ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))

制作 : 牛島 信明  牛島 信明 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 182
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145069

感想・レビュー・書評

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  • 『ドン・キホーテ』ってどんなお話しだっけ?読んだことなかったので読んでみました。
    騎士道物語を読み過ぎて本の中で読んだ魔法、戦い、決闘、愛のささやき、ありもしない馬鹿げたことが真実だと思慮分別をすっかりなくした紳士アロン・ソキハーノが自ら騎士(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)になって物語の冒険を実際に行う
    イカれた(* ̄m ̄)爺さんの話しwww
    イカれた話しはどんな展開になるんだろうかとちと不安だったけど(笑)
    むちゃくちゃだけどwww 紳士だから筋の通った話しをして感心させてたり、
    学はないけど正直者で機転のきいた従者のサンチョ・パンサ
    ドン・キホーテ主従に悪ふざけをする公爵夫妻
    紳士を正気に戻そうとする同じ村の学士(サンソン・カラスコ)
    ドン・キホーテの話しは出版され、ドン・キホーテの狂態や従者のサンチョのご愛嬌な話しを楽しみにしていたり・・・
    とても面白い物語でした
    おだやかで、人に善意をもって接する、人びとに愛されていた善人アロンソ・キハーノ(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)のお話し楽しかった♪
    原作の1/6

  • 先日読んだ本に触発され海外古典にも目を向けようと思い立ち、有名な割に内容があまり知られていないドンキホーテを読んでみることにしました。
    が、岩波文庫版で全6巻という超長編だということが判明した途端、一気に読む気が失せました・・・
    なのでとりあえず妥協策として岩波少年文庫の方を読んでみることに。(1冊にまとまっているからなんと1/6の量!)

    騎士道物語の読み過ぎで妄想にとらわれ、自身も遍歴の騎士として旅をし、その行く先々で嘲笑されるドンキホーテと従者サンチョの物語です。
    レビューを読むと皆、「こんなにユーモアのある話だったなんて」「声に出して笑いました」などと面白い話に満足をしているようでしたが、私はむしろ、急に意味なく攻め込まれる相手に同情したり、逆に騎士道に則った行動を哀しく感じたり、嘲笑される二人を切なく思ったりと、楽しく嗤う気持ちになれませんでした・・・

    ただ、ドンキホーテに対するサンチョのつっこみや、ことわざを用いながらする会話などは意外と奥が深く、現代にも通じる教訓じみたコトバもあり、意外に感動しました。
    サンチョは普段はマヌケだけどたまに機転がきくし、真理を突いた会話をしたり、性格もかわいくて、サンチョ大好きです。彼がいるので☆増やしました。。

  • 結局、悪い人を懲らしめるのではなく、勝手に悪いと思った人を攻撃し、勝ったり負けたりするおじいさんのお話だった。

    サンチョが、島(?)の領主になった話が一番面白かった。

  • おもしろくて、悲しい話ですね。

  • 古典中の古典、名作中の名作と言われながら、実は世界中の殆どの人が読んでない『ドン・キホーテ』。
    欧米の文学者アンケートでお勧め古典の第1位に選ばれたという『ドン・キホーテ』。

    お友達からの推薦があり購入。
    牛島信明さんの名訳『新訳ドン・キホーテ』は原典そのものの翻訳で前編3冊・後編3冊となり長い。
    この本は同じ牛島さんの名訳で読みやすい上、原典を損なわないように仕上げたらしいので選んだ。

    さて、…

    最初から頭をガツンとやられた!

    ドン・キホーテの頭がおかしくなった原因は本の読み過ぎ。
    その結果、風車に突撃したのだ。

    僕も40歳を過ぎた頃から読書を始め、今では身近な人たちに「本読み過ぎ」、「本ばかり読んでる」と非難されている。
    僕は「まだまだ全然読んでない・全然読めていない・もっと読みたい・本だけ読んでいたい」と思っているくらい。
    昔の僕を知っている人達からすると狂ったと思われても不思議ではない。

    やがて読書で得た知識を実践して少しずつ成果が出てきて、最近ではその成果を周りに広めたいと思ってきている。
    周りの皆さんにお役に立ちたいとかお手伝いをしたいという気持ちなのだ。
    ・現時点では具体的なイメージが固まっていない状況。
    ほとんどの人には夢のようなこと、と言われ本気にされなかったり理解されない。
    周りからは“風車”に突っ込むのと同じだと思われている。

    そのように、狂って風車に突撃したドン・キホーテを自分に重ねてしまった。

    風車の後もドン・キホーテは勝手な自分の妄想をもとに世間に迷惑を、それもかなりヒドい迷惑をかけ続ける。
    お供のサンチョなどは何度も死にそうな目に遭う。

    これも次のように自分に重ね合わせた。

    読書を続けているうちに自分では多少は物事を分かったつもりになってきてしまう(恥かしいことだ…)
    その結果、相手が困っていると良かれと思い提案したりアドバイスしたりしてしまうのだが、これは相手には上から目線だと思われてしまう。
    相手は「困っている」と言いたいだけで殆ど解決を求めていないパターンが多い。
    周りからしたら僕は迷惑なのだ。

    冒険の旅を続けるドン・キホーテは、やがて本を書かれるほど有名になり、意地悪く狂人具合を楽しんだり、優しく受け入れたりする人達が現れる。

    さらにこれも次のように自分と重ね合わせた。

    いつも公私ともに楽しそうにしていており(本当に楽しい)、ある時は読書や速読(フォトリーディング)を勧め、ある時は知識を受け売りし、ある時はもっともらしいことを語る僕は、周囲にはあまりいないタイプなので、おそらく「変な人」と思われている。
    それでも皆さんに優しく温かく楽しんで頂いたり、受け入れて頂いている。
    これには感謝したい。

    この本では最後にドン・キホーテは正気に戻って死んでゆく。

    僕は今のまま読書に狂ったまま“風車”に向かって突撃したいと思った。

    さて、最後に思わずハッとした名場面を書いておく。
    次の2場面はセルバンテスがドン・キホーテの口を借りて自分の意見を書いたと思われる。

    P.173、174
    ある名士に対して子育てについて意見を言う場面。
    子どもの持って生まれた傾向で、好きな学問をさせてあげるべき、と話す箇所。
    この時代に読んでも納得。

    P.249〜256
    付き添いのサンチョがある島の領主になる前日、心構えを伝える場面。
    人としての心構えとしても大いに勉強になる。

  • ボケることが幸福と水木サンがゆうてたけど、まさにそのお手本。サンチョとの掛け合いがオモチロイ。
    もっともっと旅は長いはずで、会田訳がよいらしい。色々読み比べてみたいが!出来るかな。

  • ドン・キホーテの話す内容は、すごくまともだったりして、惑わされる。島を統治することになるサンチョに与える忠告は秀逸。

  • 岩波文庫版に挑戦して敗北したが、岩波少年文庫版でリベンジ。文体が冗長なので、抄訳じゃないと読み切れない。とはいえドン・キホーテとしての最初と最後は載っている。とくに最後のエピソードには泣ける。あれ、風車の話あったっけ?

  • 昔の作品なのに楽しく読めました

    現在でも小説の読み過ぎで頭がおかしい人が出てきてもおかしくない

    そこに普遍性を感じました

    周りの狂人(主人公)に対する態度が暖かくて微笑ましかったです

  • 表紙のドン・キホーテの目つきがなにかしらすべてを物語っているように感じる。

    騎士道にハマり、従者のサンチョ・パンサを引き連れていきながら遍歴を繰り返していくドン・キホーテの半生が語られている。

    「ドン・キホーテ」なんて聞くと、やはりイメージとしては、しゃにむに風車に突っ込んでいく狂騎士のイメージが強いけれども、
    著者のセルバンテスの生きた時代は、スペインの国力、キリスト教勢力がともに没落しつつしていた時代。
    そんな時代にセルバンテスはこの物語に何を訴えかけたかったのだろう、と思ってみる。

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著者プロフィール

Miguel de Cervantes Saavedra(1547 – 1616)

「2012年 『新訳 ドン・キホーテ【後編】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

セルバンテスの作品

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