科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510))

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  • 岩波書店
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レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145106

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  • 大好きな本です。岩波少年文庫の一冊ですが、私の愛読書のひとつです。科学が身近なもので、科学的なものの見方を易しく語るように紡ぐ、寺田寅彦氏の文章は俊逸です。
    目の前の湯呑茶碗から上がる湯気の話が、気候や自然現象へと導く『茶碗の湯』。「天災は忘れたころにやってくる」は寺田氏の言葉だといわれているらしいが、その由来とも思われる『津波と人間』は、災害国家・日本に忘れてはならない警鐘の一文です。
    特に大好きなのは、『夏目漱石先生の追憶』です。漱石がまだ教師だったころの生徒として出会った寺田氏が、漱石との思い出を綴ります。
    夏目漱石という人の人柄が偲ばれる作品ですが、なにより文人・夏目漱石と科学者・寺田寅彦の教師と生徒の関係が生涯に及び、そこにあるほのぼのとした関係に、毎度、目尻に涙が浮かびちょっと優しい気持ちにさせてくれます。
    そして、この本を読むたびにこんな随筆が書けたら・・と思うのです。

  • 「科学者とあたま」は、覚えておこう。

    それにしても、『先生と僕』のおもしろい寺田寅彦イメージがあるので、読んでる最中あのキャラクターが出てきて困った...

    3.5

  • 寺田寅彦すごい!
    電車の混み具合を計算しだしたときは「この人大丈夫!?」ってなったけど、その変人っぷりが最高。
    最近、彼の文体を真似してエッセイを書きはじめた。

  • さすが、科学随筆の古典!
    「積分」など、中学生には、ハードル高い部分もあるが?
    文体が1世紀前に書かれたとは思えず、読みやすい!

  • 『科学と科学者のはなし』「科学的知識」と「経験的な判断」をつなぐ|城取一成|note
    https://note.com/kazushirotori/n/n4cde95585484

    科学と科学者のはなし - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b269717.html

  • 請求記号 914.6/Te 43

  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90347790

    寺田寅彦先生の随筆をまとめた本書は、平易な言葉で身近な出来事の中に潜む科学を解き明かす。読者は考えることの楽しさを感じ、著者からの巧妙な問いの連続に気づきハッとする。加えて恩師・夏目漱石や当時の一流文化人との思い出語りも本書の魅力の一つで、読者はいつの間にかその場に居合わせ、激論を交わしていたような錯覚に陥いるだろう。このような「寺田文学」の一端は、本学公開講座:珈琲と文学の中でも触れることができる。一度足を運んでみてはいかがだろう

    (推薦者:食農 石川 大太郎 先生)

  • 冗長だったり、鼻につく表現(知識階級に属するらしい人、千島アイヌかなんぞ、などなど)がある。こんなことが気になってしまうのは、青臭い公平主義だと自覚する。しかし、しかし、それらを補って余りある面白さに驚愕する。「科学者とあたま」の最後のパラグラフは2019年現在でもなおリトマス試験紙だ。「線香花火」の描写は科学と文学との美しき情緒だ。これぞ無類の随筆である。

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著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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