モンテ・クリスト伯 下 (岩波少年文庫 505)

  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784001145052

みんなの感想まとめ

復讐と再生をテーマにしたこの作品は、主人公が長い苦悩の末に復讐を果たす姿を描いています。十四年間の監禁を経て、彼は冷静に敵を追い詰め、彼ら自身の手で滅びへと導く巧妙な策略を展開します。物語の中で、彼は...

感想・レビュー・書評

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  •  あー! スッキリ!人を亡き者とし、人を騙してのさばっていた輩たちが、「亡き者」だと思っていた者の仕業で、ペテン師同士ペテンに掛け合い、ついに自身を滅ぼしてしまった。まるで、「ちびくろサンボ」の虎たちがぐるぐる回ってお互いの尻尾を噛み合って溶けてしまったような感じ。⁠
     モンテ・クリスト伯は十四年間も土牢に閉じ込められ、忍耐力が付いていたので、 「復讐」は短絡的でなく、自分の手を血で汚さず、敵が自ら滅びるよう追い詰めた。
     三種類くらいの人物に姿を変えながら敵にジワジワと近づき、ありえないようなスピードでありえないようなような工作をして人を助けて行く姿、そして謎めいた部分はまるでルパンのよう!
     そして、最後は元の「船乗り」に戻って「姫」と共に水平線に消えて行ってしまった。

     

     

    • ひまわりめろんさん
      モンテ・クリストは小さい頃に完読してるんだけど、いつか再読しようと思っていたので、なんかくやしいです(なんで?)
      光文社古典新訳文庫で出るの...
      モンテ・クリストは小さい頃に完読してるんだけど、いつか再読しようと思っていたので、なんかくやしいです(なんで?)
      光文社古典新訳文庫で出るのを待ちます
      十四年待ちます
      2026/01/11
    • Macomi55さん
      小さい時に完読したって!おばちゃんでも「岩波少年文庫」やのに!可愛げな…あわわわウソウソ、エライ!お利口なボンボンやったんやね(^。^) 1...
      小さい時に完読したって!おばちゃんでも「岩波少年文庫」やのに!可愛げな…あわわわウソウソ、エライ!お利口なボンボンやったんやね(^。^) 14年後に復讐って( ・∇・)あーこわ-_-b
      2026/01/11
  • 優れて面白いエンタメ小説

    キリスト教にこだわってる部分に馴染みのないところはあるけれども
    なんといっても作者のアレクサンドル・デュマの人生が破天荒、そしてこの作品

    悪党か悪党らしく、最後は報いを受けて破滅してゆく

    ただラスト、マクシミリアンを生きていた恋人に会わせてあげるまで
    長くないか?読み手はわかってるけども

  • モンテクリスト伯はやっぱり現実に起きた事件を元に創作されたっていうのが面白かったし、
    現実にあったナポレオンの歴史ともリンクしているのも見逃せない点。

    正直、僕は世界史は苦手なので
    改めてフランス革命やナポレオンの話を調べてみたいと思ってしまった。

  • 少年文庫でしたが、読み応えがありました。1850年代の時代背景を知ると、もっとよくわかるのでしょうね。モンテクリスト島やパリ、オートイユやシャンゼリゼ…行ってみたくなりました。
    『三銃士』もいつか読んでみたいです。

    「ダイヤモンドと復讐」とは違って良かったです。

    「待つこと、そうして希望を持つこと」p403

  • 素晴らしかった。最高の物語だった。
    この歳になって、こんなにも朝から晩まで夢中になる本に出会えたことを本当にありがたく思ったし幸せに思う。

    終盤に向かうにつれて、それまでは冷静そのものだったモンテ・クリスト伯の心が揺れ始め、それを乗り越えた先に愛を見つけられた過程がすごくよかった。

    復讐相手の中でも最も憎い人物(私的にもこの人が復讐されるのを一番待ってた笑)を、最後に許した場面もすごかった。

    自分への愛を受け入れ、葛藤しながらも他者の幸福を心から願い喜ぶことができたという、最上のクライマックスだったと思う。

    解説にあった「モンテ・クリスト伯は射撃の名人で剣の達人でもあるのに、決して殺さない。相手に自分の過ちに気づかせて、自滅させる」という復讐方法。そのおかげで私利私欲にしか関心がない人間は次々と本性を表し自滅していった一方で、他者への愛を知る人びとが道を誤ることはなく、どんな困難な状況にあっても彼らの心の清らかさが際立って美しかった。

    私が特に心に残ったのは、体を動かせず目でしか意思を伝えられない老人ノワルチエと、彼を心から愛する孫娘ヴァランチーヌの関係性。物語は終わっても彼らにはいつまでも幸せでいてほしい。

    さまざまな登場人物のことを思い出しながら、このままできるだけ長く余韻に浸っていたいと思う。

  • 映画を見て、なんとなく釈然としなくて、どれくらい脚色されているのだろうちと思って手に取った。大人向けのを読み通す気力がなかったので、こちらにしたが、いかんせん訳が古い。中学生以上が対象となっているが、今の中学生が手に取るには難しいと思う。思ったよりも映画は原作に沿っていて、結構バランス良く描かれていたと感じた。

  • 勧善懲悪の復讐劇。
    冒頭のエドモンが嵌められるところで、もう腸が煮えくり返っていたということで、この作品の読者を引き込む力は相当なものだと思います。きっとエドモンがなんの汚れもない無垢な好青年として完璧に描かれているからでしょう。
    登場人物は多いようだけれど、それぞれ性格がはっきり分けられているのであまり混乱はしません。(とはいっても、私はダングラールとヴィルフォールが中巻まで混ざっていました。まあ名前が似ているからということで)
    読者としてはばっさばっさと悪者を血祭にあげて復讐を完遂させることを期待するのですが、途中でエドモンが迷い始めるところで若干イライラします。でも読み終わる頃には、その迷いも含めてエドモンの人の良さというか、悪人ではないという人物設定に救われるはずです。残酷な復讐だけでは、エドモンの魅力が半減してしまうもの。
    この頃のフランス文学は因果応報が鉄板のテーマだったのでしょうか。「赤と黒」然り、私の性格に合っているので、この時代に焦点を絞って他も探してみたいと思います。

    ということで、非常におもしろい作品でした。不朽の名作、納得。

  • モンテ・クリスト伯は「岩窟王」という書名でもその名を広く知られている。岩波少年文庫で読んだので、本来よりコンパクトにまとまっているが、それでもモンテ・クリスト伯の魅力は十分に把握することができる。今までで一番面白い本に出会ってしまったかもしれない。上・中・下巻とあるが、下巻では泣き通しだった。エドモン・ダンテスは友人らにはめられ、婚約披露宴中に逮捕され、14年間の牢獄生活となる。出獄した彼はモンテ・クリスト伯という名で社交界に進出し、次々と友人らに復讐していく。

    14年間の牢獄生活の間に、婚約者は自分をはめた友人と結婚。父は飢え死に。復讐するには十分な理由があった。そして、牢獄での老神父との出会いが彼の復讐を実行可能なものにした。物理的にも精神的にもである。

    ページをめくる手が止まらない。
    とにかく、面白い!!

  • 「待て、しかして希望せよ」か。この物語の最後を飾るいい言葉だ。

    バッサバッサと復讐を遂げる様は爽快だけど、徐々に自分がサタンに近付いていっていることに不安がよぎるエドモン。よかった、人にとどまってくれて。

    にしても、カドルス、結構な子悪党だったなぁ。

  • 通常版は読みきれるか自信がなかったので、岩波少年文庫版を。

    め、メチャメチャ面白い…!一気読みしてしまった。
    ミステリ要素もあって、伏線を追うのも楽しい。

    似た名前が多いので冒頭の「おもな登場人物」と行き来しながらだったけど、そこにかなりのネタバレが…なのに、文中でも律儀に驚いてしまう。

    終盤、復讐相手にモンテ・クリスト伯爵が正体を明かすシーンでは、つい頭の中で笑ゥせぇるすまんが「ドーン!」をやってしまう。

    本作がもちろん面白いのだけど、それにしても少ししか読めてないけど岩波少年文庫はどれも面白いなあ。
    昔は青い鳥文庫を手に取っていたので、勿体なかったかもしれない…

  • モンテ・クリスト伯はメルセデスに生きているか死んでいるかも分からん男のために一生涯禊を立てろとでもいうのか……

    確かにフェルナンの手を取ったことは納得できないまでもそれでもモルセール夫人ではなくメルセデスとして絵を描かせたり正体を見破ったりと、生きるためにフェルナンの手を取っただけで心の中にはエドモン・ダンテスがいることは分かるのに、そんな健気なメルセデスに対して許す許さないだの言ってるのはとても傲慢だなと感じてしまう。

    エデが伯爵を愛しているのは一種のグルーミングだと思うのだけど、伯爵は父として愛していた筈なのに最後にエデを恋人として愛することについての伯爵の心の変化の描写が少くて少しモヤりもした。

    古典で男性が作者であれば、恋愛描写や女性像はこうなるのはまぁ妥当ではある。

    復讐劇に関しては最後に伯爵が復讐相手に対して慈悲を掛け、一人の人間として生きていく形で締められるのがよかった。

  • " アンドレアはとぶようにして部屋へはいると、カドルスの手紙に火をつけて燃やし、灰のあとまで消してしまった。" P.76

    "「いやだ」とカドルスはいった。「いやだ。神さまなんていやしない、摂理なんてありゃしない、ただ偶然があるだけなんだ」" P.105

    読中、ちょっとぐぐったりすると「モンテ・クリスト伯はラノベ」だとか「モンテ・クリスト伯はなろう」とかヒットしたりする。
    この作品に限らず、他の文学作品にもそう思うことはある。「名作、古典、文学」というラベルは、「ラノベ、なろう」などのラベルと競合しないということに気付かされる。『はつ恋』なんて、タイトルの少女漫画感とは裏腹に、すげえNTRだしな!

    エドモン・ダンテスはダーク・ヒーローであるし、傷のある男でもある。人気が出ないわけがない。「眼光鋭く覆いかぶさるように威圧する影」という描写は多くの漫画作品にもさり気なく登場するが、原点はモンテ・クリスト伯にあったりするのかなと思ったり思わなかったり。
    当時の読者はおそらく、現代において週刊少年誌の連載に熱狂するかのごとくこの作品に熱狂したのだろう。

    そもそもいい年になっていまさら未読の名作作品を読んでみようと思った理由はFGOで、なんでエドモン・ダンテスが主人公たるプレイヤーキャラクターを共犯者あつかいしてんの?という疑問から発した。
    わかるような分からんような。明示的な理由は見いだせなかったし、暗示的なものは一読では抜き出しできない程度におぼろげだ。「待つこと希望を失わないこと」の一言に由来するのかもしれない。
    最新の幕間では主人公のトラウマあるいは罪悪感を、主人公のあずかり知らぬところで忘却させているというというような描写もあった。原典たるモンテ・クリスト伯は暗躍はすれど、そんな働きを見せたことはない。換骨奪胎のたぐいであろうが、さて。

  • 入院中に読破。
    男の復讐の物語。
    福岡さん紹介、既に購入は全7巻でもっと重厚感があったように思う。
    長編は考えさせられる。待つこと希望を失わないこと。

  • 長くもなく、文字も大きいため読みやすい本です。

    デュマの作品は三銃士から入りましたが、この本も同様に貴族の暮らしが垣間見えるようでワクワクして読み進めることが出来ました。
    単に復讐譚で終わらないあたり、大人から小さい子まで、考えを深められそうな一冊でもあります。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722655

  • オリジナルは1844−46年。新聞連載。

    子供のころ、親世代の本で読んだ「巌窟王」。
    再読しようとまずは岩波少年文庫で手に取った。
    いずれはオリジナルを読みたい。
    (ちなみに、子供のころ、ほぼ同時期に同シリーズで「鉄仮面」を読んだ。こちらはデュマではなく、ボアゴベ→黒岩涙香原案バージョンだったようだが、未来ある青年が全てを奪われて投獄される、青年には婚約者がいた、という点で、巌窟王と鉄仮面は似たイメージがあった。実際は舞台となった時代にけっこう開きがあり、鉄仮面はルイ14世で17世紀、一方のこちらはナポレオン以後で19世紀の物語だった。)

    さて。
    巌窟王の物語は前半のドラマが凄まじくて、私の印象もほぼそれで終わっていた。
    しかも今回これが実話ベースだったことを知り、非常に驚いた。
    モンテクリスト伯が蘇ったとき、どんな復讐をしていくのだろう、とワクワクしながら中巻下巻を読んだ。
    中巻はちょっと中だるみを感じた。
    アンドレア・カヴァルカンチとか、ルイジ・ヴァンパとか、話を伸ばしてるだけじゃない〜?と思ったが、下巻に入り、子供世代の物語が複雑に絡み合うと面白くなってきた。
    アンドレアも非常に得難いキャラで、退場間際の言動が清々しいほどだった。

    モンテクリスト伯の復讐について
    フェルナン→ダンテスへの悪意はそんなに強くない。自身のジャニナ時代の悪事をバラされて名声を失い自殺。
    ヴィルフォール→ダンテスへの悪意はないが、自身の父との政治的立場の違いから保身のためにダンテスを見殺しにした。家族を失い、アンドレア(ベネデット)の存在をバラされて発狂。
    カドルス→アンドレアに刺されたチンケな死に方。
    ダングラール→最もダンテスに悪意をもち、彼をおとしめた人物。にもかかわらず、成敗が最後だったためか、モンテクリスト伯が虚無モードに入ったおかげで、洞窟でボッタクリに遭っただけで助かった奴。本当にそれでいいのか、復讐しまくるべき相手はこいつではないのか??
    というかんじで、ちょっと霧の中。

    東南アジアの物語だったら、きっと親の因果が子に報い的な流れで、子供世代も一緒に片付けてられていると思うが、この作品では子供世代はちゃんとしており、親の悪事の精算を真摯に受け止めて再出発している。
    モンテクリスト伯も、ちゃんとそれを助けている。いい奴。

    最後に個々の人物について
    ・ノワルチエ氏…キャラたちすぎ。きっと生き残ると思ってた。フランツとの婚約破棄シーン、かっこよいではないですか。
    ・ヴァランチーヌ 影薄い。ヒロイン。
    ・ウジェニーとダルミー嬢
    百合の逃避行シーン、良かったと思う。スピンオフとか書いて欲しいよ。彼女らの価値観は新しいもの、ということかな??
    ・子供世代の男キャラが多すぎて何がなんだか、ですが、フランツが一番好きだなあ。

    ・エデ
    いい。養女としてではなく、モンテクリスト伯を愛しているんだなあ。
    物悲しい褐色肌美女(美少女)を連れている、あまり食事をとらない白い肌の金と教養と人脈のある謎の男、って絵になるわ。
    エデと旅立つという終わり方もすごくいいと思う。
    メルセデスは可哀想だけど、これはこれでいいんだよ。

  • 読みやすいと思う
    上→熱い、いい導入
    中→読み手としても若干中弛み、いろいろ工作してた気がするけど印象が薄い
    からの下巻
    ほとんど伏線回収って感じだったけど、いい回収の仕方だったと思う
    それぞれの相手にあった自滅のさせ方だった
    途中良心の呵責、自分の行いに対しての猜疑心が生まれたところはもっと人の心を殺していけよって意味わからん応援の仕方をしてしまった
    最後どんな風に締めくくるのかと思ったけど、生き残った人達はちゃんと自分を確立して生きて欲しいなって思ったいい終わりでした

  • 不愉快な思いをしました。またなんですが。
    読んでいたら、「こんな本を読んでいるのか(笑い)」
    だからどうだと。
    あんたは口先だけで一切読んでいないじゃあないですか。
    他人様を見下したいだけの御仁です。
    お婆ちゃんが読んでいたのを見て馬鹿にしておりました。
    今回は息子ですが。
    本人はひどいものですよ・・・まともに読んでいねえ。

  • 最後まで怒涛の展開で、面白かったです!

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