チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)

制作 : ヴラジーミル・スチェーエフ  関口 英子 
  • 岩波書店 (2010年10月16日発売)
3.81
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  • 20レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142006

作品紹介

ここは野菜と果物たちの暮らす国。玉ねぎ坊やのチポリーノが、無実の罪で牢屋に入れられてしまったお父さんを救いだそうと大活躍。仲間たちと力をあわせて、わがままなレモン大公やトマト騎士に立ちむかいます。痛快な冒険物語。小学5・6年以上。

チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • チポリーノ、大好き♪野菜が活躍するのがそれだけでおもろいですw キャラクターが個性的だったり、うまい描き方になると、映画でも本でも、とっても魅力的になります。
    こういうシリアスな風刺は大好きですね。イタリア独特の感覚がなぜか私には合う。残酷な場面に、ユーモアと冒険心の味つけですらすら読めちゃいます。翻訳と挿絵の力も、この本の魅力にずいぶん貢献してますね。挿絵の表情が素晴らしい~児童文学の楽しさが詰まったオススメの一冊です!

  • 『青矢号』を読んだついでに、名前しか知らなかったので挑戦。
    この作品は主人公のチポリーノは玉ねぎ。対する悪役はレモンと登場人物が全て野菜や果物に擬人化されています。なので何となくほのぼのしたお話かと思いきや、物語の冒頭でチポリーノのお父さんが投獄されるという展開からスタート。
    基本的にチポリーノの様子を追っていますが、ときどき仲間の行動に目線を移したり、場面転換が多かった印象。
    ズッキーニじいさんの登場シーンに笑ってしまったのですが、それも含め、スチェーエフの挿絵がいいです。漫画チックな絵柄が本文に合っている。悪役のレモン大公が予想以上に使えないのもいい味出してると思う。

    個人的にはチポリーノの脱獄エピソードが好きです。なぜ気づかないんだ兵士!と場面を想像しながら笑ってしまいました。
    大まかなストーリー構成は独裁制から共和制へと移行するまでの勧善懲悪ものだと思っています。意外と皮肉ったり、少し捻った表現も多いですね。また思ったより分厚く、長いです。大人はともかく、子どもに勧めるなら本を読みなれた子じゃないと難しいかも。

  • ファンタジー、ユーモア、アイロニーで味付けすれば、どんなお話もたちまち愉快になる。
    所々に散りばめられたメッセージ、皮肉が光ります。1950年に書かれたお話とは。
    チポリーノの機転や行動に救われる野菜たち。色褪せない魅力的なお話です。

  • とってもおもしろかった

    トマトきしがチポリーノを入れるために作ったろうやに
    自分で入っちゃったことがおもしろかった

    いじわるはいけないよねぇ

  • 子供の保育園の職員劇で演じて下さったので、図書館にて借りました。

    他の保育園でも生活発表会のテーマに選んでらっしゃるせいか、動画でもけっこう見つかりました(笑)

    劇はさすがに30分ほどに短縮されていたので、キャラの関係性がイマイチわかりにくかったですが、小説だとしっかりキャラを際立たせてトマト騎士とレモン大公の悪さが良く解りました(笑)

    主題歌も子供は大好きで、今でも歌ってます。

  • この物語は、杉浦明平の訳による岩波少年文庫・旧版(1956年に一刷)の『チポリーノの冒険』は8月に読んだのだが、関口英子の訳による新版(2010年に一刷)も読んでみたくて図書館で借りてきた。さし絵は新旧とも、(原著のイタリア語版ではなく)ロシア語版から採られた同じもの(画家の名は、旧版ではB.スチェエーヴァ、新版ではヴラジミール・スチェーエフと、やや表記が違う)。

    新版の訳者あとがきによると、旧版の杉浦訳は、原著の初版(Il romanzo di Cipollino チポリーノの物語、1951年刊)にもとづいて訳されていて、新版は、原著の改訂版(Le avventure di Cipollino チポリーノの冒険、1957年刊)にしたがって訳しなおしたものだという。

    関口訳を読んだら、登場人物(登場野菜?)の名などに旧版とやや異同があるようで、気になって、また杉浦訳も借りてきて、ところどころめくっては見比べてみた。

    外形的な違いは、旧版の巻頭に「「チポリーノが、日本の子どもさんたちにごあいさつ」という(おそらく原著者に書き送ってもらったのであろう)小文が付されていること、旧版では29章+エピローグという形式になっていたものが、新版ではエピローグではなく30章になっていること、旧版には、「三人のうた」と「チポリーノのうた(楽譜)」が付いていること。

    登場野菜の名では、私のアタマで鳴りひびいいていた「チポリーノのうた」でも出てくる「ニラ山ニラ吉どん」が、新版では「ネギモト・ネギゾーだんな」になっていることにまず気づく。「ニラ」と「ネギ」は日本語で指すものとしては、形状も風味も異なるが、イタリア語では、もしかして同じことばで両方指すのだろうか?と思い、図書館にあった小さい「日伊英 伊日英」の辞書を引いてみた。

    それによると日→伊→英で引くと、
    韮→erba cipollina →leek
    葱→porro→leek
    となっていた。erbaは「草」の意で、玉葱cipollaであることから推測がつくように、字義通りにいけば"草葱"のような名である。そして英語ではどちらも「leek」。

    これを伊→日で引くと、
    porro→ポロネギ(地中海原産のネギ)が出てきた。「erba cipollina 」はあいにく見出し語になかった。

    それで「ポロネギ」を別の辞書で引いてみると、「→リーキに同じ」となっている。
    リーキ(leek)→ユリ科の二年生葉菜。ヨーロッパで古くから栽培され、日本には明治以降に導入。洋冬葱と称し、葉鞘部を軟白して食用とする。ニラネギ。ポロネギ。

    ニラネギ!

    これが、ニラ山ニラ吉どんになり、ネギモト・ネギゾーだんなになったゆえんか?そもそも、原著で、「ニラ山ニラ吉どん」=「ネギモト・ネギゾーだんな」は、なんと表記されているのだろう??

    「ニラ山ニラ吉どん(旧版)」と「ネギモト・ネギゾーだんな(新版)」のような例は、他にもいくつかあって、著者が改訂版でもしや野菜を変えたのか(?)、まるで違う野菜になってるのもある。私が気づいたのは、

    「コケモモさん(旧版)」と「ブルーベリーさん(新版)」
    「アメリカニンジン先生(旧版)」と「パセリ卿(新版)」
    「アザミ博士(旧版)」と「アーティーチョーク先生(新版)
    「朝鮮アザミ(旧版)」と「アーティーチョーク(新版)」

    コケモモのほうは、辞書を引いてみると、「ツツジ科の常緑小低木」で「紅色の液果を結ぶ」とあり、そこからすると、いわゆる「ブルーベリー」とは違う気もするが、同じ辞書でブルーベリーを引くと、「北米原産のツツジ科コケモモ属の低木約20種の総称」とあるので、これはイタリア語になると似たような表記なのかもしれないと思える。

    そして、「アーティーチョーク」も辞書を引いてみると、これは「キク科チョウセンアザミ属の多年草」で、和名が「朝鮮薊」というらしい。アザミとアーティーチョークも印象が違うと思っていたが、アーティーチョークは「若いつぼみ」を食べるというので、花を咲かせればアザミなのだろう。

    しかし、ニンジンとパセリは、またえらい違うでと思い(役柄は同じ、サクランボ坊やの家庭教師)、私なりに推測してみたのは、アメリカニンジン先生(旧版)とは別に、話のなかで「ニンジン探偵(旧版)」=「探偵ミスター・キャロット(新版)」が出てくるので、初版を読みなおした著者が、紛らわしくないように、アメリカニンジン先生のほうを、別の野菜の「パセリ卿」に変えたのか?ということ(あくまで私の推測)。

    そんなこんなの異同がちょっと気になりつつも、やはり新訳でも『チポリーノの冒険』はおもしろかった(現在、流通しているのはこちらの版である)。

    新版を読んでいて印象に残ったセリフのひとつは、両親がレモン大公の動物園のおりに入れられてしまっているクマと知りあったチポリーノが、自由ってなんのことかよく分からないというクマに、こう言うところ。

    ▼「自由というのはね、だれにも支配されないってことなんだ」(p.217)
    (ちなみにこのセリフは、旧版では「自由とは、主人をもたないことです」(p.213)となっている。)

    クマはこれを聞いて、「でも、レモン大公は、悪い支配者じゃないと思うよ。(略)父さんも母さんも、好きなだけごはんを食べさせてもらってるし、おりのまえを通る人間たちをながめて、けっこう楽しんでるんだって。レモン大公は、やさしいところがあるんだ。父さんたちが退屈しないように、大勢の人間たちをながめられる場所においてくれたんだ。(略)」(p.217)と語る。

    支配者にも多少はいいところがあるんだ、有り難いことだ、という類のこういうセリフをさらーっと書いてしまうところに、著者のジャンニ・ロダーリの市井観察のするどさを感じる。

    もうちょっとロダーリの本を読んでみたくて、『ファンタジーの文法―物語創作法入門』を借りてきてみた。

    (9/3了)

    ※「ニラ」と「ネギ」のことや、「アメリカニンジン」と「パセリ」のことなど、イタリア語もしくはロダーリ作品に詳しい方がおられたら、おしえてください!!

  • 野菜や果物のキャラクター達が可愛い!支配階級に農民達が抗い活躍する、ちょっと政治的な内容ですが、面白かったです。紙芝居もあってそちらも楽しい。

  • 野菜や果物たちが暮らす国を舞台に繰り広げられる冒険譚。ロダーリさんはやっぱりいいな。夢があって。個人的には蜘蛛の配達人が食べられちゃうところが悲しかった。2012/181

  • やっと読み終わった〜

    長かった‥

    野菜や動物の話

    レモン大公をやっつけて共和国になる

    勇敢でかしこい玉ねぎが主人公

    挿し絵がうまい
    かわいい

    ちりばめられたユーモア
    皮肉

    おもしろいけどながい

  • 資料番号:020219200
    請求記号:973ロ

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