あたしのクオレ 下 (岩波少年文庫 238)

  • 岩波書店 (2017年2月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784001142389

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、第二次大戦後のイタリア・サルデーニャ島を舞台に、子供たちが直面する貧困や身分差を描いています。主人公たちの生活の中で感じる憤りや無力感は、読者に共感を呼び起こし、特にスフォルツァ先生の横暴や保...

感想・レビュー・書評

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  • ままならない人生を、現実の社会を、生きていけ。

    スフォルツァ先生の力はますます強まり、留年生の二人はクラスから排除され、自分たちは優秀なクラスとして飛び級を目指すことになる。それでも抵抗を続けるプリスカ、エリザ、ロザルバ。自分たちの考えで、自分たちのできる作戦を立てては実行するが……

    上巻から出てきたプリスカのカメ・ディノザウラが活躍する。しかし、事態は思わぬ方向に転がっていってしまう。たとえ正義のためでも、やりすぎはいけなかったこと。しかし、間違っていると思ったことには、一歩もひかないこと。ただ、自分の高潔さを保つために下げてもよい頭もあること。なかなか面白い着地点だと思った。スフォルツァ先生は痛い目にあったものの、校長先生は彼女を庇い、保護者の中にも感謝の気持ちを示す人が多い。3人はスフォルツァ先生をやっつけることはできなかった。ただ、もう関わらないから、それでおしまいというだけである。

    一方でプリスカは受験のために数学の家庭教師をつけることになる。そこで出会ったオンディーナ先生は、3人の憧れの人となる。彼女とエリザの保護者であるレオポルドおじさんの結婚で、物語はハッピーエンド。

    人間には様々な面があること。相手を叩きのめすだけが解決ではないこと。簡単に解決しない問題があること。『クオレ』とは全然違う印象を持って読み始めたが、生き生きとした少女たちの姿から、『クオレ』同様に、自分の心に正しいと思ったことを正しいやり方で示す、そんな生き方を考える物語だった。

  • 作者の子供時代のエピソードがもとになっているとあり、第二次大戦後のイタリア・サルデーニャ島の貧困や身分差などが子供たちの生活にもどうしようもないものとして横たわっている。スフォルツァ先生の横暴ぶりや保護者たちの態度は「今では考えられない」といいたいところだが、学校という狭い世界の中でプリスカたちが感じる憤りや無力さといったものは自分にも覚えがあり、共感できた。カメの活躍(?)も嬉しい。

  • 『ミシンの見る夢』で知った作家さん。児童文学も書いているようなので、こちらを。タイトルのクレオはこころ。イタリア文学またはまり中。下巻では全て物事が解決するのか!と思いきや少し納得できない気持ちもある。

  • 20世紀なかばのイタリア、サルディーニャ島の女子学園もの。仲良し三人組と賑やかな家族や親戚、嫌な先生やいろんなクラスメイト。ラスト、エンタメを期待してたので、意外な展開。 とりあえず、感想はカワイイに尽きる。

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著者プロフィール

1942年サルディーニャ島生まれ。イタリアにおける児童文学の第一人者。『あたしのクオレ』など児童文学、小説、エッセイなど50以上の著書があり、受賞も多数。大人向けの小説でも人気を博し幅広い読者をもつ。

「2021年 『ミシンの見る夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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