一握の砂 悲しき玩具 (岩波少年文庫 540)

  • 岩波書店 (2001年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784001145403

みんなの感想まとめ

感傷的でありながらも、風景描写を巧みに織り交ぜた歌が特徴的で、心に響く作品です。著者の生い立ちや時代背景を知らずに手に取った読者も多く、作品の中には「そうそう、そういうときってある」と共感できる歌が散...

感想・レビュー・書評

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  • 作者の生い立ちや時代背景はよく知らずに、有名だから読んでおこうと軽い気持ちで手に取った。
    かなしい、さびしいと感傷的な歌が多い中で、私の好みである風景描写メインのほんのり心を乗せたような歌もいくつかあったので書き出しておく。

    p18
    やわらかに積れる雪に
    熱てる頬を埋むるごとき
    恋してみたし

    p71
    汽車の窓
    はるかに北にふるさとの山見え来れば
    襟を正すも

    p115
    吸うごとに
    鼻がぴたりと凍りつく
    寒き空気を吸いたくなりぬ

    p126
    朝の湯の
    湯槽のふちにうなじ載せ
    ゆるく息する物思いかな

    p130
    よごれたる煉瓦の壁に
    降りて融け降りては融くる
    春の雪かな

  • 2023.8.20

  • 生まれて初めて石川啄木を読んだ。
    びっくらこいた。あまりの暗さ、不快さに驚いた。
    こういうやつが現代に生きたら嫌なやつだろうな。
    岩波少年文庫に入っている理由は、こうなってはいけない
    という反面教師効果を狙ったのだろうか。
    生まれ変わりが嫌いなやつなのでつい書きました。

  • 都市生活の哀歓や,故郷である岩手県渋民村への思い,流浪をかさねた北海道時代を歌った歌集.『一握の砂』.26歳で終えた短い生涯の晩年の歌を集めた『悲しき玩具』.「一生に二度とはかえってこないいのちの一秒」を愛し,その思いを独特な3行書きのスタイルによる短歌で表現した啄木の2つの歌集を収録.

  • 生活破綻者的性格に垣間見る才能の閃き
    21 Sept 2006

  • 病に倒れ早世した天才歌詠み人。貧困と病に生きた啄木の歌は物質的には恵まれた現代人の心に問いかけてやまないものがある。全ての人に一度は読んで欲しい啄木魂の書である。

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