みどりの小鳥――イタリア民話選 (岩波少年文庫)

制作 : 河島 英昭 
  • 岩波書店
3.75
  • (1)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142204

作品紹介・あらすじ

イタリアの「グリム童話集」といわれる『イタリア民話集』から、「ローズマリーの娘」「恐いものなしのジョヴァンニン」「カナリア王子」など34編を、読みやすくグループ分けして収録。独特のユーモアや悲哀に富んだ味わい深い民話集です。小学4・5年以上。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • イタリアの民話を集めた作品集の中から更に子供向けのものを集めた本。

    江國香織さんのエッセイで「みどりの小鳥」が出てきて、読んでみたいなぁと思いつつ探すまではしていなかったら、先日本屋さんでたまたま見つけて購入。

    教訓を盛り込んだ寓話がほとんどで、悪い事をしたら罰を受ける、というパターンが多く感じました。
    その罰の受け方がなかなかに残虐でびっくり。
    首をはねるとか、鍋の中に落とされてフライにされるとか、リアルに想像するとなかなか恐ろしい。。

  • 「カナリア王子―イタリアのむかしばなし」福音館書店とのダブリが、どうなってるか気になるところ。。。

    岩波書店のPR
    「独特のユーモアや悲哀をたたえる粒ぞろいの34の民話が、小さな子どものための話、女の子のための話、恐ろしい話、おかしな話、少し悲しい話などにグループ分けされています。現代イタリア文学を代表する作家カルヴィーノが編纂した『イタリア民話集』から年少者向けに編まれたエディション。香り高い次世代への贈り物。」

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された本。

    更に、脇明子「読む力が未来をひらく」でも紹介されていた。運命のもとに諦めず、自分の力でかえてやるといった教訓を納得させてくれる力がある本らしい。

  • 中学年〜高学年向き。イタリアの短いおはなしがたくさん入っている。元本はハードカバーだが、文庫サイズになり、語りの練習にもさらに使いやすくなった印象。眠る前のおはなしにぴったり。

  • ハードカバーで出ていたイタリア昔話集の文庫化。おおらかな感じのお話が多い。

  • カルヴィーノの新しい本が出てるのかーと、本屋へ見にいって買ってくる(読んだあとは、へのへのもへじ文庫に持っていこうと思い)。『マルコヴァルドさんの四季』をへのへのもへじ文庫で借りて読んだのは、2年ほど前。

    訳者あとがきによると、カルヴィーノが200篇を編んだ『イタリア民話集』(邦訳は岩波文庫の上下巻)のなかから選ばれた34篇にエマヌエーレ・ルッツァーノの挿絵をつけて刊行されたのが、この『みどりの小鳥』だという(挿絵は岩波少年文庫にも掲載されていて、これがまたいい)。

    トリーノの出版社から民話集を編むよう要請をうけたカルヴィーノが、他の仕事を中断して1954年から民話探索にかかり、詳しい注と文献目録をつけてこの民話集を完成したのが1956年、挿絵入りの『みどりの小鳥』が刊行されたのが1972年というから、長い長い時間を経て、イタリアの民話を語りきかせてもらったような気持ち。

    「おかしな話」や「りこう者が勝つ話」など、民話には、それが語られた地域や時代を問わず、似たモチーフがあらわれるものらしい。まえに読んだ『昔話とは何か』をぼんやり思い出す。これらの民話は、どんなふうに語られてきたのだろうと思う。

    イタリア民話を読んでいると、ひさしぶりにシンガーの物語を(『お話を運んだ馬』などを)読みたくなったりした。

    ちょうど『翻訳がつくる日本語』を読みかけてるせいか、訳文の日本語と、その話者の属性とが、ちらっと気になった。 たとえば表題作「みどりの小鳥」に出てくる娘たちのことば。
    ▼「あたしは王さまのパン焼きと結婚できたら、宮廷の人たちが食べる一年分のパンを、たった一日でつくってみせるわ。それほどまでにあの美しいパン焼きの若者が好きなの!」(p.269)

    この「あたし」「わ」「なの!」とか…いつのことやらはっきりしない時代の話だから、現代日本の女性がほとんど使わないような「女ことば」なのだろうか、あるいは…と思ったりした。

    (4/22了)

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1923年キューバ生まれ。両親とともにイタリアに戻り、トリノ大学農学部に入学。43年、反ファシズム運動に参加、パルチザンとなる。47年、その体験を元に長篇『くもの巣の小道』を発表、ネオ・リアリズモ文学の傑作と称される。その前後から雑誌・機関誌に短篇を執筆し、49年短篇集『最後に鴉がやってくる』を刊行。エイナウディ社で編集に携わりつつ作品を発表、一作ごとに主題と方法を変えながら現代イタリア文学の最前線に立ち続ける。主な長篇に『まっぷたつの子爵』(52年)『木のぼり男爵』(57年)『不在の騎士』(59年)『見えない都市』(72年)『冬の夜ひとりの旅人が』(79年)などがある。85年没。

「2018年 『最後に鴉がやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

みどりの小鳥――イタリア民話選 (岩波少年文庫)のその他の作品

イタロ・カルヴィーノの作品

ツイートする