羅生門 杜子春 (岩波少年文庫 (509))

著者 : 芥川龍之介
  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
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  • レビュー :16
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145090

羅生門 杜子春 (岩波少年文庫 (509))の感想・レビュー・書評

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  • 教科書に載っていた短編もあるはずなのに、何となくでしか説明できない芥川の作品。
    はるかな昔、確か読んだはず。
    これはもう、受賞作を読む以前の問題だわと、今回読み返してみた。
    決して読みやすくもなく、むしろ扱いにくい作品の数々。
    なじみのない言葉や表現にも臆さず、12の短編を読み終えて思うことは、人間の心理を短い作品の中にギュっと凝縮しているなぁということ。
    誰しもが持つ弱さや卑屈な部分、過ちを犯してしまう瞬間の心の動き、ふとしたきっかけで変化していく心の描き方が、本当に上手い作家さんなのだ。

    あまりに有名な『羅生門』は、大正4年(23歳の時)、「新思潮」に柳川隆之介の名で発表されたという。
    結婚まで考えた女性がいたが、祖父母の反対でそれも叶わず、傷心の中で書かれたものらしい。
    生きる意欲が自身の中に湧き上がるよう、この作品で鼓舞したかったのかと始めは思ったが、読み返すとどうもそれだけではないように思えてくる。
    主人公である「下人」に、世間に逆らう生き方をさせたかったのだろう。
    飢え死にしたとしても盗みはすまいと思っていた男が、手段を選ばず生き延びる行動に走る。
    自分には出来なかった生き方を、この作中で昇華させたのでは。。。
    まぁ、『羅生門』に関しては、黒澤映画の方が数段好きなのだけどね(笑)

    漱石が賞賛したという『鼻』も登場する。
    どんな風に賞賛したかというと、『今昔物語』を元にしたというその博学さと文章の上手さだったらしい。
    話し言葉がそのまま文章になっているかのような饒舌な作品を読んだ後で芥川を読むと、簡潔すぎてあっけないほどに感じてしまうかもしれない。
    しかし、一見短く感じる作品に、なんと豊かな日本語が登場することか。
    芥川が10ページで表現した作品を、今の作家さんだったら何百ページ費やすだろうと、そんなことを考える。

    『トロッコ』の、少年の心の変化。(私も乗ったことがあるけど、あれは怖い、そして楽しい!)
    鮮やかな蜜柑色が眼に浮かぶ、『蜜柑』。それを見ていた主人公の心の動き。
    静かな感動を誘う『杜子春』、こんなに壮大な話だったかと驚いた『芋粥』などなど。
    岩波少年文庫で読んだのだが、子どもだけのものにしておくのはもったいない。

  •  他に、「蜘蛛の糸」「トロッコ」など、全12編。

  • 岩波少年文庫。小学生の頃から名作に親しんでいれば、もっと読書の幅が広がっていたはず。今頃頑張っています。

  • 鼻がおもしろかった。
    ゆでて、ふんで、ゆでると鼻がちぢまるなんて考え付いたことがすごい!

  • 羅生門、杜子春をはじめ芥川龍之介の短編名作が集合。芥川というと難しいイメージだがそんなことはなかった。もちろん深読みすればきりがないでしょうが。

  • 11話の短編集なので4年生くらいなら余裕で読めるみたい。
    「にほんごであそぼ」でやっている知ったお話からなのもいいみたい。

  • 昔、杜子春が読みたくて買った本で、
    今回全編読んでみた。

    心がちくちくして かきむしりたくなる『芋粥』が忘れられない。
    『トロッコ』は中学生のころ国語の問題ででたので懐かしく。
    『魔術』『幻灯』のふしぎ感もいい。

  • 図書室に新しく入ったので読みました。

  • 智頭、京都などを舞台とした作品です。

  • いや~、こちらもホントお久しぶりの芥川作品の数々です。  芥川作品はそれこそ KiKi の小学生時代、夏休みや冬休みの宿題、読書感想文の課題本だったり、通常の学期の「○学年課題図書」なんかによくなっていて、ここに収録されているほとんどの作品を学校の課題の一環として繰り返し繰り返し読み込んだ記憶があります。  最後の数行にどことはなしに「道徳的」というか、「説教じみた」ことが書かれているのが、そういう「○○図書」に選抜された理由の1つだったんでしょうね。  子供時代からそういう「大人の好む良い子の条件」みたいなことに嗅覚の効くほうだった KiKi はよくその「読書感想文コンクール」などで、大人が喜びそうな文言を添えることによって賞状をもらったりしたものでした。  ま、実際のKiKi はそんなに素直な子でもいい子でもなかったから、大人からは見えないところでペロっと舌を出したりしていたんですけどね(苦笑)

    (全文はブログにて)

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