- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145502
作品紹介・あらすじ
神の都アースガルド。威厳にみちたオージン、力自慢のトール、いたずら好きのローク、美しい首飾りとひきかえに夫を失った女神フレイヤなど、個性的な神々の活躍を描きます。『エッダ』に基づいて書かれた少年少女のための北欧神話。中学以上。
感想・レビュー・書評
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ゲルマン民族の神話、北欧神話。デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランドなどで花開いた神話は、以前からとても気になる存在でした。文豪ボルヘスがアイスランドサガのことをなんども紹介していることを知って、ますます興味は尽きない。
この本を手に取ってみて、まずびっくり! おそらく少年少女でも理解しやすいように枝葉末節をとりはらい、必要な話を取捨選択し、それをうまく繋げながら系統立てているものと思われます。北欧神話の主だった登場人物とその舞台が、適所でちょうどいい分量で描かれている印象をうけて感激しました。別の本で比べてみても、とてもよくできていると思います。
解説によると、この本は、北欧神話の元ネタとなる『エッダ』(日本の『古事記』のようなもので歌・詩。紀元9世紀ころ、作者不明)と『スノッリのエッダ』(詩人・学者スノッリの散文作品、紀元13世紀ころ)から選んで易しく書き直したもののようです(英雄伝説は割愛)。いや~とてもすっきりしています。全体を見渡すのに少々骨の折れる神話の世界が、こんなに理解しやすいなんて、ちょっと驚きですね。
巨人族との対決に勝利した神々の父オーディン、猪突猛進のトール、剣の達人チュール、半神半巨人のロキは悪戯好き。
戦いに倒れた巨人の肉や骨でつくられた世界、神の国アースガルト、人間の国ミッドガルド、巨人の国ヨーツンハイム、ほかにも小人の住む世界や地下世界などもありますが、なんといってもその世界を貫く1本の世界(生命)の巨木ユグドラーシルは魅力的です。その根には醜い大竜がかじりついてぐだぐだしているかと思えば、大枝にはなぜかシカが住んでいて、木の芽をむしゃむしゃ食べ、忙しいリスたちが枝々を走り回る面白い世界です。
決して全能とはいえない神々と少々強すぎる巨人族との相克、闘いに明け暮れる世界……きっと厳しい極寒の北欧の自然がそうさせるのかもしれません。エロス満載のギリシャ神話や、輪廻転生・無常観の漂うケルト神話とはまた違った世界がのぞけて楽しい。北欧神話に興味のある「大人」にもお薦めしたいです♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
繰り返しの読書。何度読んでも忘れてしまうところがある。今回は図を書きながら整理して読んだ。元は口承文学のエッダであるため、辻褄の合わないところなどもあるのだが、神話ならなんとなく仕方がないかと思える。
特有の荒々しさや不思議さに心が奪われる。挿絵が美しい。北欧神話にはさまざまな本が出ているが、入門編としてちょうど良い。 -
堅い文章が引き立っているが、少年少女でも読めそうな印象。好きなジャンル。
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この名前も北欧神話由来だったのか!というのが予想以上に多かった。ギリシア神話の親しみやすさに比べると淡々としていて、それで終わるのか…という消化不良感もあったり。別の本も読んでみたい。
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神話で、しかも北欧というと知らない生徒も多いだろうが、ゲームや漫画の設定の元になっていることもあるため、親しみをもって読んでもらいたい
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2011/7/14 予約 7/23 借りて 読み始める。 9/8 ほぼ読み終わる
神々の始まりから、オージン、トールとローキ、その他の多くの神々や巨人、こびと、魔女・・・。
様々なことがあり 「神々のたそがれ」へと話は展開する。
ウィリー・ポガニーの挿絵がアンチックでステキ。
内容 :
神の都アースガルド。
威厳にみちたオージン、力自慢のトール、いたずら好きのロークなど、個性的な神々の活躍を描く。
「エッダ」に基づき書かれた少年少女のための北欧神話。
96年刊に次ぐ新版。 -
子供向けだけどざっくり話を知るには十分。
キャラクターたちの名前が現在よく知られている名前とちょっとずつ違うので違和感がある。オーディンがオージンになっていたりロキがローキになってたりして、どこぞの農村の話みたいな素朴を感じる。 -
子供用なのでざっくり読みには適当。裏表紙にローキとすべきところがロークに。版を重ねてるのに