- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001141306
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
子どもの頃に好きだったシリーズ
今回は、オッレの歯を抜くところを読んでいただいた
子どもたちのわいわいした感じや、歯を抜くだけで絶望的に感じてしまったり
自分の小さい頃は、こんなに楽しかったかなぁ? -
★4.0
シリーズ3作目。相変わらず、やかまし村の子どもたちが可愛くて、思わず顔が綻んでしまう。中でも、「賢者の箱」「やかまし村の夏」がお気に入り。特に後者は、スウェーデンで行われる夏至祭がとても興味深い。ついつい男子vs女子の構図になるものの、ずっと皆で一緒に居たいと願い、未来の結婚まで考えているリーサたちが微笑ましい限り。また、子ヒツジのポントゥス、カエルの王子様、シャスティンの保母さんになるエピソードも楽しくて面白い。まだまだ子どもたちを見ていたいのに、本書でシリーズが終わってしまうのが本当に残念。 -
【やかまし村の春・夏・秋・冬】
【やかまし村はいつもにぎやか】
アストリッド・リンドグレーン著、大塚勇三訳、岩波書店、2005年、2006年
リンドグレーンの「やかまし村」3部作の2,3冊目。
原作はそれぞれ1949年、1952年に出版されている。
「水の精を見に行きました」
「アンナとわたしは、なにをやってるのか、じぶんでもわかりません・・・」
「賢者の箱」
などの章は、子供向けの本なのに、43歳男性の自分がおもわず笑ってしまう。
本当にいい本だ。
子ども達だけに読ませておくなんて、なんてもったいない!
児童文学者の長谷川摂子が以下の寄稿をしている。
ーー
わたしたちは生き物です。生きているということは身体の奥に生命力の火を燃やしている、ということでしょう。その火の力で体も心も温まってこそ、さまざまの活動に取り組むことができるのではないでしょうか。もちろん、動物にも生命力の火はそなわっています。動物はいつもその火のゆらめきと行動が一体になっています。その一体性を本能と呼んで良いかもしれません。しかし、人間は動物のように本能をむき出しに、無自覚に生きるわけにはいきません。人間はその火をかまどのなかに閉じ込めつつ、燃やさなければならないのです。生産活動のための組織、習慣や制度、さまざまの人間関係をまとめる社会秩序、やくそくごと、そんなかまどで生命の火をじょうずに囲って生きているのです。しかし、その規制があまりにつよくなり、かまどのレンガが二重三重に厚くなったら、もし、酸素をおくるかまど口までふさがれてしまったら、人間はどうなるのでしょうか。心も身体も冷え冷えとし、エネルギーが萎え細り、体調が悪くなったり、無気力になったりし、人生は憂鬱になってきます。生きるということはこの火のぬくもりをかまど越しに、心身の全体にひろげ、エネルギーをしっかり維持する、ということではないでしょうか。
そこで遊びは大切な役割を果たすと、わたしは思うのです。遊びは経済活動や生産とは直接むすびつかない、実質的には意味のないものかもしれません。でも、それだからこそ、遊びは軽やかに生命力と結び付いてくれます。遊びは活発な体の動きや想像力によって、かまどのレンガをうすくしたり、かまどの口をあけて酸素をおくりこんで火をかきたて、生命の火のぬくもりを心にも体にもいっぱいに広げてくれるもの。そんな気がしてならないのです。
ーー
人が育つことの極意がここに書かれているのではないか。
そして、今日、新たな役目を引き受けることになるが、そのスタートにふさわしい文章だ。
遊びは、子どもにも大人にも、いま必要とされている。
わたしたちは、鬼ごっこをやりました。・・・牡牛たちは、目をみはって、わたしたちを見つめていました。なんで人間が鬼ごっこなんかするのか、牡牛には、きっとわからないでしょう。といって、よく考えてみると、わたしにもなぜだかわかりません。でも、なにしろ、鬼ごっこはおもしろいんです。
(「やかまし村の春・夏・秋・冬」)
#優読書 -
なぜに感想が投稿できないのだ!
投稿しても消えてしまうこの現象をどうにかしてーー -
時々、語り手が言葉をはさむけど、その部分も徹底的に子どもの目線なのがやかまし村の魅力と思う。(そうでない作品で良いのもあるけど)これは大塚勇三さんの訳のおかげか原文がそうなのかどっちだろう?
ラッセがヒツジを可愛がって学校に連れて行き一騒動あった後に、「じつに、はっきりわかるな。あれはまだ、ガッコウテキレイキじゃないんだよ」という章が好き。ラッセも先生から学校適齢期ではないと言われたけど、それは学校に適応できないことを非難・否定するニュアンスじゃなかった。そのおおらかさがあるから、ラッセも無邪気に大人ぶって、ガッコウテキレイキじゃない、と言える。かわいい。今って現実でも文学でも学校に適応できないことってよく書かれるけど、なかなかこういうおおらかさはないような。
最後の章で子供たちが森に行く。リーサの体験がいい。ずっと心に残りそうな幼少期の一瞬。←引用欄参照。
※梨木香歩 「私の好きな岩波少年文庫」 -
キャンプいいなー
-
再読。
スウェーデンの五月祭とザリガニパーティが味わえる旅行に行ってみたいな。 -
娘と二人、大笑いしながら、やかまし村について色々と話せることが、毎日の楽しみだった数週間。とうとう、最終巻です。「どうしてもうないの?」と娘が、寂しそうに言いました。次は、エーミールとピッピかな・・・と思ったけれど、1年生でないと楽しめない本を読んでから進もうかと思います。
著者プロフィール
アストリッド・リンドグレーンの作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





