シュトッフェルの飛行船 (岩波少年文庫 154)

  • 岩波書店 (2008年8月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784001141542

みんなの感想まとめ

1930年代の南ドイツを舞台に、貧しい家族を助けようとする少年クリストフの冒険が描かれています。彼は飛行船に密航し、アメリカに渡るという大胆な計画を立て、数々の困難に立ち向かいます。クリストフの勇敢さ...

感想・レビュー・書評

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  • 物語の舞台は1930年代の南ドイツ。少年クリストフは、貧しい家族を助けようと大胆な計画を立てる。飛行船に潜り込んで海を越え、アメリカに渡ろうとするのだ。知恵と勇敢さで数々の困難を乗り越えていくクリストフの心踊る冒険のお話だった。

    クリストフは確かにお金を払わずに「密航する」んだけど、家族を助けたいという思いからだし、なんとか罪を償おうとがんばろうという思いもある。勇敢さも優しさも誠実さもあわせもつ、クリストフのまっすぐな思いに心を掴まれた。

    空の上での命がけの飛行船修理作業をやり遂げ、みんなから認められるクリストフがたまらなく誇らしい。船長はとりわけクリストフを「小さな友人」として認め、最後まで気にかけてくれる温かな存在だった。

    ハラハラする冒険の面白さだけじゃない。クリストフや船長はじめ登場人物の魅力が光っている作品。子どもたちに読んであげたい。

  • 勇気と優しさを持つシュトッフェルの大冒険!

    ドイツのブラウベルク湖でボート漕ぎをして家計を助けている12歳のシュトッフェル。家族の暮らしはなかなか楽になりません。そこでシュトッフェルが考えた秘策は——。

    当時、飛行船で大西洋を渡るというのが大きな夢だったのだろうと思わせる作品。著者はトーマス・マンの娘で、アメリカでジャーナリストとして活躍したそう。確かに当時のニュースにありそうな話だった。

  • 貧しい10歳の少年が、アメリカに住むおじさんを訪ねるため大冒険に挑む。おじさんを頼ることで一家の暮らしぶりがどう変わるのかについて触れられていなかった気がするが、勇敢で家族思いのシュトッフェルの海を越えた旅には冒険心をくすぐられる。シュトッフェルを優しく見守る大人たちの暖かさ、秘密を守るために奮闘するアギーの健気さもとてもいい。

  • シュトッフェルが健気ですね。
    ケストナーが作品を発表したころだから、影響を受けたのか、ケストナーに近い感じがしました。

  • 優しくて心の正しい人がたくさん。舞台は南ドイツ。主人公は10歳の少年シュトッフェル。両親のために一大決心。秘密の計画は飛行船でアメリカへ!人の心が大事にされていて、ケストナーを思い出しました。1930年頃という時代、電報や靴磨きの少年など、今の子どもたちが理解できるか少し気になりました。大人のユーモア的なオチもどう受け止められるのかなー。

  • 12月の読書会のテーマです。苦労した「ロゼッタストーン」に比べ読みやすい。
    まだ半分ですが。

    読みました。ケストナーっぽいです。
    子供が飛行船にこっそり乗り込んでアメリカに行っちゃう。
    周りの大人はみんな親切。
    いい時代だ。

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著者プロフィール

Erika Mann, 1905–1969
女優、作家、ジャーナリスト。ドイツの作家トーマス・マンとカーチァ夫人の長女として、一九〇五年に生まれる。演劇を志し、演出家マックス・ラインハルトに師事、俳優として活動する。一九三三年にカバレット「胡椒挽き座」を立ち上げ、ナチス風刺を主とした公演活動でヨーロッパ各地を巡業した。ヒトラーの政権掌握後はスイスに亡命、のちアメリカに移住し、父トーマスや弟クラウスらとともに、主に講演や執筆活動を通して反ナチスの立場を鮮明にする。第二次大戦中はロンドンを拠点にジャーナリストとして活動した。大戦後にはニュルンベルク裁判を傍聴、報道している。一九五二年に両親とともにアメリカを離れ、スイスに移住。一九六九年、チューリヒにて死去。著書にナチズム下の学校を批判した『野蛮人の学校』(一九三八)や『トーマス・マンの晩年』(一九五六)などがある。

「2022年 『生への逃走』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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