この楽しき日々―ローラ物語〈3〉 (岩波少年文庫)

制作 : ガース・ウィリアムズ  Laura Ingalls Wilder  谷口 由美子 
  • 岩波書店 (2000年10月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145175

この楽しき日々―ローラ物語〈3〉 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  ブルースター学校で教えるために,とうさんのそりで20km離れたブルースターさんの家へ向かうところから始まる。
     鈴木哲子訳と比べ全体的に違和感なく読める。特に「Hightland Mary」の「ハイランド」は地名だというのに鈴木訳では「高地」となっていて非常な違和感だったが,こちらでは「ハイランド」と書かれていて,ロバート・バーンズの詩である注釈もあり満足だった。他の物語中の数ある詩歌にも注釈があり良かった。ローラの結婚前夜にとうさんが弾いた曲が,アイルランド人ジェイムズ・モロイの「古いやさしき愛の歌」であることもわかって良かった。

  • 家を出て本格的に教師の仕事を始めて、結婚までするローラ。昔の人ってこんなに早く大人になっていったんだなあ。
    住まいを整えること、食事をすること、自分が着る服を作ること、どれもあたりまえに、でも丁寧に手をかけていたことがよくわかる。

  • 教師って家庭教師に毛がはえたようなもんだとはいえ、
    自分も学校に行ってる15歳がなれるんだね…
    時代とはいえ、寺子屋システムはむりなんだろうな〜
    母が二学期しか教えなかったから自分だって
    もう三学期やったから先生やめるし‼︎
    結婚するし‼︎
    の論理も若干意味わからん…メアリーを大学行かせるために頑張るって言ってたはずなのに…
    という、文化的、時代的な謎文脈はありつつ
    楽しく読んだ。
    アルマンゾはローラの何が良かったのか
    さっぱりわからないままだけど…
    娘時代の終わり。

  • これまでは家族の物語だったり、少女の成長譚という体裁だったのに
    ここへきて急激にラブロマンスにシフトしたもんだから吃驚してしまいました(笑)。

    教師の職を得たことで、初めて家を出て、家族とは別に暮らすことになったローラ。
    そこんちの奥さんが強烈過ぎる。夜中に包丁振り回すとか怖すぎ。
    最初にああいうところに行っておけば、大概の環境にはめげないんじゃないかと。
    この間、週末に送り迎えをしてくれるアルマンゾの献身には頭が下がる。
    というか何気に下心が見え隠れ(爆)。意外と策士だなアルマンゾ(笑)。
    この時のローラがアルマンゾに言っちゃう言葉は
    アルマンゾの行為に対する気遣いとほのかな好意を感じて
    きゅーっとしたいくらい可愛くてしょうがないと思う反面、
    自分が好意を持たれていると考えもしない鈍さに若干イライラしたりもした(笑)。

    教職を終えて戻ってきて(傍から見たら)デートを重ねるローラとアルマンゾ。
    とはいえ、押しが強いようでいて押し切れないアルマンゾと
    相変わらず判ってるんだか判ってないんだか鈍ちんなローラ。
    こんなふたりの関係性が自然に進展する訳もなく、そこでも若干イライラ(爆)。
    そこに割って入る、空気を読まないネリー・オルソン。
    彼女の傍若無人な振る舞いにはイライラしていたが
    結果的にはそのネリーがキューピッドだったと言っても過言ではない(笑)。
    ブルースター学校の送り迎えのときと、ネリー込みのドライブのときと
    ローラがアルマンゾに言う言葉のひとつひとつに
    アルマンゾに対する気持ちの変化が現れていたように思う。
    そこから婚約指輪を贈って結婚して引っ越すまで、ある意味怒涛の展開。
    時代は違っても恋するふたりの心の動きと輝きは変わらないんだなぁ、と
    全体的にキュンキュンしながら読了した1冊だった。

    それにしてもドライブデートというのは今も昔も定番だったのね。
    自動車ではなく、馬車でのドライブというのが逆に新鮮だった。
    それから吃驚したのは婚約指輪。人差し指に嵌めるんだ…。
    左の薬指が定番になったのはいつからなのだろうか。

    ローラの視点から描いているので
    どういう経緯でアルマンゾがローラに魅かれるようになったのかが
    あまり伝わってこないのが残念だった。
    アルマンゾ視点でローラのどこに魅かれて結婚することになったのかを
    ぜひ知りたいと思ってしまった。
    今となっては絶対に叶わないことだというのは判っているけれど。

  • ローラは初めて家を離れ、教師として2ヶ月働く。ブルースターさんの家が居心地が悪くて苦労する。
    週末はアルマンゾが迎えに来てくれて家に戻り、何とか無事任務期間を終えたローラ。
    「キャリー、あんた、こんないいうちに暮らして幸せだと思ったことある?」(p58)
    そう、ローラは家を出て、初めてその素晴らしさを思い知ったのだった。

    この巻はローラとアルマンゾのロマンス物語。メアリ・パウアー&キャップ、ローラ&アルマンゾでダブルデートするところなんて、季節は春だし、まさに青春!(p172)
    デートはいつも馬車なんだけど、今はこれが車になっただけで、男性が乗り物に乗って女性を迎えに行きエスコートするのは同じなんだなぁと。

    子ども時代、クリスマスは両親からプレゼントをもらってものも言えないほど喜んでいたローラ。今回のクリスマスプレゼントは、そう、アルマンゾから。ローラ、大人になったねぇ。

    アルマンゾとローラの馬車ドライブ(デート)を見守る両親もいい。いい家族だ。
    結婚式はとても質素なもので。ローラの衣装は、なんと結婚したら必ず必要になるというので用意した、黒いドレス。ブラウン牧師のところで、アイダとその婚約者だけが立会う中、二人は結婚します。そして家に戻ってかあさんの用意してくれた食事を食べ、新居へと馬車で発つのです。かあさんがくちびるをふるわせた、というところで思わず涙が出ました。

    訳者あとがきより。
    「特に印象に残るのは、とうさんやかあさんに、ブルースター家でのおそろしい体験をぜったいにいわなかったローラの意志の強さや、週末に必ず家へ連れ帰ってくれるアルマンゾに、「あなたのそりに乗せていただいているのは、ただ、家に帰りたいからだけなんです」と、はっきりいってのけるきっぷのよさです。ローラの自立心がよくあらわれていると思いませんか? アルマンゾに対して、あくまで対等でいたかったローラに、喝采したくなってしまいます。」

  • 「大草原の小さな町」がなかったので次の「この楽しき日々」を買ってきた。ローラが少女から大人になる15歳から18歳の物語。

  • タイトルこそ「この楽しき日々」だけど、冒頭はおよそ「楽しい」という感じではありません。  まあ、どちらかというと、回顧録として「あの頃はホント、しんどいと思ったけれど、それもこれも過ぎ去った今となっては楽しい思い出♪」という感じでしょうか?(笑)  とにかくびっくりしちゃうのが、ローラが望まれて行ったはずの学校のある地での下宿先の家庭の様子。  最初のうちはぶっきらぼうな奥さんの態度に途方に暮れているという状態だからまだいいとして、夜中に刃物を振り回す奥さんの描写に至ると、さすがの KiKi も「う~ん、こんな下宿先は願い下げだぁ!」とビックリ仰天です。  まして当時のローラは15歳。  いかに早熟な時代・・・・とは言え、これは本当に辛かっただろうなぁと思います。

    もっともこのどこかホラーチックな奥さんも気の毒と言えば気の毒なんですよね~。  やっぱり当時の開拓民の生活の苦しさ、自然との闘いの壮絶さはよほどの覚悟があったとしても、半端なものじゃなかったと思うんですよね。  KiKi も今回、Lothlórien_山小舎でたかがお湯が出なくなっただけで、オロオロしちゃいましたから・・・・・^^;  

    そうそう、この週末も KiKi はLothlórien_山小舎で過ごしていたんだけど、今回のメインの目的は前回雪に閉ざされてしまった際に壊してしまったガス湯沸かし器の修理のためでした。  修理業者さん曰く、この週末のお天気が良くて比較的暖かい状態でのLothlórien_山小舎の水道水の水温は3℃なのだそうです。  あの雪に閉ざされていた時は1℃ぐらいだったんだろう・・・・ということで、それを聞いただけでも震えがきちゃいました(笑)

    でも、ローラの家族やこのホラーチックな奥さんの暮らしている環境はもっともっと厳しいわけで・・・・・。  だいたい「冬場の生活水は氷を溶かして作る」という環境なわけですよ。  きっとあのKiKi がぶるってしまった冷たかった水と同じくらい、もしくはそれよりも冷たい水を使っての家事。  身を刺すみたいに痛かっただろうなぁ・・・・・。  で、それで豊かに暮らせるならともかくとして、最初の何年間かは「労多くして実り少なし」という状況だっただろうから、気持ちも荒もうっていうものです。

    (全文はブログにて)

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