怪盗ルパン (岩波少年文庫 525)

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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145250

作品紹介・あらすじ

神出鬼没の怪盗紳士アルセーヌ・ルパン。迷宮入りした宝石盗難事件をたくみな推理で解き明かしつつ、ルパン自身が語る少年時代。ベテラン警部ガニマールとの豪華客船上の対決。名探偵ホームズとの初顔合わせなど、ルパンの初期の冒険。中学以上。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだルパンシリーズでした。
    幼少期からシャーロック・ホームズと邂逅する話まであり楽しめました。盗みの手口だけでなく、紳士の部分もミス・ネリーの前では一人の男になってしまうルパンも見れて面白かったです。画家になりすましたり、流暢に場を盛り上げたりと、いろいろなシーンに応じて溶け込んでいくのに魅了されました。

    冒頭の回で、客船の中ミス・ネリーと出会い、最後の回で再度彼女を登場させたのも良かった。
    ずっとルパンの中で忘れられない女性だったのですね。

    ホームズとルパンが出会う話では、二人だけの世界というか皮肉混じりの挨拶シーンがすきでした。同じキーワードで、10年近くも前から謎を解こうとしていた、ドゥヴァンヌとジェリス神父に対して「だれにも謎が解けるわけではありませんよ」とホームズのセリフも良き。
    ホームズが容易く謎を解き、礼拝堂に現れることを見越して、ルパンがまわした自動車が待っているのも粋だな〜。ドゥヴァンヌは敬意の表し方がとても気が利いていると言ったが、ホームズも満更でもなさそうな表情で聞いている。
    乗り込んでルパンからの置き包みを開ける。すると中には、ホームズの時計が!!挨拶がわりにきっちり盗みを働く、手癖の悪さもたまりません!しかもちゃんと返してる。

    訳者があとがきで、Lupinはフランス語ではリュパンと読むのが正しい。でも日本人には読みづらいと初代翻訳家の一人がルパンと紹介した。なので、怪盗ルパンは日本にしか存在しないと書かれていたのも興味深い!!!えーーそうなの?!!
    あとがきにも詳しくルブラン・ルパンの詳細が書いてありましたので、初めてルブランルパンに触れた私にはとてもありがたかったです。

    さて次はどの話を読もうかな。

  • 神出鬼没の怪盗紳士のアルセーヌ・ルパン初期の冒険9編を収録。ホームズとの初顔合わせもあり、ホームズが好きな人も楽しめる1冊です。

  • ルパンはやっぱりルパンなのだ!
    ホームズのが好きだ。

  • ルパンシリーズ面白い!

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著者プロフィール

本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。

「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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