大きなたまご (岩波少年文庫)

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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142266

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  • ネイト少年の家の雌鶏が大きな卵を産みました。
    一生懸命世話をして、孵化を今か今かと待つ人々。
    さぁ、なんと生まれたのは恐竜でした。
    ワシントンから来ていた科学者チーマーとネイトは、恐竜の行く末を案じることになります。
    ワシントンに連れていくことになるのですが…。
    話の展開が速やかで読者を飽きさせません。
    アメリカの図書館員であった訳者が綴る日本語により、両国の架け橋に相応しい読みやすさの一冊となっています。

  • アメリカの小さな町に住む12歳の少年ネイトの家のめんどりが大きな大きな卵を産んだ。一生懸命温めるめんどりのためにネイトも卵をひっくり返すのを手伝うが、3週間たっても、4週間たってもかえらない。
    諦めようと思ったところ、古生物学者のチーマー先生と出会い、もう少し温め続けて欲しいと言われる。

    1月半たってある朝、卵がかえっていた!なんと中から出てきていたのは、恐竜のトリケラトプスだった!!!

    アメリカ流ナンセンスユーモアが楽しい。

    高学年向きとあるが、話の内容から中学年でもよいかも。

  • この本のタイトルからは予想もつかない まさかの展開。
    書かれたのは、1950年代 ですから、これを読んだ子供たちは びっくりワクワクしたことでしょう。
    今では、ジュラシック・パークで、恐竜が卵からかえるシーンを見たり、
    遺伝子組み換えやら DNA操作やら なんでもありの時代になってしまいましたね。

    それにしても、話がどうなっていくのやら。
    というより やはり どうして 鶏から恐竜が??? 気になります。

    訳者あとがきで書かれているように、問題解決の方法がとてもアメリカ的。
     空想もの語りが、現実に戻ったようです。
    日本じゃ そんな発想は出てこないかもね。

    でも 1つだけ思い出しました。 2014年に読んだ この本。 ↓

    新・白神山地―森は蘇るか (セレクテッド・ドキュメンタリー)
    佐藤 昌明
    緑風出版 ( 2006-05 )
    ISBN: 9784846106119
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484610611X/seaapteacucom-22/ref=nosim

    「青秋林道建設反対運動」の決め手の一つとなったのは、政治家宛ての手紙の山ならぬ 署名の山。
     署名でいっぱいのたくさんの箱の写真が、掲載されていました。
    地道な活動によって、白神山地の自然は守られた! ということです。

    2017/4/1 予約 4/4 借りて読み始める。4/24 読み終わる。

    大きなたまご (岩波少年文庫)

    内容と著者は

    内容 : 原タイトル:The enormous egg
    ネイトの家で飼っているめんどりが、ある朝、巨大なたまごを産んだ。
    世話をすること6週間、ついに出てきたのは、なんと、誰も本物を見たことのない、あの生きもの、トリケラトプスという恐竜(きょうりゅう)だった!
    ネイトは恐竜にアンクル・ビーズレーと名前をつけた。
    ところが、恐竜で金もうけしようとする人が現(あらわ)れて…。
    わくわくどきどきがとまらない冒険の物語。

    著者 : オリバー・バターワース
    1915〜90年。コネチカット州生まれ。ミドルベリー・カレッジ卒業。
    ハートフォード女子大学で英語を教えた。

    訳者 : 松岡 享子
    日本の翻訳家、児童文学研究者。
    ビバリー・クリアリーの「ゆかいなヘンリーくんシリーズ」や、マイケル・ボンドの「くまのパディントンシリーズ」の翻訳で知られる。
     

  • 古き良きアメリカがここにありました。
    子どもは親の手伝いをよくし、親は子どもの自主性を尊重する。

    朝起きたら鶏の世話をします。エサをやり、水をやる。
    それからまきを台所に運ぶ。
    ネイトのお父さんは、地元の小さな新聞社をやっているので、ネイトは朝ご飯がすむとお父さんと印刷所に行きます。
    新聞を折ったり、自転車で町中に配達したり。

    ネイトが世話をしているめんどりが、巨大なたまごを産んだ時も、ネイトは一生懸命面倒を見ました。
    それは、義務ではなくて、そうしたかったから。
    なかなか卵がかえらず心配したり、生まれてきたのが恐竜だったのに驚きつつも、かわいがって世話を焼きます。

    が、そこに大人の思惑が絡んでくると…。
    ネイトの親も、学校の先生も、初めて恐竜を認めてくれたチーマー先生も、とても誠実で子ども思いのいい大人です。
    しかし、世の中にはそんな大人ばかりではないのです。

    大食いで、時代遅れな恐竜という生き物は、買う価値がないから動物園で飼うべきではない。殺してしまえという政治家。
    私はチーマー先生が何かとっておきの秘策を出して恐竜を救うのではないかと、ずっと期待しながら読んでいたのですが、チーマー先生は良識ある大人なので、決められたことには従う人です。
    このままでは、恐竜は殺されてしまう。

    動物園から恐竜を盗み出して助けようというネイトに、チーマー先生は言います。
    「ねえ、ネイト君。上院議員がああやって息をしていられるのは、なんのおかげだと思う?」

    民主主義が正しく機能しているアメリカ。
    自分の意見を述べること。
    同じ考えの人と協力し合うこと。
    それが、大人の横暴をひっくり返すこともできること。

    今はもうあまり読まれなくなったタイプの児童文学かもしれませんが、社会が子どもの成長を見守り促すことの大切さは、不変だと思います。

  • 楽しかった~。
    最初は鶏から恐竜が産まれるなんて、ってバカにしたかんじで読んでいたんだけれど、どんどんお話しにひきこまれて、ネイトと同じ気持ちになっていました。
    チーマー先生が素敵ですね。こんな大人が周りにいたら、こどもは幸せ。

  • ネイトが家で飼っていためんどりが、とてつもなく大きな卵を産んだ。その卵からかえったのは、なんと恐竜トリケラトプス!こんなことがあるなんて!ネイトは恐竜を一生懸命育てますが、恐竜には寒すぎる冬が近づいてきました。このまま家で飼うことはできないけど、恐竜から離れることもできません。そこで…。そんなバカな、という始まりですが、読み進めるにつれて、恐竜が本当に生きて今ここにいるような気がしてきます。ネイトといっしょにハラハラしてしまう、楽しい物語です。

  • 米国ニューハンプシャー州に住むネイトの家のニワトリが、大きな卵を産んだ。必死で温めるメンドリ。あきらめかけたころに生まれたのは、なんと恐竜・トリケラトプスだった。古生物学者のチーマー先生の助言のもと、アンクル・ビーズレーと名前をつけてトリケラトプスの世話をするネイト。しかし、驚異的な速さで大きくなるビーズレー。ニューハンプシャーの冬を乗りきる事も難しく、とうとうチーマー先生のはからいで、ニューヨークの博物館に引き取られることになる。
    ところが、あまりに大きくなったトリケラトプスに恐れをなした政治家たちは恐竜を殺す法律を作ってしまう。
    ペットのように仲良く育てていたネイトはショックを受ける。そこで、チーマー先生が提案した作戦とは…。

    米国での初版は60年近く前。日本でも1968年に学研から出版されていたもの。松岡氏が、新たに翻訳。状況は古いけれど、現在でも十分楽しめる。

    英米の子どもの本には、とっても素敵な大人が登場する事が魅力です。この本でも、チーマー先生はもとより、ネイトの両親も、なかなか素敵です。

  • たまごから「命」を育てながらその動物と主人公と一緒にワクワクハラハラして楽しむことができる作品である。

  • 手に取る機会があって読んだ。

    ぼくは、ネイサン・トゥイッチェル、12歳。
    アメリカのニューハンプシャー州、フリーダムという小さな町に住んでいます。
    6月16日の朝、ぼくの家のめんどりが、見たこともないような、大きな大きなたまごを産みました。
    6週間後、ついにたまごからかえったのは、おどろきの生きものだったんです!

    おもしろかったです。
    松岡享子さん訳、地図つき、と知って期待して読み始めました。
    語り手は主人公のネイサン、気安い口語体で、友だちの話をきくように読めます。
    ネイサンがこの物語をときに説明的に記すのは、「ものを書くときは、自分の知っていることは人も知っていると思ってはいけない、どんな人が読むかわからないんだから」という、新聞記者の父親からの教えによることをさりげなく書いているのも好印象でした。
    自分本意では伝わらないということ、思春期に差し掛かってくる子どもの心にも残るかどうか。
    さて、はじまり10ページもしないうちに、めんどりに異変が起き「何か起こるぞ」とわくわくしてきます。
    たまごからかえるのは恐竜のトリケラトプス(アンクル・ビーズレー)で、想像の範囲内でしたが非科学的な感じはします。
    そこを、登場する古生物学者のチーマー先生とネイサンたちの会話で、超常現象や突然変異を否定できない気持ちにしてしまうのだから、さすがです。
    それからは、ネイサンといっしょに、まわりの喧騒や思惑に呆れたり、アンクル・ビーズレーの成長に驚いたり悩んだりしながら進みます。
    最後はどうなってしまうのかと思いましたが、うまくまとまっています。
    1956年発行、60年以上経ってもおもしろいってすごいことです。
    「訳者あとがき」にもありますが、アメリカ的な物語なので、「恐竜なんて子どもっぼい」以外の受け取り方もできるし、四年生から高学年におすすめです。

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