モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))

制作 : 竹村 猛  竹村 猛 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 132
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145052

感想・レビュー・書評

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  • 勧善懲悪の復讐劇。
    冒頭のエドモンが嵌められるところで、もう腸が煮えくり返っていたということで、この作品の読者を引き込む力は相当なものだと思います。きっとエドモンがなんの汚れもない無垢な好青年として完璧に描かれているからでしょう。
    登場人物は多いようだけれど、それぞれ性格がはっきり分けられているのであまり混乱はしません。(とはいっても、私はダングラールとヴィルフォールが中巻まで混ざっていました。まあ名前が似ているからということで)
    読者としてはばっさばっさと悪者を血祭にあげて復讐を完遂させることを期待するのですが、途中でエドモンが迷い始めるところで若干イライラします。でも読み終わる頃には、その迷いも含めてエドモンの人の良さというか、悪人ではないという人物設定に救われるはずです。残酷な復讐だけでは、エドモンの魅力が半減してしまうもの。
    この頃のフランス文学は因果応報が鉄板のテーマだったのでしょうか。「赤と黒」然り、私の性格に合っているので、この時代に焦点を絞って他も探してみたいと思います。

    ということで、非常におもしろい作品でした。不朽の名作、納得。

  • モンテ・クリスト伯は「岩窟王」という書名でもその名を広く知られている。岩波少年文庫で読んだので、本来よりコンパクトにまとまっているが、それでもモンテ・クリスト伯の魅力は十分に把握することができる。今までで一番面白い本に出会ってしまったかもしれない。上・中・下巻とあるが、下巻では泣き通しだった。エドモン・ダンテスは友人らにはめられ、婚約披露宴中に逮捕され、14年間の牢獄生活となる。出獄した彼はモンテ・クリスト伯という名で社交界に進出し、次々と友人らに復讐していく。

    14年間の牢獄生活の間に、婚約者は自分をはめた友人と結婚。父は飢え死に。復讐するには十分な理由があった。そして、牢獄での老神父との出会いが彼の復讐を実行可能なものにした。物理的にも精神的にもである。

    ページをめくる手が止まらない。
    とにかく、面白い!!

  • 復讐を果たしていく中もまた悩み悔やみ、なかなか幸せになれないダンテスさんが復讐を終えて、幸福への道が開かれるところで終わり、とてもすっきりしました。メルセデスがちょっと切ないですが、次読もうと思っている完全版でもう少し描かれているといいなと思います。

  • いよいよクライマックス!
    次々と復讐を遂げていくエドモン・ダンテス

    気持ちいいくらいにピタッと鮮やかに決まっていく復讐なんだけど、
    悪いやつらだけじゃなくて、(意外といい人だったりすごくいい人だったりする)家族も不幸になっていったりするのがツライところ(仕方ないけど)

    でもまあハッピーエンド・・かな?

    頭の良さもすごいけど、お金がすごい
    お金の単位がいまいちわからないんだけど
    ぼかすか使っている
    金に物を言わせている・・

    メルセデスのばかっ!(しょうがないんだろうけど)
    アルベールいいこだな~
    ヴァランチーヌいいこだな~(でもなんかおバカっぽいな)
    ウジェニー(男装して友達といっしょに出奔)かっこいいな
    エドモンはメルセデスといっしょになるのかなーと思ったけどエデなんだなー
    そのへんはどうなんだろうな
    解説してほしい

  • もう一度読み返したいかも。

  • 岩窟王は読んだ記憶があったのでとりあえず少年文庫は読了しました。
    一大エンターテイメントですね。
    捕らえられてイフにいるあたりが一番面白かった

    最後はやっぱり若い女かってかんじ。
    時間があれば、完全版を読みたいなあ。

  • 見事復讐を成し遂げたモンテ・クリスト。
    単なる残忍な復讐鬼ではない彼は、慈悲の心を持ち、果たしてこれでよかったのかと後悔しはじめます。
    最後は復讐のためのみに生きる人生から、新しい人生へ旅立っていきます。
    「待つこと、そうして希望を持つこと」
    モンテ・クリストからのメッセージです。

  • 復讐のために生きながらも、結局ダンテスは復讐鬼にはなり切れない。
    それは彼が生まれついての善人であり、誰よりも優しく、人を愛する心を持ち合わせているからなのだろう。
    そして、マクシミリヤンとヴァランチーヌ、そしてエデという純粋な心をもった三人に巡り合えたからこそ、ダンテスの心も救われたのではないかと思った。
    『待つこと、そして希望をもつこと』。

  • 人を欺き、名誉と地位を欲しいままにしてきた男たちが迎える結末とは。「待つこと、そして希望を持つこと」 モンテ・クリスト伯の最後の言葉の意味とは。愛と正義に貫かれた人間ドラマのクライマックス。

  • 大人になった今、こうやって読み返してみると、あのナポレオン時代から王政復古の時代のフランスの社会描写も巧みで、筋書きには無理がいっぱいあってもそんな情景描写が持つリアリティが勝っているところもあるように感じました。

    因みに岩波文庫の完訳版は全7冊。  対するこちらの少年文庫の抄訳版は全3冊。  KiKi はどちらも読んだことがあるけれど、話のあらすじをちゃんと知っておく・・・・というレベルを求める読書だったらこちらの岩波少年文庫版で十分だと思います。  ところどころに入る挿絵も雰囲気があってなかなか素敵です♪

    (全文はブログにて)

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著者プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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