カイウスはばかだ (岩波少年文庫 206)

  • 岩波書店 (2011年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784001142068

みんなの感想まとめ

無実の罪で投獄された少年を救うため、七人のやんちゃな少年たちが立ち上がる物語が描かれています。舞台は古代ローマで、彼らの冒険はユーモアと元気に満ちています。落書きが引き金となり、思わぬ事件に発展する中...

感想・レビュー・書評

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  •  ローマ帝国時代の神殿に落書きされた「カイウスはバカだ」の文字。神殿を汚した、皇帝に対する不敬だと濡れ衣を着せられ投獄された少年と、その少年を救うべく協力し合う学友達と担任の先生。
    「落書きは午後10時以前に書かれたはずはない」「筆跡鑑定で本人のものと確認できた」など「理に落ちる」感じが強すぎるようにも思うが、ローマ帝国を舞台にした推理小説が成り立ち、その景色の中にいるように様々なもの珍しい場面を見せてくれる。重要な要素が“新聞”=石畳に前日までに届けられた重要なニュースを市民が読めるように大書する、皇帝は絶対権力ではなく民意をうかがいデモクラシーの基本であるニュース報道が(当時日本は古墳時代)すでにあった。水道は近年まで使われたほど立派なもの。『あらゆる道はローマに通じる』と言うようにそのインフラ建築技術のほか、権力者が世襲でなく市民は兵役の義務を果たして政治参加の権利を得るシステムの源流でもある。

  • 書字版に書いた悪口がきっかけで窮地に陥ってしまうルーフス。学友であるムキウスほか友人たちは、そんなルーフスを助けるために一丸となって事件の究明に乗り出す。ドイツの児童文学とのことで舞台もドイツかと思いきや、まさかの古代ローマ。そのエッセンスを程よい塩梅で盛り込み、邸宅や浴場、インスラなどをトーガを来た少年たちが駆け回るという内容がたまりません。推理ものとして謎解きの過程もしっかりしていたし、決着のつけ方もよかった。少年たちがもう少しバランスよく活躍していたらもっとよかったな。

  • 神殿に落書きをしたのは誰だ? ローマの少年たちが友を救うために走る!

    父親を馬鹿にされたのに腹を立ててルーフスが書字板に「カイウスはばかだ」と書いた。授業中のいたずらにクサンチップス先生が怒り、ルーフスは学校を追い出される。その晩神殿に「カイウスはばかだ」という落書きが現れた。神殿を冒涜した罪で逮捕されたルーフス。ムキウスたちはルーフスを助けようと奮闘する。

    古代ローマの雰囲気や人々の様子なども楽しめるがやはり個性的な少年たちのやりとりと冒険がワクワクさせる。頭もよく行動力のあるムキウス、裁判官の息子で理屈っぽいユリウス、皮肉屋のプブリウス、怖がりのフラウィウス、おしゃべりのアントニウス、それに愛すべきカイウス。捕まっているルーフスは逆に影が薄いかも。

    スリルとどんでん返しのスピード感が次々とページをめくらせ、一気に読んでしまった。続編があるらしく翻訳されているなら読みたい。

  • 子供の推理ものも面白いわ‼️

  • 題名がすべてに繋がっていてオモシロイ。

  • 20140908AS 本好き小6作文より

  • 児童書にはよくある少年探偵ものですが、これはなかなか内容が練られていて、子どもむけとは思えないほど謎ときがしっかりしています。そのままの内容で実写化してもおもしろそうです。

  • 学校に来てくれた区立図書館の人のおすすめ本のうちの一冊。

  • 意外なくらい読みごたえがあった。子どもが古代ローマ・ギリシャに興味を持つ入り口になってくれたら良いと思う。

  • 新聞の書評にあって気になった1冊。
    なかなか登場人物が覚えられなくて(みんな名前の最後にスが付く)苦労しましたが、読みやすく面白かったです。
    シリーズがあるようなのでそちらも読んでみたいです。

  • 授業中、ちょっとからかうために書字板に書いた「カイウスはばかだ」の文字。この出来事が大事件を巻き起こすはめに。ルーフスの濡れた服、クサンチップス 先生宅の泥棒、なくなったムキウスのカンテラ、占い師のルーコス、日報の記事と文字偽造…謎が謎を呼び、次へ次へと読みたくなる展開。古代ローマという舞台は珍しく面白い。少年(探偵団)たちは現代の少年たちと変わらず親しみやすい。タイトルにひきつけられましたが、内容もワクワクドキドキ、ユーモラスで満足(各章のタイトルも好き)。解決シーンは大人の小説のように現実的でしたが、ラストシーンがほっこり、とってもよかった。続編も復刊して欲しいなぁ!

  •  「カイウスはばかだ」神殿に落書きをしたのはだれ?古代ローマを舞台としたミステリ。
     子ども向けとはいえ、ミスリードや伏線もあり、トリックもそれなりで安心できるおもしろさ。しかも、容疑者の少年が罰として奴隷船送りになりかけたりするのでどきどきである。
     様々な個性の少年たちがいきいきしていて、ケストナー的なおおらかさが何ともここちいい。岩波少年文庫らしい良書!

  • 古代ローマ帝国の小さな学校に通う少年たちのお話。
    一人の少年が「カイウス(友人の名前)はばかだ」と落書きしたところから事件は始まります。現代風にいうと「カイウスのバカ」って感じかな。
    エーミールを想像させる探偵劇は、やはりドイツ児童文学。

    代官山蔦谷書店の児童書コンシェルジュさんにオススメいただきました。

  • 古代ローマが舞台、ドイツの作品。4~5年向け。
    面白い!一体だれが神殿に落書きしたのか、スリルとユーモアに富んだミステリー。子どもたちの1人、アントニウスがいい味を出している。物語最初に載っている登場人物のイラストもとっつきやすい。今度のLTに入れたいなぁ~。

  • 古代ローマの学校で、ルーフスは「カイウスはばかだ」と書字板にいたずら書きをし、それがもとで喧嘩になり、クサンチップス先生に怒られる。次の朝、神聖な神殿の壁にルーフスの字で書かれた「カイウスはばかだ」といういたずら書きが見つかり、ルーフスは逮捕されてしまう。6人の級友は、ルーフスを助けるために真犯人を探す。
    古代ローマを舞台にした、楽しい推理物。もとは、学研の文庫で出ていたものが復刊です。

  • 面白かったぁ!!  この本はその存在さえも KiKi は知らなくて、たまたま6月の岩波少年文庫の新刊本だったために、「岩波少年文庫全冊読破!」を目標に掲げている以上避けては通れない・・・・という余りにも消極的な理由で手にした1冊だったんだけど、これは本当に面白い物語だと思いました。  舞台が古代ローマということだったので、サトクリフばりのちょっと難しめのお話かと最初は思ったんだけど、たまたま舞台が古代ローマというだけで、ここに描かれている少年たちの姿には古代っぽさはほとんどなくて、これが現代日本を舞台にしている物語だったとしても通用しちゃうような気がします。  もっとも子供たちが巻き込まれる事件の方は、現代っぽさは皆無なんですけどね(笑)

    この物語。  一応、謎解き系の物語なのであんまり深く内容には触れられないんだけど、発生する事件の犯人やその動機はかなり意外!だし、物語の最後を締めくくるクサンチップス先生の一言がシャレていて、物語としてのバランスも見事だし、もっと早くこの物語を読むことができていたら、きっと「大好きな物語の中の1冊」になっただろうと思います。

    (全文はブログにて)

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