西遊記 中 (岩波少年文庫 548)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145489

感想・レビュー・書評

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  •  古典は間違いないとはこういうことか。大筋は旅の道中に妖魔に出くわし、撃退していくという単純なストーリーの繰り返しにも関わらず、こんなに面白いのはなぜなのか。
     三蔵は悟空がこんなに毎回頑張ってるんだから信じてあげて、と思ってしまう。毎回パターン化しているのに八戒の言葉にすぐ惑わされるし、師匠ならしっかりしてくれ。笑 沙和尚だけ影が薄いのが気になる上、紅孩児や独角兕、特に八戒のイメージが昔読んだマンガ『最遊記』の設定に引っ張られてやや混乱する。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722787

  • 「なあに、おれからみれば、この青天井が屋根で、日月が窓で、四山五岳が梁や柱でよ、「天地やと一堂よごとし」だよ」

    三蔵と一緒に旅をすることで、孫悟空は礼節や正義感を学んでいく。師父を本当の師匠と崇め、西天まで送り届けることが自分の使命だと感じている。
    2回目の破門にもあうが、結局恋慕して戻っていく様子も、人間の心になってきているように感じた。
    途中ダレることもあったけど、総じて楽しく読めました。

  • 読まなければならない本だと思っているが、岩波文庫の10巻本のボリュームを見て
    しまうと、読破できるか心配になった。そこで手が伸びたのが岩波少年文庫版であっ
    た。
    中国の文化を知っていなければわからない冗談が随所にあり、岩波少年文庫ではその
    解説もついているので重宝した。
    それぞれの登場人物に勝手な先入観があったが、読了して先入観が変わった。
    孫悟空が面倒事のすべてを処理していることに驚き、八戒の役立たずさや沙和尚のまともさにも驚いた。
    慣れてくると八戒の引き起こす事や、冗談に笑ってしまった。
    ドラマや漫画のイメージだけだった西遊記の原作を読めてよかったと思う。

  • 物語自体はやっぱり面白い!!  決して完璧な存在とは言い難い4人の主人公の姿に何とも言えない愛情のようなものを感じました。  ホンモノの三蔵法師がこの物語に描かれているような軟弱 & 優柔不断 & 世話の焼ける人物だったのかどうかは甚だ疑問だとは思うけれど、逆に言えば現代の世界史の教科書にも名前が載るような偉人が、とっても親しみやすい人物になっているのも魅力だと感じました。

    彼らの道中に立ちふさがる妖怪たちは言ってみれば「仏教の教えを知らない野蛮で原始的で動物的」な人間のことだったのかもしれないし、そうであったならば、どんな宗教にありがちな「未開な人たちを感化する」というシナリオ作りにはちょっぴり「ブルータスよ、お前もか!」的な印象を持たないでもなかったけれど、仏教と道教が入り混じっているあたりに、ある種の救いを感じ一神教の筋運びよりはKiKi 個人としては抵抗少なく読むことができました。

    (全文はブログにて)

  • 三蔵のウザさは最高潮ですな。
    悟空がいっそ哀れで哀れで・・・・・・報われないその想いが・・・・・・

  • 2003年3月4日

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著者プロフィール

1506年 ―1582年ごろ。明の時代の中国の官吏(役人)、文人。字は汝忠、号は射陽山人。江蘇省淮安県の人。中国では小説『西遊記』の著者とされている。1506年 ―1582年ごろ。明の時代の中国の官吏(役人)、文人。字は汝忠、号は射陽山人。江蘇省淮安県の人。中国では小説『西遊記』の著者とされている。

「2013年 『西遊記 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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