月からきたトウヤーヤ (岩波少年文庫 239)

  • 岩波書店 (2017年4月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784001142396

みんなの感想まとめ

独特な民族性を反映した物語が展開される本作は、中国チワン族の口承民話を基にした童話で、二部構成となっています。物語は、月のおじいさんから贈られたトウモロコシの種から生まれた男の子トウヤーヤが、金の鳥を...

感想・レビュー・書評

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  • 中国チワン族の口承民話から再話された童話。2部編成で、「トウヤーヤの物語」と「消えたトウヤーヤを探す物語」に分かれている。恐らくは、長い年月伝承される中で時代に沿って拡大したストーリーが再話段階で整理されたものだろうが、独特の奥行きを感じられた。民族性が表れていてとても面白い物語だった。
    あとがきに、チワン族と作者の紹介がなされているのも良かった。

  • 文字を持たなかった中国チワン族の昔話。
    昔から圧政に苦しめられてきたという歴史があるとのことで、物語の中でも王様や大臣の横暴な様子が際立っています。
    物語自体は素朴で、嫁姑がとっても仲良しです。

  • お年寄りに関する物語を探していて知り、図書館で借りた。

    十五夜の晩、月のおじいさんが、「わらじおばさん」にわらじを注文しにきました。
    月のおじいさんは、お礼に、トウヤー(ウサギの歯)、トウモロコシのたねをくれました。
    たねをうえてうまれた「トウヤーヤ」は、病をなおすという金の鳥をさがしにいきます。

    中国チワン族の創作民話。
    とにかくテンポがよくて、読みやすい。
    文章もまっすぐどんどん先に進むし、歌の掛け合いやなぞときもなんだか楽しい。
    えー?と思うものもあれば、わかった!と思うものもある。
    同じアジア圏だからこそ楽しめる。
    月のおじいさんはなんでウサギに乗ってくるんだろう、なんて野暮なことを考えましたが、冷静に想像するとやっぱりおかしいよね。
    ほか、どこかとらえどころがないようなふしぎな感じ、はるかな感じがしました。
    「三つのかわいいたからもの」、予定調和。
    まあ、お年寄りの話ではなかったけれど、なんとなくおもしろかったです。

  • 昔話パターンかと思えば、そうでもないところがあって
    短すぎないところが世界に入っていけてよかったよ(^▽^)

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著者プロフィール

君島久子 栃木県に生まれた。慶應義塾大学卒業、都立大学大学院修了。武蔵大学教授をへて、国立民族学博物館教授となる。中国民族学、文学を専攻、特に民間伝承および児童文学を研究。中国、東南アジア、日本を含めた広いアジア地域での比較研究をすすめている。1965年、『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)、1983年、『中国の神話』(筑摩書房)で共にサンケイ児童出版文化賞を受賞。また1976年、『西遊記上・下』(福音館書店)で日本翻訳文化賞を受賞した。そのほか『ほしになったりゅうのきば』『たなばた』『しんせつなともだち』(福音館書店)、『チベットのものいう鳥』『王さまと九人のきょうだい』(岩波書店)、『アジアの民話』(講談社)、『月をかじる犬』(筑摩書房)など多数の著訳書がある。大阪府在住。

「2020年 『あかりの花 中国苗族民話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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