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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784001141368
みんなの感想まとめ
冒険と感動が詰まった物語が展開される本作では、魔法の「とぶ船」を手に入れた4兄弟が、さまざまな時代や場所へと旅をする様子が描かれています。ピーターの歯痛をきっかけに始まるこの物語では、エジプトやウィリ...
感想・レビュー・書評
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面白い。下巻が楽しみ
4兄弟のピーターの歯痛で、普段は一人では行ってはいけない街へ行き、帰りに出会った不思議なお店で船を買う。もうこの時点で子どもならワクワクしっぱなしだ。自分のお金ともう少しの額。こういう表現にも夢を感じるのだろうか。
イギリスからエジプトへ行ったり、ウィリアム征服王の時代1066年へ飛んだり、タイムマシンのような船で、4兄弟は冒険をする。
北欧神話も出てくるあたり、今でこそわかるが、子ども時代なら知らず触れるカタカナの感じにさらにワクワク感が増すのだろうか。
今年は児童書も読んでいく、第一弾がこの本で良かった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすいタイムファンタジー。魔法の「とぶ船」でエジプト冒険や、歴史のなかの昔に行ったり、ウィリアム征服王の時代に飛んで行ったり、自分まで4人の子ども達と船に乗り込んで冒険している気分になりました。飛んで行く時はワクワク、でもいざ現地に着くとホントに帰ってこれるのか心配になりながら読み進めました。下巻も楽しみです。ウィリアム征服王の時代に出会ったマチルダと再会できるのかも気になります。
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感想は下巻に
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ヒルダ・ルイスの『とぶ船』は、一見すると典型的なファンタジー児童文学に過ぎない。しかし本書の真価は、合理主義によって切り縮められた世界に、再び「驚異」を導入する試みとして読める点にある。
著者は「空飛ぶ船」という古代的モチーフを導入しつつ、それを現代の文脈に巧みに配置する。この船は単なる空想の産物ではない。G・バシュラールが『空と夢』で論じた上昇的イマジネーションの具現であり、同時に、M・エリアーデの言う「天界への通路」の現代的表象でもある。
本書の神話的構造は、以下の三層において展開される:
1.「聖なる乗り物」の再解釈
・伝統的な「空飛ぶ絨毯」の船舶への転化
・現代技術と魔術的世界観の融合
・「上昇」のイニシエーション的意味
2.時空間の重層性
・日常世界と神話的世界の交差
・船内空間の非ユークリッド的性質
・「冒険」という通過儀礼の現代的形態
3. 子どもの形而上学的感受性
・合理主義的教育への静かな反逆
・「驚異」の体験による世界観の拡張
・想像力の解放による存在論的転換
特筆すべきは、著者による現代的神秘体験の描写だ。それは19世紀的な妖精物語の焼き直しではなく、現代の子どもたちの実存的状況に即した形で「驚異」を再提示する試みである。この点で、本書はC・S・ルイスの『ナルニア国物語』とは異なる道を選択している。
さらに注目に値するのは、「船」という象徴の扱いである。それは単なる移動手段ではなく、むしろ世界の見方自体を変容させる装置として機能する。この視点は、G・デュラン『神話的図像と表象』における「乗り物」の象徴分析とも共鳴する。
本書の現代的意義は、合理主義的世界観によって排除された「驚異」の次元を、現代の文脈で蘇生させた点にある。それは、M・メルロ=ポンティが『知覚の現象学』で示唆した「生きられる世界」への回帰とも通底する試みといえよう。
ただし、著者の企図には一定の限界も存在する。特に、現代社会における「驚異」の可能性については、より詳細な検討が必要だろう。また、テクノロジーと魔術的世界観の関係についても、さらなる考察の余地が残されている。
それでもなお、本書は児童文学研究に重要な示唆を与える。特に、現代における「聖なるもの」の可能性を探る上で、基礎的な視座を提供するものといえよう。合理主義的な世界把握を超えて、いかに「驚異」の次元を回復しうるか―その可能性の一端を本書は示している。 -
図書館で。
舟を手に入れるまでは面白かった。
エジプト行ったりした後はなんかガイドブックみたいな感じでちょっとあまり… ファンタジー感が後半は薄れちゃうんですね、と思ったら歴史の先生が作者だったのか。なるほど。 -
ある日、ピーターは、うす暗い小さな店で古い小船を買った。その小舟はなんと、魔法の「とぶ船」だった。ピーターたちは「とぶ船」で、母のいる病院へ、エジプトへ、北欧神話の世界へ、そしてウィリアム征服王時代のイギリスへと冒険に出発する。少年たちがタイムスリップし、スリリングな体験をする様子にワクワクが止まらない1冊。
「とぶ船」を不当に安い値段で買ったと思い、店の老人に返そうとするピーターたちを見て、彼らを一気に好きになった。
「さいしょの冒険」が、入院中の母を思って病院へ飛ぶというのがよかった。子どもたちが母を驚かさないように気をつけながら合図を出し、対面するシーンは感動した。ハンフリが置いたバラの花が、子どもたちの来訪が「夢じゃない」証拠になるのも素敵だなあ。
北欧神話の世界にタイムスリップして、店の老人とつながりがあると思われる北欧神話最高の神「オーディン」に出会ったり、元々の持ち主「フレイ」と争ったりするのも楽しかった。
戦争中のイギリスで囚われたエピソードは、ハラハラしつつも、城主の娘マチルダとの温かい交流に心がほろりとなった。
下巻も楽しみ。 -
魔法のとぶ船を自分のお金とあと少しで買ったピーターは兄弟たちといろんな場所やいろんな時代に旅をして冒険する。
その中で、昔の時代の姫と友達になって友情を注いだり、火あぶりにされそうな人を助けだしたりする。
その過程で成長していくのだけれど、成長と共に魔法の船のことをやがて忘れてしまったり、不思議な旅は本当にあったのだろうか…と思う。
魔法を信じられるのは子ども時代の特権ですね。
この本は、冒険のワクワクとドキドキ、ヒヤヒヤと共に、人を思いやる暖かさを感じさせてくれると思う。 -
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「子どもを本好きにする10の秘訣」>「冒険・ファンタジー」で紹介された本。
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やっぱりファンタジーに出てくる子どもといえば4人兄弟、そして長男はピーターなんだなあ。
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感想は下巻に。
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ナルニアと同じく、4人の兄弟が主人公のお話です。
読み聞かせると、子供達があっという間にファンタジーの世界に入り込む姿を目の当たりにし、鳥肌が立つほど感動しました。
冒険と子供から大人への成長を描いた、とても面白い物語です。
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ピーターの歯痛から物語が始まる。下巻へ向けて盛り上がり始めたところ。
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1番好きな本かもしれない!歴史学者が書いた話で、飛ぶ船であらゆる時や場所を4人兄弟が駆け巡ります。
子どもからおとなになるとはどういうことなのかも教えてくれる1冊です。 -
児童書の中に入り込むコツ(?)がなかなか掴めず、自分も大きくなったことを実感したよ…。たぶんうとうとしてたのであまり覚えてないのが無念。
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良かった!お話の一つ一つの良さというより、船が連れて行く先々の世界にわくわくしている子どもたちの姿に、読書の魔法にかかっていた小さいときの自分が重ね合わさったから。28 Apr 2007
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