兵士のハーモニカ――ロダーリ童話集 (岩波少年文庫)

制作 : 伊津野 果地  関口 英子 
  • 岩波書店 (2012年4月27日発売)
3.59
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  • 本棚登録 :47
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142136

兵士のハーモニカ――ロダーリ童話集 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 8/2掲載 新ひだか町三石図書館 新山氏

  • 内容が暗かったりハードなものを立て続けに読んでいたので、心が和むような児童文学が読みたくて。そんな時に図書館で見つけた。
    イタリアの児童文学者ジャンニ・ロダーリの18編からなる短編集。
    表題の兵士のハーモニカは、現実にもあるといいなと思った。そして私も探さなきゃいけない。
    皇帝のギターの最後の一文、「無知な人間にとっての最高の罰は、自分こそだれよりも知識が豊富で優秀である、と思い込ませておくことだ。そうすれば、いつまでも無知から逃れられないのだから」という言葉は胸にズンッときた。

    14鏡からとびだした歯医者さん
    16レオ十世の戴冠式
    17海へこぎだした高層マンション
    この3つは、あんまりよくわからなかった。

    訳者あとがきに書いてある、読者に好きな結末を選ばせる「羊飼いの指輪」と、同時期に活躍したイタロ・カルヴィーノの「マルコヴァルドさんの四季」も読みたいと思う。

    2012年4月26日に新訳で出版され、5月28日に図書館に納められたみたいだが、新品同様でおそらく私が初めて借りた人なんだろうな。

  • イタリアの児童文学界の巨匠・ロダーリの童話集。最初のお話が好きだった。大きくなりたくないけど、人助けの為に少しずつ大きくなってしまいには巨人になっちゃう女の子の話。表題作は、なんともせつない読後感。ささやかな人助けはできても、簡単に世界は救えないんだなー。「はだかの王様」や「ヘンゼルとグレーテル」を捩った作品もあり読み応え抜群。ロダーリは短編の方が魅力的かな。2012/447

  • フェアリーテイル短編集。ロダーリはやっぱりいい。ほどよく現代的なスパイスがあります。読後感がいい本です。

  • 図書館に行ったついでに短期集中読破。児童書は読みやすいので速読の練習にうってつけ。

    どこかで聴いたことがあるような話も交えつつ、結構深い話もあって、予想以上に楽しめました。大きくなるのをやめた女の子の話、兵士のハーモニカが印象に残った。この2つは、ある意味対極?

  • いや、すばらしい!
    まさに現代版おとぎばなし。
    どこかで聞いたことのあるような、でも初めてのおはなしたち。
    イタリアを代表する作家さんだそうな。
    なるほど、どうりでききなれない名前の登場人物ばかり。

    一番好きなのは大きくなるのをやめた女の子のはなし。
    小さいままでいたい。
    結構私にとっては根源的な願いで、それを軽々とやってしまったテレジンがうらやましい。
    でも、彼女は身体の成長をとめるのと同時に心の成長をとめたわけじゃあなかった。
    だから、怒りを、憎しみを、超えることができた。
    うーん、なかなか深い。

    結構どのお話も、さらりと流せないとこがあって、
    でも読みものとしては楽しく、とても完成度が高いように思う。

    印象的だったのは題名の兵士のハーモニカ。
    まさか、そんなラストが待っていようとは。
    年老いてつかれきっていてもあきらめない。
    うーん、私だったらさっさと諦めて家に帰るぞ。
    でも、でもでも、本当に、そんな夢のような世の中にできる力があるのなら・・・・・・、あきらめちゃあ、いけないのかなあ??

    楽しかったの高層マンションのおはなし。
    とっても素敵な想像力。

    「ファンタジーの文法」
    読んでみたくなった。
    わたしでもおはなしつくれるかしら?

  • [図書館]
    読了:2013/3/9

    もっと風刺がきついのかと思ったが、そうでもなかった。
    レオ十世の戴冠式とか、どう考えたらよいものか分からないものもあった。

    「無知な人間にとっての最高の罰は、自分こそ誰よりも知識が豊富で優秀であると思い込ませておくことだ。そうすればいつまでも無知から逃れられないのだから」

  • 可愛らしくて、穏やかで、ちょっとシニカルな童話集…と思って読み進めるといきなり叩きつけられるようにブラックな描写がバンバン出てきて私は再起不能。
    さすがチポリーノの作者。「物語はめでたしめでたしで終わったけど、現実ではそうはいかないよね」とか最後に書くか、普通。この斜に構えた感じがたまらない。

  • ロダーリの短編集

  • やっぱりロダーリさんの作品は好きだなぁ。  この本は短編集で一つ一つがとても短いので、さらっと読めちゃうんだけど、どのお話にも風刺やら毒気やらユーモアやらがあって、何とも言い難いホンワカとした読書の喜びがしっかりと残る物語ばかりだと思うんですよね。  

    「現代版おとぎばなし」というだけのことはあって、どの物語からも子供時代に読んだ懐かしいおとぎ話の空気が漂ってくるんだけど、そこに黴臭さ・古めかしさはほとんどなくて、ちょっとだけ洗練された(ここ、大事!です。  洗練が大手を振っているわけじゃなく、ちょっとだけなんです)現代風がそよいでいる・・・・そんな感じです。

    「羊飼いの指輪」でもデジャヴ感満載の昔懐かしい「おとぎ話」をいじくりまわした物語作りが目を引いたけれど、こちらでもその流れは正当に(?)継承されています。  「ヘンゼルとグレーテル」「はだかの王様」「ギリシャ神話」と出典も多岐に渡っているんだけど、お話は途中から思わぬ方向へ進んでいくので思わずクスっと笑わされます。

    あとがきによればロダーリさんは「民話」を材料にして「よく知られたお話に思いがけない要素を加えていじくりまわしてみる」(「赤ずきんちゃん」に「ヘリコプター」を登場させてみる)とか「童話の要素をひっくり返してみる」(「赤ずきんちゃんの赤ずきんちゃんと狼の性格を入れ替えてみる)という手法を駆使すると案外面白いお話ができあがると仰っているとか・・・・。  なるほどね、そういう手法で新しい物語を紡いでみるというのもちょっと楽しそうな遊びかも!!

    もっともコレ(↑)、例の KiKi が今暫く封印することにしていた「ファンタジーの文法」に書かれていることらしいので、せっかく封印したはずのものを図らずもチラ見してしまいました ^^;  

    個人的にかなり好きだったお話は「ヘンゼルとグレーテル」を下地にした「ニーノとニーナ」、無学で7以上の数字を数えられない羊飼いに99の吹き出し口がある噴水の吹き出し口の数を数えてくるようにという課題が課される「羊飼いと噴水」、そして現代のTV社会を皮肉った「レオ10世の戴冠式」の3作品でした。  特に「レオ10世の戴冠式」にはテレビを通して見ることにより強いリアリティを感じるようになってしまっている現代人の姿を垣間見たような気分になり、ちょっと考えさせられるものがありました。

    この本はここ1週間ほどの読書の流れから、ちょっと寄り道的に手を出しちゃった本だったので、次は久々に「中つ国神話」に戻ろうと当初は思っていたのですが、「訳者あとがき」を読んでいたら、ロダーリと同時代に活躍したイタリアの作家、カルヴィーノの「マルコヴァルドさんの四季」に言及されていらして(実は訳者が同じ)、こちらの作品も現在「積読状態」になっているため、まずはそれを片付けたい気分がムラムラと湧いてきちゃいました。  まあ、ここしばらくは「岩波少年文庫」から離れていたので、「読書の秋」を機に戻ってみるのもいいかも・・・・・。  ま、てなわけで、次の読書は「マルコヴァルドさんの四季」です。

  • 肌に合わなかった。王や王子や姫のおはなしばかりだけど、現代版おとぎばなし。

  • ジャンニ・ロダーリの短編集。

    宗教色の強い話は外してあるらしいので、読みやすかったです。

  • 「チポリーノ」に始り「青矢号」「ファンタジーの文法」を耽読しました。最近では「猫とともに去りぬ」「羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳」「パパの電話を待ちながら」と翻訳(新訳含む)が増えて嬉しい限りです。

    岩波書店のPR
    「兵士が手にしたハーモニカには、ひとを仲直りさせるふしぎな力があった――。表題作のほか、世の中に反発して成長をこばんだ少女のお話「大きくならないテレジン」や、若者がゆかいな道連れといっしょに王さまの愛馬をつれもどす「カルッソとオモッソ」など。ユーモアと風刺、人類愛につらぬかれた粒ぞろいの18編。」

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