ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

制作 : ヴァルター・トリアー  Erich K¨astner  池田 香代子 
  • 岩波書店 (2006年6月16日発売)
3.95
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  • 76レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141382

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 夏休み、オーストリアの「子どもの家」にたくさんの子ども達が集まる。両親のもとから離れてサマーキャンプ!
    そこで驚くべきことが起こる。ウィーンの「ルイーゼ」と、ミュンヘンから来た「ロッテ」が見紛うばかりのそっくりさんだったのだ!

    両親の離婚で引き離された双子が、偶然の再会をきっかけに「入れ代わり」を画策する『ふたりのロッテ』。
    二人の少女の健気なこと。そのがんばりを、心から応援しちゃいます。

  • 面白かった!
    ロッテってこんな話だったんだ。

    こどもたちの話だけど、きちんと大人たちの話でもある。そしてぜんぜん古くさくない。

    ほんとうの女の人はこわいのだ。

  • 子供時代、愛してやまなかった本の一つ。
    テンポの良い、軽妙な文章が描き出すルイーゼとロッテの心情は、しかし、決して軽いものではない。
    ルイーゼが初めての料理を試みる場面とロッテがゲルラハ嬢の元に一人で戦いを挑みに行く場面は、いつも胸が潰れそうになる。
    大人になり、ルイーゼとロッテだけでなく父と母(ついでにゲルラハ嬢も)の感情も我が身で理解出来るようになると、一層子供達の切実な願いが刺さる。
    母親が美化されているところもあるけれど(これはケストナー作品に共通だが)、とても良い作品。

  • 私が“後書き職人”としても尊敬して止まない、池田香代子さんの訳。今回も偉大な後書きだった。この後書きナシには、ケストナーの作品を読み損なってしまうほどの後書きです。

  • 両親の離婚により、離ればなれに暮らしていた双子のルイーゼとロッテ。

    夏の合宿で偶然出会い、両親のヨリを戻そうと一計を案じます。

    子どもの頃に読んでいたら、大人ってなんて身勝手!!と思っていたのでしょうが、結婚して子どものいる今は、両親の立場に我が身を重ねていました。

    子どもって、正直 厄介だなあと思うことあるのですが、大人の感性を揺さぶってくれる大きな存在。

    ロッテ(ルイーゼ)と旅行に出かけた母親が、こんなちょっとしたことで子どもは笑顔になるんだ、とハッとするシーンや、ルイーゼ(ロッテ)が熱をを出したとき、仕事と愛人第一だった父親が飛んで帰ってくるシーンが印象的でした。

    子どもの教育に関する本やセミナーは数あれど、こういう子どもの気持ちを代弁する児童書を、子どもと一緒に楽しめる親こそ、いい教育ができるのではと思います。

  • 少年少女に向けた、「子どもだまし」でない児童文学。
    家族が大好きな子どもたちにも、家に息苦しさを感じている子どもたちにも、子どもを「子どもに過ぎない」と思い込んでいる世の中の大人たちにも読んでほしい。作中のシャーリー・テンプルのエピソードが非常に象徴的です。

  • 泣いちゃった。

    子どもは光。
    子どもは宝。
    人類の希望。

  • 10年ほど前に、ミュージカルで観た作品。小さいときから洪には多く接してきたつもりどったけど、出会ったこと野内お話だったので一度は読んでみたい作品でした。
    とっても理想的なラストが心をなごませます。大人は子供から学ぶことが多い。受け入れられる柔軟性を持つ大人だけが成長できるんだと改めて気づく。

  • それまでの自分の世界が、実は半分しかない世界であり、もう半分の世界と突然出会ってしまった。自分たちが築いてきた今までの世界は、実は自分たちの世界の半分しかなかった。

    これは自分のルーツやアイデンティティに関わる問題である。自分がどんな両親から生まれ、どんな姉妹がいたのか。だから、もう半分の世界を見るために、ふたりはそれぞれそっくり入れ替わってしまう大冒険へと漕ぎ出すのだ。半分しかなかった世界の、もう半分を取り戻すために。

    この物語で描かれているのは、むしろ大人の側の変化である。あるいはその「変化」を「成長」と言い換えてもいいだろう。ルイーゼとロッテがそっくり入れ替わったことに気づかなかった両親。そんな両親は、はじめのうち、自分たちの娘の微妙な「変化」に少しずつ気づき、その「変化」を「成長」ととらえる。

    そのような娘たちの「成長」が、やがて両親それぞれの「成長」につながってゆくのが、この物語の大きなひとつの見どころでもある。

    両親はそれぞれに不健全さや歪みを抱えていて、それが物語全体の不健全さや歪みとなっているが、ふたごのルイーゼとロッテはその不健全さと歪みを修正すべく動き回るのだ。世界はあるべき姿を取り戻し、大人になったわたしたちは、その過程を目の当たりにしながら、自分のことを省みるのだ。

  • こんなに、都会的でモダンな話だとは思ってもいませんでした。脱帽。

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