大力のワーニャ (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142235

作品紹介・あらすじ

かまどの上で7年間も寝てくらし、たいへんな怪力を身につけた、なまけもののワーニャ。人々を苦しめる怪物や魔女とたたかいながら、ワーニャは、白い山々のかなたの国にある皇帝の冠をめざして旅をします。痛快な冒険物語。小学3・4年以上。

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  • ワーニャとはロシア昔話によく出てくる末っ子のイワンの事。
    なまけもの で働けない。
    ハラハラドキドキワクワクで泣いたり笑ったり、最後まで息が抜けない物語で描写は美しく、主人公のまっすぐな姿に心が洗われてくる。
    1冊で人の成長と、何度もピンチに見舞われるその苦難と喜びと愛の人生が人との出逢いと別れを通してくまなく描かれている。
    昔話の形式の意味も、これを読むとなるほどとわかってくる。
    冒頭に描かれる家族の絆も泣けてくる。そこからの巣立ちも。別離も。
    子が巣立つ、ってこういうことなんだなと思う。

    忍耐、人から助けを得ること、人を助けること、本物を見破る勇気、分かれ道での選択、友情、愉快な気分、意味もないことを考えないこと等々ありとあらゆる人生の智慧が
    笑いと涙と美しさで表現されてる。

  • 結果を得るには、必ず必要な時間がかかる。力を得た後も、その力を使って試練を乗り越えなければ、さらなる結果は得られない。児童文学、恐るべし。

  • 「かまどの上で7年間も寝てくらし、たいへんな怪力を身につけた、なまけもののワーニャ。人々を苦しめる怪物や魔女とたたかいながら、ワーニャは、白い山々のかなたの国にある皇帝の冠をめざして旅をします。ロシアが舞台の痛快な冒険物語。小学3・4年以上。」

    ・力持ちになったワーニャが、冒険の途中で襲い来る摘を次々となぎ倒す姿は爽快。
    ワーニャは闘いのためだけでなく、困っている人々のためにも力を使う。かっこいい。
    ・物語の冒頭でワーニャと一緒に長い時をガマンした読者は、ワーニャがかまどを降りてからの展開に解放感と躍動感を味わえる。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「冒険・ファンタジー」で紹介された本。

  • “七年ものあいだ、パンやきかまどの上にねてたのは、むだじゃないんだよ。”

    いちばんの試練は、その時がくるまで、力をたくわえ備えること。それが、いちばん困難かも。

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