- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145434
感想・レビュー・書評
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上巻ではただ山賊たちが暴れ回るチャンバラというイメージだったが、中巻、下巻と進みにつれ勇士たちの正義感が高まってきた気がした。
正直、108人もの好漢が登場していたため全員の名前は覚えられなかったが、それでも充分に楽しむことができた。
また、結末は思いの外あっさりと締められ驚いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻はとみにワンパターンな展開が多かった。解説を読むと、語り継がれた物語の集積であるとのことで納得。それでも星の運命を負った108人の好漢を梁山泊に集める都合で、次々に敵対する将軍が簡単に投降したり、双方の道士が妖術を用いた戦いが出てくると、何だか白けてしまう。宋江は梁山泊を解散し、彼が憧れの朝廷、天子に仕えるが、取り巻きの奸臣のために満足な官位も授けられず、最後には毒酒を下賜されて敢え無い最期。しかし、梁山泊、水滸伝という言葉が人口に膾炙し、八犬伝のような物語に派生する底力があったのだな~。
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[評価]
★★★☆☆ 星3つ
[感想]
下巻は梁山泊に108の好漢が集合し、朝廷に帰順して反乱軍と戦って行く様子が書かれている。
やはり、梁山泊のやりようのは納得がいかないが中国で水滸伝がもてはやされた理由を知りたいと感じた。 -
上巻参照
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中国人は水滸伝が好きだなあと思うことがあり、子供の時以来の再読。荒唐無稽でついていけない印象はその時とあまり変わらなかった。これは三国志のような壮大な大河小説ではなくて、白波五人男のような狂言なのだと考えると少し納得がいくが、最後にバタバタと主人公たちが死んでいってしまうのはどうかと思う。
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すごくよかった。北方さんのは文書がポエムすぎでマッチョだったけど、こちらは読みやすく爽快!
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悪を憎み、善を助ける好漢達の八面六臂の活躍。胸がスカッとすること間違いなし。
下巻まで来て、やっと梁山泊の面々の個性が理解できてきた。だって108人もいるんだもんね。仲間思いで後先考えずに行動を起こし、面倒を連れてくる、ひたすら暴れん坊の黒旋風李逵が最高。こんなやつそばにいたら疲れるだけだけど。仲間思いで後先考えずに行動を起こし、面倒を連れてくる。
中国にはまだ知らない風光明媚な景勝地って沢山あるんだろうな。
クライマックスで耶律阿保機(やりつあぼき)が率いる遼軍と戦った戦場、「おぼろ月の下に、紺碧の水をたたえた西湖」を一度訪れてみたくなった。
やっぱり少年文庫版は軽いので、次は吉川英治に行こうか?北方謙三か?
世の中のために戦った彼らだが、その末路は悲しい。