雨の動物園: 私の博物誌 (岩波少年文庫 146)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141467

感想・レビュー・書評

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  • 舟崎先生の「ぽっぺん先生シリーズ」小さい頃から愛読していましたが、この本には本当につい最近出会いました。先生の「原点」である、と言っていいのかなと思います。ぽっぺんシリーズにちりばめられている、鳥や生き物たちへの先生の愛情、人間の愚かさや身勝手さ。どうしようもない人間に寄り添いかたりかける生き物たち。その中で成長していく少年。少年が最後の友人を空へ放ったとき彼は大人になって、でもその友人たちはずっと心の中に寄り添い続けている。きっと自分も忘れてしまっているだけで、たくさんの友人たちとの出会いと別れを抱いて今があるのかもしれない。それもまた、人の身勝手な感情には違いないと思うけれど。
    成長していく愛おしさと寂しさ、ぽっぺん先生の芯の部分に少し触れることが出来たように思います。

著者プロフィール

舟崎克彦  東京都生まれ。学習院大学卒業。白百合女子大学教授。「ぽっぺん先生」物語シリーズ(岩波書店)で路傍の石文学賞、『雨の動物園』(岩波書店)で国際アンデルセン賞を受賞。作品に「日本の神話」シリーズ(あかね書房)他多数。

「2013年 『クレヨンマジック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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