りこうすぎた王子 (岩波少年文庫)

制作 : ロバート・ローソン  福本 友美子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 86
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141658

感想・レビュー・書評

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  • やー、これめっちゃ好き! 色の童話集のラングさんだけに、ありとあらゆる童話のパターンやアイテムをぎゅうぎゅうに詰め込んでいるんだけど、同時に「これがあのフセイン王子が市で買ったじゅうたん」のように、作中で先行作品を紹介しちゃうという、120年前ながらメタフィクショナルな要素もてんこ盛り。そして、パターンを踏襲していると見せかけてずらすという、洒脱でひねりのきいたユーモア。にやにやしたり、笑ったりしながら読み終えた。ラングさん、さすがだよ、ラングさん。伝記には、このプリジオ王子にはラングの自己像が投影されているというようなことが書いてあったので、もう一度伝記を読み直してみよう。

  • かの「幸福な王子」(O.ワイルド。1888年)と競作するような翌年(1889年)の作。明るく、屈託なく、前向きで、シニカル(皮肉な。冷笑的な)ではない。図書館本。63

  • 古今東西の昔話の要素を詰め込んだようなお話です。そのため昔話のパロディのようなメタ構造も見え隠れして、これが100年以上前に書かれたのかと驚いたのです。
    プリジオ王子が生まれた時に妖精に与えられたのは、数々の魔法のアイテムと「りこうすぎる」ことだった。りこうすぎるために国中の人々から嫌われることになる王子を変えたのは、美しいおじょうさまとの出会い。恋に落ちたことにより今まで気付かなかったことに気付き、世の不思議なことにも目が向くようになるのです。
    この流れが素敵なのですね。恋をすることにより相手を思いやることができるようになり、魔法も信じることができるようになる。ただそれだけで王子自身の性質はそのままなのに、がらりと雰囲気も人当たりも変わってしまう。教訓めいたアレコレよりも恋心なのです。
    その後の展開も魔法のアイテムをフル活用して向かうところ敵なしの状態で、次々に難題を乗り越えていくのが実に爽快なのです。そしてオチの付け方の素敵なこと。ああ面白かったと本を閉じる喜びに満ちた一冊です。

  • りこうすぎて人間味がなく、嫌われ者になってしまった王子が恋をしたことで変わります。
    いろいろな童話の要素をもりこんだストーリーが面白いです。

  • 利口なことは、見せないで、他人からは、利口と見られない方がいいみたい…

  • 図書館の児童書コーナーでちょっと立ち読みしたら、ぐんぐん惹かれていきました。どこかで読んだことありそうで、どの童話とも違う。面白かったです。

  • 岩波少年文庫の、けっこうしぶいイラストのお話が、こんなに愉快だとは!

  • 2014/4/20読了

  • 100年以上前に、こんなしゃれた本を書いたことに驚く。
    さすが昔話を研究しつくしたラング、昔話の設定を上手く使って面白い話に仕上げています。
    本当は利口でも、それを表に出さない方が愛されるって、真実ですね。
    なんで三人兄弟の三番目が必ず成功するの、なんて疑問を抱き始める小学生にぴったり。すらすら読めるし、挿絵もいい。

  • りこうすぎる呪いでりこうすぎてみんなに嫌われる王子の話

    魔法の道具やドラゴン退治

    最後は「りこうじゃなくなる」魔法をかけようと思うけど
    やっぱりやめて
    「りこうじゃないように見えるようになる」魔法を自分にかける

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