農場にくらして (岩波少年文庫 (511))

制作 : 上条 由美子  松野 正子 
  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
4.10
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145113

農場にくらして (岩波少年文庫 (511))の感想・レビュー・書評

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  • 人里離れた農家の一人っ子のスーザンは遊び相手がいない為に自然の中や家の中で一人で遊んだり会話したり、そんな事が当たり前だったからこそ感覚が研ぎ澄まされ、森の亡霊や家の中の気配を感じとる事が出来たのだろう。夜の月明りが優しいのも、外出から帰ったときの家の灯りが暖かいのも、本当に真っ暗だからこそ感じられるもので、都会では感じることが出来ないが、この物語を読むだけで五感が冴えてくるように思う。女中のベッキーのロマンスの章ではいくつかの迷信のような前兆が実際本当になるのが不思議で、女性たちの信心深さも現れていた。

  • 農場、牧草地での生活、体験してみたかったわ

  • 想像を超えた、農場の暮らしが、非常に細やかに描かれている。例えば、料理をすること、が、飼っているブタを殺すところから始まる、そういったリアル。
    神聖で、美しくて、無限で、読み終えた時に都会が息苦しくなることは請け合いです。

  • 英国、たぶんダービシャーの、歴史ある自立農の家を舞台に、農場の四季を幼い娘の視点から書く。
    大きな森の小さな家を、もっとファンタジックかつ冗長にした感じ。
    ターシャ・テューダーの頭の中もこんなんなんだろうかなぁ。

    江戸後期とか、昭和初期までくらいで、日本を舞台にこんなふうな話がないかなぁ。夢中で読むのに。

  • 何とも素朴でおちついた風情のある、あたたかな作品。
    原題は「カントリー・チャイルド“The Country Child”」。イギリスの丘陵地帯にある農場で少女時代を過ごしたスーザンのお話は、作者アトリーの自伝的要素が強いといわれている。
    代表作として名高い「時の旅人」の背景も感じとれる一方、そうした綿密に構成された作品とは趣が異なり、かつての暮らしと密やかな思い出を採り出しては、ひとつひとつ丹精に綴っていったような味わいがある。
    4マイルもある道のりを、一人で深い森を抜けて、学校まで通わなければならなかったり、厳しい自然と生活に伴う仕事に日々向き合う昔の農場暮らし。
    質実ながら愛情にあふれた家族に囲まれ、しかし、心密かに古い家屋や置物、周りの木々や草花、石や動物たち、空や風、月とも語らい、友としていたスーザンのかけがいのない豊かさが、畏怖と共に淡々と細やかに伝わってくる。
    イギリスの田舎の自然と風物が四季おりおり、食事や草花の描写などと、丹念に描かれており、大仰なドラマはなくとも、ほほえましいエピソード(母親に友達を呼んできてもいいと言われ、学校中の女の子を50人も連れてきててんやわんやになったり…)なども織り込まれた、実に英国的で魅力的な佳品だと思う。

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