西遊記 下 (岩波少年文庫 549)

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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145496

感想・レビュー・書評

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  •  妖魔との戦いで足止めされるのもあってか、まる14年かけてようやく天竺へ到着。悟空ばかり活躍していたが、沙和尚もちゃんと並みの人間に比べると強かったのね。八戒みたいにもうちょっとアクが強くても良かったのに。戦いの最中に妖魔が「ちょっとお腹が空いたんで、朝ごはん食べてくる」って感じで、一時休戦するのが笑える。しかし、菩薩たちは乗り物のケモノに逃げられすぎでは?みんな和尚にされた話が特に面白かった。
     楽しい旅だった。読んで良かった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722788

  • 中国の物語を通して、中国の文化などを知ることができるためおすすめする。

  • 堺正章の西遊記は小さい頃、楽しんだが本格的に読んだのは初めて。面白くないことはない。が、話の内容は繰り返しが多いように感じられ、長過ぎる。これでも子供向きに短くなっているらしいが長い。
    孫悟空は暴れん坊であったが、かなり早い段階で三蔵法師への忠節を誓い、思っていた以上に真面目に働いていた。むしろダメなのは三蔵法師と猪八戒。全く学習せず、何度もピンチに陥り悟空に救われるパターン。辟易したが、悟空の忠誠心に免じて星3つにしました

  • 引用「三蔵のほうをふりあおいだ。と、その顔かたちの気高く、その姿のなみなみならず秀でているさまは、目をみはるばかりであった。」
    西遊記読了。最後に興味深かったのは、三蔵法師の道中、ずっと邪魔をしてたのは妖怪だったけど、ラスボスはまさかの人間。悪巧みをして人をおとしめるのは、実は人間なのかも知れないということ。
    また、西天に到着して取経をした孫悟空が、師父に緊箍児をといてほしいとお願いするも、実はもうなくなっていたことも面白い。自分の欲望ではなく、人のため、正義のために戦ったことで、「自分の首を絞める」呪縛から解放された。
    どんな終わりになるか、予想できなかったけど、確実に心に毒が残った、いい本でした。

  • 三蔵がダメすぎ。さらわれる>戦って勝つ>妖魔の洞窟を燃やすパターン

  • 読まなければならない本だと思っているが、岩波文庫の10巻本のボリュームを見て
    しまうと、読破できるか心配になった。そこで手が伸びたのが岩波少年文庫版であっ
    た。
    中国の文化を知っていなければわからない冗談が随所にあり、岩波少年文庫ではその
    解説もついているので重宝した。
    それぞれの登場人物に勝手な先入観があったが、読了して先入観が変わった。
    孫悟空が面倒事のすべてを処理していることに驚き、八戒の役立たずさや沙和尚のまともさにも驚いた。
    慣れてくると八戒の引き起こす事や、冗談に笑ってしまった。
    ドラマや漫画のイメージだけだった西遊記の原作を読めてよかったと思う。

  • 物語自体はやっぱり面白い!!  決して完璧な存在とは言い難い4人の主人公の姿に何とも言えない愛情のようなものを感じました。  ホンモノの三蔵法師がこの物語に描かれているような軟弱 & 優柔不断 & 世話の焼ける人物だったのかどうかは甚だ疑問だとは思うけれど、逆に言えば現代の世界史の教科書にも名前が載るような偉人が、とっても親しみやすい人物になっているのも魅力だと感じました。

    彼らの道中に立ちふさがる妖怪たちは言ってみれば「仏教の教えを知らない野蛮で原始的で動物的」な人間のことだったのかもしれないし、そうであったならば、どんな宗教にありがちな「未開な人たちを感化する」というシナリオ作りにはちょっぴり「ブルータスよ、お前もか!」的な印象を持たないでもなかったけれど、仏教と道教が入り混じっているあたりに、ある種の救いを感じ一神教の筋運びよりはKiKi 個人としては抵抗少なく読むことができました。

    (全文はブログにて)

  • 三蔵、ちょww
    悟空はやっと報われたね。
    悟浄は空気でした。
    八戒は、この豚野郎!! て感じか。
    いや、むしろ三蔵にそう叫びたい。

  • 2003年3月7日

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著者プロフィール

1506年 ―1582年ごろ。明の時代の中国の官吏(役人)、文人。字は汝忠、号は射陽山人。江蘇省淮安県の人。中国では小説『西遊記』の著者とされている。1506年 ―1582年ごろ。明の時代の中国の官吏(役人)、文人。字は汝忠、号は射陽山人。江蘇省淮安県の人。中国では小説『西遊記』の著者とされている。

「2013年 『西遊記 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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