人生を豊かにすると思います。お仕事を「推し事」に!ゆっくりとコーヒーを飲みながら小説を読みたくなる作品でした。

  • ドイツの児童文学。
    時間貯蓄銀行を名乗る灰色の男たちと、不思議な少女モモとの戦いが描かれる。
    登場人物にお話し好きの観光ガイドであるジジという男性が登場するが、彼のお話だけでも十分におもしろいのがすごい。

    社会に一石投じる内容となっていることは明らかである。豊かな生活を求めて頑張っていたはずだった。なのに気付くと大切なものを失っていた。豊かに思えた生活は空しく、味気ない時間に変わっていた。
    人々を救うためにモモは立ち上がる。

    以下、ネタバレ有り。(備忘録)

    時間貯蓄銀行を名乗る組織は、人々が時間を無駄に浪費している時間を貯蓄に回すことを提案する。人々は将来の為に無駄な時間を差し出すことになった。日々は忙しく過ぎ、無駄だと思われるものは排除された。子供たちは抑圧され、親は子供と接することもせずに忙しく働いていた。そして子供たちは皆、子供学校と言われる矯正施設に入れられることになる。人々は殺伐とした世界で、仕事を進め、いつも時間に追われ、笑うこと、遊ぶこと、愛し合うことをやまてしまう。

    全ては豊かな生活の為だった。

    裏で時間貯蓄銀行は、人々の時間を蓄え、時間の花から葉巻を作って吸い込み、人々から奪った時間を消費して生きていた。彼らは人々の時間を糧として生きていたのである。莫大な時間を貯め込む時間貯蓄銀行の正体は、人類を支配し、時間を吸って生きる時間どろぼうであった。

    モモは時間を司るマイスター・ホラと時間に縛られないカシオペイアの協力の下で、全ての時間を停止させることになる。時間が止まった世界で、時間どろぼうは、ため込んだ時間を使い動くことができた。だがいつか訪れる時間の枯渇を恐れ、互いに存在を消し合う争いを始める。彼らの生は、人間の時間を燃やすことで維持されているため緊急の事態であった。人間から奪った時間こそが、彼らの命の時間なのである。時間が止まった世界で、一凛の時間の花を持つモモは、カシオペイアと共に時間貯蔵庫の解放に成功する。モモは人々の時間の花と共に、元の世界に舞い戻る。皆が生き生きと話始め、これまでの虚無から解放されお祝いムードいっぱいになり、めでたしめでたし。

    時間の花は、それぞれが他のどれよりも美しく見えるという不思議なものになっている。私はこの時間の花の描き方がとても気に入った。今見た花よりも次の方が美しく見えるという。そしてその次はまたこれまでで一番美しく見える。

    著者のみじかいあとがきもおもしろい。

    読了。

  • 表紙裏のあらすじの、「時間」とは何かを問う、エンデの名作、という言葉そのままの、素晴らしい物語だった。

    この本、児童文学であるにも関わらずブクログユーザーさんの本棚でよく見かけて気になっており、実際に勧めてもらったことも重なり読了。

    〈前半〉
    「モモのところに行ってごらん!」
    そう言われてモモと話した村人たちはみなすっきりして帰っていく。でも、モモはなにか助言をしたりしたわけではなく、ただしっかりと話に耳を傾けている。
    きっと、自分の問題の答えは必ず自分の中にあって、解決する力は人それぞれに持っているのだろう。
    しかし、人から何かを相談された時、相談する側が答えをもらおうとしてしまうこと、された側が自分の尺度で口出しをしてしまうこと、多々ある。大いにその経験はある。
    できそうでなかなかできない、「傾聴」の大切さをモモから教えてもらった思いだ。

    〈後半〉
    時間どろぼうによって、人々の時間は搾取され、「暇」というものはなくなり、街全体がせかせかとしてゆく。モモは1人ぼっちになってしまう。
    「そんなひまはない」「時間が足りない」「忙しい」
    自分も幾度となく口にしたことのある言葉だし、社会の中でもこれでもかというほど溢れている言葉だろう。時間どろぼうによって暇という暇を搾取されたまちは、まるで現代社会の風刺画のようだと感じた。
    だとすると、時間どろぼうは、何にあたるんだろう。
    これは私の考えだが、きっと主体的に使っていない時間、見栄のためであったり、世間体のためであったり、そういったもののために使われる時間が値しているのかなと思った。
    働いているとしても、勉強しているとしても、誰かのために使っていたとしても。主体が自分にあるのなら、その時間はどろぼうに奪われてはいない。ということなのだろうと、私は思った。

  • ドイツ人作家ミヒャエル・エンデの児童文学を手にとる。人にとって普遍的なテーマである『時間』を扱った作品。このような素敵な作品に小さい時に触れることができた読書好きの方々を羨ましく感じた。

    第一部の「モモとその友だち」ではファンタジー世界へ導き、夢を大きく膨らませるための助走がしっかりとれる内容で、登場人物の性格や子どもの純粋さをとても上手く表現している。

     そして人の話を聞くことで周りを幸せにするモモの特殊な力を哲学的な言い回しで記す。

    一一 友だちみんながうちに帰ってしまった晩、モモはひとりで長いあいだ、古い劇場の大きな石のすりばちのなかにすわっていることがあります。頭のうえは星をちりばめた空の丸天井です。こうしてモモは、荘厳なしずけさにひたすら聞きいるのです。こうしてすわっていると、まるで星の世界の声を聞いている大きな耳たぶの底にいるようです。そして、ひそやかな、けれどもとても壮大な、ふしぎと心にしみいる音楽が聞こえてくるように思えるのです。

    第二部「灰色の男たち」に入ると、アニメ名探偵コナンくんに出てくる「黒ずくめの男たち」のような謎の敵が、「時間貯蓄銀行」の行員と称して登場する。彼らは周りの空気を冷やし風景を灰色に変え、人間が節約した時間を盗み預かっていく。そう、時間どろぼうだ。

    極端な合理化へのアンチテーゼ。YouTube動画や映画までも速聞き再生しコスパ、タイパを重視する現代人にも耳が痛い内容になっている。床屋のフージーが幸せを手放し時間を手に入れた物語を見て、何年前だろうか?吉野家のタッチパネル導入に愕然としたことを思い出す。

    ー一 時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしていることには、だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとりみとめようとしませんでした。
    …けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。

    モモは灰色の男たちから逃げて時間の国へ辿り着く。そこにはマイスター・ホラという時間を司る神さまみたいな人がいて、彼がモモにだしたなぞなぞの答えは「未来・過去・そして現在、つまり時間がこの世界そのものだ」というもの。

    今年読んだ『14歳の宇宙論』ででてきた宙の説明「往古来今これ宙といい、、、」往古とは過去のこと、来今とは「これから来る今」、つまり現在を含む未来のこと!で『宇宙』って時間も表すんだとあのとき驚いた記憶が甦る。

    とまあ、まだまだ書き足りないほど学び多き小説だった。灰色の男たちに支配された世界をモモが救出し、ハッピーエンドになるのだけれど、やはりほんわかした幸せな結末がこのみなんだな私。

  • 時間に追われる日々だからこそ読めて良かった一冊。
    文中にある、
    時間とは生活、生活とは心の中にあるもの、
    人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていく、なくなってしまう
    心の中の時間について深く考えるきっかけになれた。

    • まりっこさん
      私も読みました〜!良かった!
      私も読みました〜!良かった!
      2025/11/21
  • エッセイ > 「モモ」が、教えてくれたこと(旅は道草・137)やぎみね | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
    https://wan.or.jp/article/show/9576

    モモ - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b269602.html

  • ずっとずっと積読していた本を遂に解く。
    児童文学にしては、難しい内容に感じるこの感覚も、子どもたちが読むと逆にただおもしろいファンタジーのように感じられるのかもしれない。
    おそらく大人と子どもではこの本の印象はだいぶ変わるのかもしれないし、読む時期、年齢によっても感じ方は変わるのだと思う。

    ちょうどコロナ禍で仕事の量を自由にセーブでき、自分のための時間を作る余裕がある今のタイミングで、この本を手に取ったことは何かの縁な気がした。
    MAXで働いてた時に読んでいたら、また違う衝撃を喰らっていただろうな。


    「はげしい追跡と、のんびりした逃亡」
    「ゆたかさのなかの苦しみ」
    「まえばかり見て、うしろをふりかえらないと」
    など、各章の題名の付け方がウィットに富んでいて個人的には記憶に強く残っている。

    特に「ゆたかさのなかの苦しみ」と言う題名は、先日読んだ若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」に強くリンクしていて、
    連続して「貧富と自由」について考えさせられる日が続いた。

    また来年度から仕事量をMAXに戻そうとしている自分には、ここで得た言葉たちを心に留めておけという暗示かもしれない。


    「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。
    するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな。たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ」

  • はるか昔、小学生くらいの頃に読んだと思っていたのですが、今回読んだら内容全く覚えてなかった。
    この作品が発売されたのが、1976年。今読んでも全く古くない。むしろ今だからこそ響く内容でした。

  • 時に恐ろしく、時に壮麗な描写。
    オブラートになんか包まず、紳士的に、でも(色々と)容赦ない語り口調。それでもところどころに希望を感じさせてくれる。「作者は人間に優しいのでは?」と、どこかのレビューで見たのを思い出し、納得。

    とんでもない作品。
    おとぎ話のつもりで近づくと度肝を抜かれる。10代の頃に読みかけて断念したけど、その時に読破していたらどうなっていたんやろ。同じく10代、もっと若い時期に読んだ子達はどんな感触、感想を持ったのかな。(今や話以上に気になり出している…)

    「時代は変わった」を合言葉に将来役に立つことにしか時間を使わない。そうやって情緒も感じられない空虚な人間に近づいていくところは『はてしない物語』にも通じていたり。

    息をするのも忘れるくらいにスリリングな時間奪還作戦を経て、話はチャーミングに締めくくられる。(これがまた映画みたいで思わずにやける)

    でもそれは、この一連の流れを知った読者に対するはじまりの合図にも取れて、結局最後の最後まで度肝を抜かれてしまった。

  • ブグログでのレビューで読みたいと思い読み始めました。
    主人公モモ、ジジ、ベッポ、カシオペイア、他
    P48道路掃除夫ベッポの言葉
    「とっても長い道路をうけもつことがよくある~」
    「いちどに道路ぜんぶを考えてはいかん、〜つぎの一歩のことだけ、〜いつもただつぎのことだけを。」
    に興味が湧いて釘付けけになる。
    時間に追われてピリピリ、イライラ、遅い事に対し周りの人のせいにしたり 町の人々が豊かさと共にどんどん人間味が失われていく様が冷たさや寒さで現されていて、ラストの花や自然で暖かさが伝わる表現でモモが時間泥棒に勝った事が伝わる。
    児童書らしいカシオペイアのこれにておしまいに、ホッコリでした^ ^。

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