みどりの小鳥 イタリア民話選 (岩波少年文庫 220)

  • 岩波書店 (2013年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784001142204

作品紹介・あらすじ

イタリアの「グリム童話集」といわれる『イタリア民話集』から、「ローズマリーの娘」「恐いものなしのジョヴァンニン」「カナリア王子」など34編を、読みやすくグループ分けして収録。独特のユーモアや悲哀に富んだ味わい深い民話集です。小学4・5年以上。

みんなの感想まとめ

多様なイタリアの民話が収められたこの作品集は、子供向けに選ばれた寓話が中心で、教訓やユーモアが巧みに織り交ぜられています。物語の中には、悪行には必ず罰が待っているというテーマがあり、その罰の内容は時に...

感想・レビュー・書評

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  • 「カナリア王子―イタリアのむかしばなし」福音館書店とのダブリが、どうなってるか気になるところ。。。

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    「独特のユーモアや悲哀をたたえる粒ぞろいの34の民話が、小さな子どものための話、女の子のための話、恐ろしい話、おかしな話、少し悲しい話などにグループ分けされています。現代イタリア文学を代表する作家カルヴィーノが編纂した『イタリア民話集』から年少者向けに編まれたエディション。香り高い次世代への贈り物。」

  • イタリアの民話を集めた作品集の中から更に子供向けのものを集めた本。

    江國香織さんのエッセイで「みどりの小鳥」が出てきて、読んでみたいなぁと思いつつ探すまではしていなかったら、先日本屋さんでたまたま見つけて購入。

    教訓を盛り込んだ寓話がほとんどで、悪い事をしたら罰を受ける、というパターンが多く感じました。
    その罰の受け方がなかなかに残虐でびっくり。
    首をはねるとか、鍋の中に落とされてフライにされるとか、リアルに想像するとなかなか恐ろしい。。

  • この本を読もうと思ったきっかけがXの投稿だったか、他の人のエッセイに出てきたのだか忘れたけれど、「お話の終わり方が独特でおもしろい」という感想を読んで、自分でも確かめたくて読んだ本です。
    イタリア各地の民話集なのですが、確かに終わり方というか〆の一文が独特の作品がたくさん出てきます。
    日本話なら「めでたしめでたし」で終わるところ、「
    こうしてあの人は仕合わせになった けれどもわたしらは相変わらずの一文無し」(とり小屋の王子さま)とか、
    「そのとき、パンのくずとやせためんどりばかり食べていた人もいるのだ 花嫁よ、仕合わせに、仕合わせに」(ナーポリの兵士)とか(全然祝福してへん!笑)とか、
    「こうしてふたちは仕合わせになったが わたしには何ひとつくれなかった」(猿の宮殿)とか、
    お話の外に多くの一般人の生活を匂わせるフレーズが最後にドカンと入るのが面白い。
    また、イタリア版赤ずきんのようなお話の「狼おじさん」では最後、いうことを聞かなかった女の子はきちんと狼に食べられてしまうシーンとか、無常でシュールなお話もあります。
    ジュファーと母親シリーズもよかった。書き出しが「あるとき、間抜けで怠け者で役立たずの息子をもった母親がいた。」という辛辣すぎる一文で始まる物語です。

    この本の編纂をしたのがイータロ・カルヴィーノ。イタリアを代表する作家の一人です。この作者が書いた「マルコヴァルドさんの四季」という児童書を読んだことがあります。こちらの作品も「本当に児童書…?」というくらいシュールで皮肉がきいた作品だった覚えがあります。

  • ちょっとゆるいイタリアの昔話。

    グリム童話のようにイタリアの様々な地方の民話を集めた物語集。ほのぼのしたものもあれば残酷なものもある。末娘がかしこく美しいのはどこの地域でも同じだと思った。

  • カルヴィーノの新しい本が出てるのかーと、本屋へ見にいって買ってくる(読んだあとは、へのへのもへじ文庫に持っていこうと思い)。『マルコヴァルドさんの四季』をへのへのもへじ文庫で借りて読んだのは、2年ほど前。

    訳者あとがきによると、カルヴィーノが200篇を編んだ『イタリア民話集』(邦訳は岩波文庫の上下巻)のなかから選ばれた34篇にエマヌエーレ・ルッツァーノの挿絵をつけて刊行されたのが、この『みどりの小鳥』だという(挿絵は岩波少年文庫にも掲載されていて、これがまたいい)。

    トリーノの出版社から民話集を編むよう要請をうけたカルヴィーノが、他の仕事を中断して1954年から民話探索にかかり、詳しい注と文献目録をつけてこの民話集を完成したのが1956年、挿絵入りの『みどりの小鳥』が刊行されたのが1972年というから、長い長い時間を経て、イタリアの民話を語りきかせてもらったような気持ち。

    「おかしな話」や「りこう者が勝つ話」など、民話には、それが語られた地域や時代を問わず、似たモチーフがあらわれるものらしい。まえに読んだ『昔話とは何か』をぼんやり思い出す。これらの民話は、どんなふうに語られてきたのだろうと思う。

    イタリア民話を読んでいると、ひさしぶりにシンガーの物語を(『お話を運んだ馬』などを)読みたくなったりした。

    ちょうど『翻訳がつくる日本語』を読みかけてるせいか、訳文の日本語と、その話者の属性とが、ちらっと気になった。 たとえば表題作「みどりの小鳥」に出てくる娘たちのことば。
    ▼「あたしは王さまのパン焼きと結婚できたら、宮廷の人たちが食べる一年分のパンを、たった一日でつくってみせるわ。それほどまでにあの美しいパン焼きの若者が好きなの!」(p.269)

    この「あたし」「わ」「なの!」とか…いつのことやらはっきりしない時代の話だから、現代日本の女性がほとんど使わないような「女ことば」なのだろうか、あるいは…と思ったりした。

    (4/22了)

  • ふむ

  • 木訥とした感じ

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された本。

    更に、脇明子「読む力が未来をひらく」でも紹介されていた。運命のもとに諦めず、自分の力でかえてやるといった教訓を納得させてくれる力がある本らしい。

  • 中学年〜高学年向き。イタリアの短いおはなしがたくさん入っている。元本はハードカバーだが、文庫サイズになり、語りの練習にもさらに使いやすくなった印象。眠る前のおはなしにぴったり。

  • ハードカバーで出ていたイタリア昔話集の文庫化。おおらかな感じのお話が多い。

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著者プロフィール

イタロ・カルヴィーノ(Italo Calvino)
1923 — 85年。イタリアの作家。
第二次世界大戦末期のレジスタンス体験を経て、
『くもの巣の小道』でパヴェーゼに認められる。
『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』『レ・コスミコミケ』
『見えない都市』『冬の夜ひとりの旅人が』などの小説の他、文学・社会
評論『水に流して』『カルヴィーノの文学講義』などがある。

「2021年 『スモッグの雲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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