最後のひと葉 (岩波少年文庫 539)

  • 岩波書店 (2001年6月18日発売)
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感想 : 24
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  • 本 ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145397

感想・レビュー・書評

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  • 昨日読んだオー・ヘンリー、読友さんから「最後の一葉」も有名な作品だということで聴き読書。スーとジョンジーは芸術家の住むアパートの住人。画家になることを夢見ている。しかしジョンジーは肺炎に罹り「窓から見える隣の家のつたの葉が落ちる時に、自分も一緒に死んでしまう」と思っている。嵐の翌日、不思議にも一枚だけ葉が残り、最後の一葉は散らなかった。二人が『最後の一葉』だと思っていたのは、ベアマンが老いた体にむちを打って描いた最高傑作、彼は嵐の中ずぶ濡れになり、肺炎で亡くなっていた。ベアマンの傑作は命をつなぎとめた!⑤

  • 直前に読んだ本に出てきたので、読みなおしまた。
    わすれるほど前に読んで、子供たちにも読み聞かせました…
    絵本だったのですが・・岩波少年文庫を図書館で
    でも、やはり結末は私がかつて読んだのとは違ってました…(記憶の上で)
    だからエッセイは侮れない‥‥(直前の本の)

    この本は短篇集で、ほか14編が載っています。
    ほかの13篇も読みましたが、すべて面白く満足でした。

  • 自己犠牲のお話だとは思いたくない。こういう形の傑作もありだと思う。表現方法は人様々。どれだけ納得できたかということではないか。その上で、人に届くか届かないかは、受け止め方次第。受け止めれる人になってほしい。
    歳を重ねてきたせいか、徐々にですが、このお話の感じ方受け止め方が変化してきた気がする。
    医学的所見だけでは解明できない、生きる上に必要なものが詰まっていると感じた。

  • 「二十年後」「最後のひと葉」が好きでした。

    後者については、すごく複雑な読後感。
    果たしてあの葉っぱは、
    真の意味で助けになったのか?という疑問。
    より状況が悪化してしまうことだって
    あるのではないか?という危惧。

    やってみないとわからない。
    結局はやられた側がどう感じるかで決まる。

    そんな人生観がありました。

  • 作者の優しい視点が感じられる短編集。古き良きアメリカ映画のようで読んだ後に爽やかな気持ちになれる。

  • 警察に捕まりたい人の話と、最後のひと葉が特に好き。

  • 短編。最後の一葉と賢者の贈り物は大逆転の結末に感動。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722781

    病を患う女性は、生きる気力を失っていた。窓から見えるツタの葉が全て落ちたら自分も…

    短いながらも心に残る結末です。
    お互いを思いやる気持ちが伝わる『賢者の贈り物』も収録。

  • カバー紹介文にある通り『短編の名手』の14選。オー・ヘンリーというと、本書のタイトルになっている『最後のひと葉』、そして収録作品『賢者の贈り物』辺りが有名だろう。実際『賢者の贈り物』を目当てに読んだのだが、うろ覚えのあらすじとは大分印象が違った(生来のブロンドは伸びるまで年月を要すると知ったこともあるだろうが)。内容は記憶通りだったが、細に入った描写等、華々しい形容が、ともすれば軽薄な「深イイ話」に終わってしまいそうなストーリーと絶妙にバランスをとって独特の満足感が得られた。収録作品はこうした良い話に留まらず、ちょっとした不条理劇や、オチのつくユーモア作品もあるのだが、そちらでもこのバランス感は発揮されており、不思議な新鮮さを満喫した。

  • オーヘンリーの短編集です。
    職業も身分も様々な人が出てきて、短期間で読むには少ししんどかったですが、最後まで飽きずについつい読んでしまう面白さがありました。
    本書のタイトルになっている最後のひと葉は、他の訳の本も読みましたが、本書の金原瑞人氏の訳は非常に読みやすかったです。
    「二十年後」、「緑のドア」、「賢者の贈り物」、「最後のひと葉」が好きです。
    こんなに短い文章で、それぞれの個性を表現しつつ、ちゃんと物語として成立させ、かつ笑えたり泣けたり感動させたりできるのがすごい…!と思いました。

    〈手に取った経緯〉
    斉藤孝氏の「学校では学べない 一生役立つ読書術」で紹介されていたため。

    2021.4.24

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著者プロフィール

オー・ヘンリー/1862年、アメリカ・ノースカロライナ州出身。銀行勤務時代に横領罪で有罪判決を受け、服役中から短編小説を書きはじめる。ショートストーリーの名手と呼ばれ、庶民の哀歓を描く作品は時代や国境を越え多くの人々に愛され続けていて、生涯272編の短編作品を残し、これまで映画化された作品も多い。

「2023年 『人生は回転木馬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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