レ・ミゼラブル 下 (岩波少年文庫 537)

  • 岩波書店 (2001年1月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784001145373

みんなの感想まとめ

人生の再生と愛、正義をテーマにした物語は、19世紀フランスの激動の中で繰り広げられます。主人公ジャン・ヴァルジャンは、パンを盗んだことで19年の監獄生活を余儀なくされ、その後の出会いを通じて生まれ変わ...

感想・レビュー・書評

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  • 貧困、悲劇があろうと最後まで誠実さ優しさを貫いたジャン・ヴァルジャン。
    愛する人の幸せのために生きる男の姿は最後まで本当に勇ましく、美しく、謙虚でした。

    コゼットが愛するということで嫌っていたマリユスを窮地の状態の時に見捨てず、祖父の家まで連れていったり、自分を追い詰めていたジャヴェルを人質から救い出すなど、なぜここまでジャン・ヴァルジャンは善人なのか。。
    牢獄に長い間閉じ込められ、人々から見捨てられた中で、司教から与えられた優しさが本当に貴重なものだと知ったから?司教のように自分も誰かを救おうと決意したのか。。

  • 7月革命前の1832年「6月暴動」が描かれていた
    学生が武器を持ち、とりでで戦うのだが、手作り感があって、こんな感じで争っていたのかと心もとない印象だった

    テナルディエという人物は最初から最後まで悪人なのだが、大事なことを言う役割の人でもあった
    そのおかげでコゼットとマリユスは、ジャンバルジャンの死に際に間に合い、マリユスは助けてくれたお礼を言えた
    ジャンバルジャン本人は、コゼットの母のことや本音、そして懺悔を伝え死んでいった
    圧巻なセリフだった
    こんな逃げ回る生き方しかできなかったのは不運だ
    しかし正直に生きていたらコゼットとの生活はなかった

    ジャンバルジャンは、時代に翻弄されたフランス人の1人として読み次がれていた

    《あとがきより》
    人間はなぜ互いに愛し合えないのか
    世の中にはなぜこんなに不正なことが多いのかという、ユーゴーの大きな憤りがこの中に生きている
    この物語の中にユーゴーは彼の広い知識、人類への愛情、政治的熱情、豊かな詞、全てをうちこんだ歴史上重要な時代のヨーロッパの社会を映し出したものだ

  • 貧困、善と悪、宗教について深く考えさせられた本。

    お腹を満たすことのできない時代に、本人も望んでいなかったであろう犯罪に手を染めてしまう悲しみ。自分と家族を守りたいが為に、願ってもいない暗い人生へと転落していく姿。時代背景や取り巻く環境が与える影響の大きさに、個の無力さを感じてしまう。
    はたまた、ミリエル司教の持つ善の心はあまりにも眩くて、全てをゆるすあの心の大きさったら。ジャン・バルジャンの心を大きく変える出来事の先は、マドレーヌ氏として市を盛り上げたことで多くの人々の生活を支え、命をつなぐ数々の場面へと繋がっていく。コゼットやマリユス、色々あったけどジャヴェール然り。1人の司教の教えが、数え切れないほど多くの人々の希望を生み出したりする。
    信仰の重要性(精神を保つという意味で)に改めて興味が湧くなど。

    個は時に無力だと感じるけれど、計り知れない力を持つ場合もあるんだね〜。

    一気に読んで、ジャン・バルジャンの一生が終わる頃には大号泣、枕びしょびしょ。心が大きく揺さぶられたお話でした。
    子供の頃に読んだかもしれないけれど、大人になった今だからこそ伝わってくる感情が多い気がして。読んでよかったーー。買おうかな。

  • いやー、ほんと、すばらしい翻訳(抄訳)と思います。
    大人が読んでも全く幼稚っぽくなく、面白い。もちろん、子どもにも絶対的にお勧め。
    私が保証します。名訳。

  • やはり名作。

    映画であらすじを知ってるので、違いを楽しみながら読みました。

    児童向けで、ジャン・バルジャン周辺に絞った要約版ですが、名作の雰囲気は十分味わえると思います。

    貧困、改心、誠実、成功、革命、慈愛、宗教、親子愛、恋愛、死という色々なテーマを組合わせ、まさに王道の物語となっています。

    こんなにテーマを盛り込んだ話は読んだことがない。

    ひとつだけ残念なのは、翻訳物なので言い回しが味気無いというか、文章に躍動感がない所かな。

    売れっ子作家が超訳してくれたものが読みたいですね。

    とは言え、内容は満点なので翻訳物が苦手な人も読めると思います。

    万人にオススメです!

  • 真夜中に号泣しながら読み終わり、その後何が正しいのかわからなくなった。
    ジャンバルジャンのような人間は存在するのだろうか。
    人はこんなにも変われるのか。
    彼は元々その性質を持ち合わせていたから、改心出来たのだよね?
    その性質はもって生まれたものなのか、幼少期からのものなのか…

  • おもしろかった〜

    一応ラストはハッピーエンドっぽくてよかった

    後編はコゼットとマリユスの恋愛と
    テナルディエとその家族のもろもろ

    マリユスはふつうにいい子だと思う

    テナルディエが悪すぎてびっくり

    エポニールがかわいそう

    弟がまた(名前がわからない)かわいそう

    貧乏ってつらい‥

    この時代のパリ(にかぎらない?)の囚人に対する差別がすごい

    最終的にはそれを乗り越えて誤解もとけてマリユスの尊敬を得たけど、
    上巻ではシスターの信頼は揺らがなかったけど

    囚人だった、ってことがそこまで受け入れられない社会だったら
    懲役を終えて出てきた人はどうすればいいの?
    っておもった

    ジャンバルジャンも、ちらとでも「そこまでされるいわれはない」って思わなかったのかなぁ

    反省しつつ、開き直るというか

    そこまで悪い?と疑問に思わなかったのかな‥?

    コゼットと距離を置いていくところも
    なんかよくわからなかったなぁ

    コゼットは新婚さんで忙しいし以前愛していたとはいっても
    心が少し離れてたってのはどういうことかな〜
    まぁそこまで考えてなかったのかな

    うーん

    でも読めてよかった!
    おもしろかった
    ジャンバルジャンかっこいい

  • 下巻の始まりはガヴローシュから。
    そしてたっぷりとマリユスのこと。


    マリユスとテナルディエ、ガヴローシュ、エポニーヌとの繋がりにびっくり。

    映画でのエポニーヌはマリユスに付きまとってるようであまり良いイメージがなかったけれど、小説のエポニーヌは、映画よりも少し距離を保っていて、どこかさっぱりとしている。それでもマリユスへの想いは確かで、切なかった。


    映画でのマリユスの印象は、コゼットに恋する青年というイメージが強かったが、小説で生い立ちや人間らしさ(グズなところも)知られて面白かった。

    映画では、出会って、目があっただけで恋をしてしまったようだったが、小説ではかなりもどかしい。

    以下マリユスの印象に残ったセリフ。
    『マリユスにとって、ひとつの香りであって、ひとりの女性ではなかった。マリユスはコゼットを呼吸していた。』p173
    『もし、別れるようなことがあれば、わたしはきっと、気がへんになります。死にます、病気になります、川に身を投げます。どうしても結婚しなければなりません。』p181

    実態のない香りに例えてロマンチックだな〜、愛だな〜、と感じていた矢先、突然のメンヘラ大爆発!!やっぱり恋なんだな〜。人間くさいマリユス。面白い。


    終盤はヴァルジャンの語り長め。

    マリユスに打ち明けるシーン
    『むかし、わたしは生きるために、一きれのパンを盗みました。そしていま、私は、生きるためにひとつの名まえを盗みたくはありません。』p292
    ここ、グッときた。

    マリユスとコゼットが結婚してから、コゼットがいなくなった家にヴァルジャンは一人暮らしを続け、自らコゼットから距離をとっていくシーンは読んでいて苦しかった。

    最後はテナルディエとの会話でマリユスは全てを悟り、ヴァルジャンのもとへコゼットと駆けつける。
    自分の父(ポンメルシー大佐)の最後には間に合わなかったため、今回は間に合って良かった。ほっとした。

    だけど死に際のヴァルジャンの語りの長さに笑ってしまった。その凄まじい生命力は流石である。

    そういえばヴァルジャンってこれまで、逃げるか、黙るか、耐えることで生き延びてきた。
    だけど、最後に自分の人生を語り、納得し、認められようとする姿は、人間らしくて好き。

    何度も観た映画だが、ついに岩波少年文庫で原作に挑戦したことで、作品のへの理解と解像度が上がって、とても良い読書体験だった。

    いつか角川版、新潮版、岩波文庫版にも挑戦してみたい。


    p369〜 鹿島茂さんの解説を読んで

    『レ・ミゼラブル』は、(中略)貧困ゆえに社会の荒波に翻弄される人々をえがいています。
    個人の意志を越えたところで、人々の運命を決めてしまう「貧困」こそが、あらゆる社会悪の根源だと訴えているのです。p373〜374

    わたしも本当にそう思った。
    今の日本は、貧しいと感じている。
    物質的な豊かさだけでなく、人々の心までも。
    その貧しさは、さまざまな社会問題の根にあるのかもしれない。

    ユーゴーの時代には、実際にパンを一切れ盗んだために身を滅ぼした民衆がたくさんいたのです。なぜなら、労働者は1時間働いても、バゲット二本を買うこともできないほど貧しかったからです。p371

    現代の日本だったら1時間働けばバゲット四本は買えるかもしれない。しかし、それは軽めのランチやコンビニでお弁当とお茶が買える程度で決して裕福とはいえない。
    150年以上も前の物語なのに、古く感じられなかった。
    思わず日本の未来について案じてしまった。

  • 悲しいよー

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722754

  • ミュージカルで有名な作品です。ミゼラブルの意味は「みじめな」です。

  • 名作。涙が込み上げてくるとはこのことかと実感した。感動をありがとう。

  • ジャン・ヴァルジャンの一生が描いてある。(もちろん他の人物についても)

    ラスト数十ページに私は涙が溢れそうだった。
    訳者あとがきにて、「いつも新しい問題、愛と正義とをとりあつかってー以下続くー」とあるが、その通りだと思う。いつの時代にも通用する内容だからこそ読み継がれているのだろう

  • モンテクリスト伯同様、雑多な要素を詰め込み過ぎ。ジャン・ヴァルジャンは、あり得ないレベルの偉人。 #B330816

  • 素性をかくして社会的な地位を得たジャン バルジャンだったが、警部ジャヴェルの疑いの目がつきまとう。

    テナルディエの悪役プリが半端じゃない。
    楽して生きるためには本当に何でもする。
    とことん赦せない人でした。

    ジャン バルジャンのコゼットへの愛情に心打たれました。コゼットが結婚をし、幸せに暮らせるように、一生懸命自分の心を偽る。最期の刻、少しは幸せに過ごせて本当に良かった。

  • 上巻に続き魅せられるように読みました。人の罪と許し、現代にも通じる深い切実なテーマだと思いました。

  • 青空文庫で読みました。
    非常に面白かったけれど、冗長な部分もあり、いまこのような本が出ても編集が入りまくるだろうと思う。

    しかし当時の生活風俗が詳細に描写されていることは、この本の大きな魅力であり価値のひとつである。原文で読んでみたくなりますね。
    そういう点も今なお高く評価されている要因なのではないだろうか。

  • マリユス歯ァ食いしばれ!!と思うこと数回…。誤解がとけて良かったけど、コゼットの育て方は本当にあれでいいのかとジャンバルジャンを問い詰めたい気持ちに。いいんだろうね…。天使天使。
    またしばらくしたら別の翻訳の分も読みたいです。あ、下巻は乱丁ありませんでしたw

  • 気になってはいたけども読めなかったシリーズ。少年文庫で読む。何度も、主人公はどの人?っておもった。けどだんだんジャンバルジャンがアルセーヌルパンにかぶってきたような気がする。読み終わって、これがフランス革命の頃の人が書いた本だと知ってびっくり!歴史のある作品だったんだ…さすが少年文庫。

  • 素性をかくして社会的な地位を得たジャン・ヴァルジャンだったが、警部ジャヴェルの疑いの目がつきまとう。慈しんで育てた孤児の少女コゼットは美しく成長して青年マリユスと恋におち、ジャン・ヴァルジャンは複雑な思いで見守る。

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