インド神話 (岩波少年文庫)

著者 :
制作 : 沖田 瑞穂 
  • 岩波書店
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 92
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142532

作品紹介・あらすじ

原初の海にただよう黄金の卵から世界が生まれ、悪魔と神々が協力して乳の海から不死の飲み物を生み出す。シヴァやインドラたちが束になってもかなわない悪魔の軍勢を打ち負かす女神たち。ふしぎな力を操る聖仙たち。ヴェーダ神話やヒンドゥー教の、ゆたかな神話の世界を原典から語り下ろす。世界のさまざまな神話への扉となる解説付き。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • インド神話を、時代に沿って収録した本。若年層向けの神話集が最近出ていなかったので、とても嬉しい1冊だった。小学生5・6年以上向けになっているけれど、比較的原典沿いで、子ども向けの「物語」には編み直されていないので、社会科でインド(あるいはヒンドゥー教)に関心を持ってから読んだ方が良いかも…ただし、普段本を読み慣れていないタイプの子にはある意味楽しめるかも(主に◯んこ大好き児)。『三神の競走』が収録されていたのは、正直驚いた。『解説』では、他地域の類似神話の紹介もあり、神話学の視点を体験できて大満足。

  • インド神話、難しいーってなりましたが、そもそも神話というものは難しいものかも知れない…と思いました。

  • インド神話の創世譚のプルシャが気になったので手に取った。まず驚いたのはインドの創世神話は数パターンあること。色んな文献があるからかしら。

    インドの神様はゲーム『女神転生』シリーズでよく登場するが、神話は読んだことがなかったので興味深かった。カースト制度がしっかり染み込んでいたのも感じた。
    私はガネーシャの話でシヴァとパールヴァティが夫婦喧嘩していたのが1番印象に残った。パールヴァティが嫌がっていることにシヴァが配慮しないのは、インドの男女の関係の典型なんだろうか?

  • はじめてのインド神話。『月輪の指』の予習も兼ねて。

    バリアント含めて、ごくカジュアルに世界が滅んで都度復活を遂げるんだろうなという印象。何しろお話のスケールがすごい。シヴァとパールヴァティーの夫婦喧嘩でさえ神々(の眷属)が死んで世界が滅ぶ(未遂)。インドといえば哲学や数学だし、神々や悪魔達の数、時の描写などなど、原典では膨大な数字や単位が並べ立てられてたりしないだろうか。
    苦行によって徳を積み、力を得、尊敬を集めるのが当たり前であるらしいのが面白い。「悪魔」とされる者達にさえ、苦行で自らを高める者がいる。ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァが台頭する前にも、宇宙の絶対の真理に近づくことを良しとする理念が根底にあって、それがそうさせているんだろうか。しかもそうして高めた徳を悪魔から奪うインドラがいたりする。神々はけっこうなんでもありらしい。
    『マハーバーラタ』、そのうち読んでみたい。原書房かなあ。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

沖田瑞穂(おきた・みずほ)
1977年生まれ。神話学者。神話学研究所を主宰。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。専門はインド神話、比較神話。
『世界の神話』(岩波書店、2019年)、『マハーバーラタ入門』(勉誠出版、2019年)、『インド神話物語 マハーバーラタ』(監訳、原書房、2019年)、『怖い女』(原書房、2018年)、『世界女神大事典』(共編著、原書房、2015年)『マハーバーラタの神話学』(弘文堂、2008年)など多くの著書がある。

「2020年 『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

沖田瑞穂の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
チャールズブコウ...
カレル・チャペッ...
ソン・ウォンピョ...
宇佐見りん
アンデシュ・ハン...
馳星周
凪良 ゆう
アンドレアス・レ...
フランシス・ハー...
宮部みゆき
カズオ・イシグロ
有効な右矢印 無効な右矢印

インド神話 (岩波少年文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×