坊っちゃん (岩波少年文庫 554)

  • 岩波書店 (2002年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784001145540

みんなの感想まとめ

主人公が四国の田舎の学校で直面する人間関係や社会の狭さを描いた作品は、爽快感と共に遣る瀬なさを感じさせます。主人公は東京文化を背景に持ちながら、田舎のコミュニティに飛び込むことで、自身の狭量さに悩まさ...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。

  • 高校時代だったか、読んで以来の数十年振りの再読。当時はアップテンポでスッキリした話だと思っていたが、今読むと何というか遣る瀬ない気持ちにすらなる。松山という狭いコミュニティに飛び込んだ主人公が、逆に東京文化をのみ是とする自身の狭量に苛まれる話と見ることもできよう。それ以前に、主人公は狂言回しとして、田舎の中学校を舞台にした騒動を部外者視点で語っているとすら言える。とはいえ、面白いに違いはなく、是非中高生のうちに1度は目を通して欲しい作品。

  • ★★★☆☆ 3.6
    夏目漱石の中でこころの次に好き。爽快な坊ちゃん。友達にはなれなさそうだけど、好きな人間。

  • 夏目漱石「坊ちゃん」
    投稿一作目。夏目漱石をちゃんと読んだのは物心着いてから初めてだとおもうが、意外と読みやすく書きなぐったかのような痛快な文章で面白かった。江戸っ子の、口は達者ではないけど愛嬌のある頑固な坊ちゃん。坊ちゃんが四国の田舎の学校に数学教師として配属されてからの、色々な人間、嫌な取り繕った狭い世界との戦い。清の存在によりなんだかほろりとするような、暖かい作品になっているような気がする。楽しかった、坊ちゃんのように純粋に人情で生きたい。そして帰る場所があることの素晴らしさよ

  • ひらがなが多くてちょっと読みにくかったけど、それで目先がかわったというか、新鮮に読めてよかった。

  • 坊ちゃんは無鉄砲な性格から子供の時から損ばかりをしてしまいます。小学生の頃は、何か問題を起こしても母親が一緒に謝ってくれましたが今度はそうはいきません。なぜ無闇をしたのか深い理由があったわけではなく、自分の心のまま好きか嫌いかで行動を決めてしまいます。この小説の最後では坊ちゃんは仕事を辞めて、東京に帰ります。無鉄砲な性格の坊ちゃんの一時的な願いは叶ったものの、結果的に損をしてしまったお話です。
    短期は損気になります。周りや自分の感情に振り回されることなく、理由をもちながら行動をしていきたいです。

  • 少し難しい内容だけど、面白い。

  • 夏目漱石の代表作。正義感が強く頑固な坊ちゃんが教師になって奮闘する物語。

  • 正義感あふれるまっすぐな男。ここまで正義を通せるなんて...

  • 言わずと知れた、夏目漱石の代表作。やんちゃで正直者の坊っちゃんのお話。坊っちゃんが身近にいたら?と考えながら読んでも面白いかも。

  • 学校の授業でも取り上げられるような有名な話。現代の学校とあまりかわらないなと感じる。

  • 夏目漱石の代表的な作品であり、その人物が描いた作品を読むことは大切なので読んでほしい。

  • 面白い‼️
    4年ほど前にに、母が江戸っ子なので、主人公のセリフをべらんめえ調で読んでもらったところ、笑いすぎて涙が出たほど面白かったです! 

  • (2016-01-14)

  • 実は初読。
    しかし…私、「坊ちゃん」って痛快爽快な話と聞いていたんだけど…?
    全くさっぱりしない。
    赤シャツ側に腹が立つのは当然としても、坊ちゃんと山嵐も結局何…ただの自己満足の上に失職して終わり…?
    それに、松山土産などでは単品で名前が使われているくらいのマドンナ、ほとんど出てなかったよ…??
    あと、松山は坊ちゃんの舞台を売りにしているけれど、全然いい描かれ方してないのにいいの…???
    そんなこんなで、イメージが一人歩きしている作品なのだなぁ、と思った。
    正直なところ好みの話ではないけれど、生き生きとした描写はさすが。

    (追記)
    他の方のレビューを読んで、この物語が痛快と言われる理由の一端がわかった気がする。
    坊ちゃんは自分を疑わない。
    短気で損をしている、とは思っているけれど、自分は間違っているのだろうかと思い悩むことはない。
    そこがさっぱりすっぱりと感じられるのかも知れない。
    ただ、そこは逆に私が納得いかなかった部分だった。
    お前少しは悩め…と苛々してしまった。
    引っ掻き回すだけ引っ掻き回して、反省もなしにさよならか、と。
    どうしてきよしか自分を認めてくれないのか、自分に問題があるんじゃないかとちょっと考えろと。
    しかし、よく考えてみればそれは坊ちゃんの問題ではなくて、この時期の日本文学のありようなのではないか。
    自分の具体的な行いが正しいか間違っているか悩むことはあっても、自分の存在や他者による承認について悩むという観念が、まだ日本文学にはなかったのではないかと思う。
    後年、漱石は私も大好きな「こゝろ」を書くわけだけれども、あの作品が心と題されたのは、それまで描かれて来なかった人の内の内まで描く試みをしていたからではないだろうか。
    決して、「こゝろ」以前の日本文学が心情を描いていないと言っているわけではないのだけれど、現在の文学の大前提である自己の存在への疑念という考え自体が芽生えていなかったと思えば、「坊ちゃん」もしっくり来る。
    私はまず自己への疑念ありき、というバイアスがかかった状態で小説を読んでいたのだな、と気づかされた。
    日本文学で読んで来たのは、「こゝろ」以降のものだからなぁ…。
    ありき、を外した状態で読み返せば、もっと「坊ちゃん」を楽しめるのかも知れない。

  • この小説は読みやすく内容が入り込んでくる。勧善懲悪を明確に描いた小説です。

  • 「世間の狭い『坊ちゃん』の、短気は損気。だけど痛快」
    文章自体は今と勝手が違うので、多少の読みづらさがあるけど、テンポと中盤からの展開で一気に読める文学作品。
    …こういうのは苦手、って人でも挑戦できる一冊。
    基本的に世間知らずの江戸っ子である主人公は、教師として赴任してきた田舎の全てが肌に合わず、嫌い。そう、常に好きか嫌いかで判断する。
    中盤からの展開は、まるでドラマになるような人間関係の表裏。
    これをちょっとアレンジして、ドラマにしたら面白いな〜。
    理不尽だったり、世渡り術だったりの大人の世界を、坊ちゃんの無鉄砲な感性で突き抜けちゃうわけです。
    ☆3なのは、わかっているけど後日談が読みたかったり、あるいは別の展開があったらいいなと思ったり…という物足りなさから。
    叶わない期待だけどね。

  • 熊本、愛媛、大洲、松山などを舞台とした作品です。

  • 四国の中学に数学の教師として赴任した江戸っ子の坊っちゃん。校長の〈狸〉や教頭の〈赤シャツ〉は権力をふりかざし、中学生たちはいたずらで手に負えない。ばあやの清を懐かしみながら、正義感に燃える若い教師の奮闘の日々が始まる。

  •  読んだことのない漱石が多いので読んでいこうとした一作目。

     痛快。

     読みやすい。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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