雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)

著者 :
制作 : 中谷 宇吉郎  池内 了 
  • 岩波書店
3.86
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本棚登録 : 221
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145557

感想・レビュー・書評

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  • 雪は天からの手紙なのです

    こんなこと言われてしまったら
    もう、
    地球に五体投地してしまいたくなってしまいます

    何回読んでも
    読むたびに
    新しい発見がでてくる一冊です

  • 28年度(6-1) 紹介のみ

  • 2016.9.4「本の合コン」で紹介。

  • どこまでもおだやかな物理おじさんのエッセイ。すとんと腹に落ち、さり気なく興味をもたされます。立春に卵が立つ話なんか、読んだらやらずにはいられない。
    似非科学が簡単に蔓延してしまうことへの苦言なんかも、本心はどうあれ、文章に書くならこの穏やかさを持ちたいものです。

  • 世界で始めて人工雪を作るのに成功したのは
    北海道大学で、雪の結晶の研究を続けていた
    中谷宇吉郎博士でした~
    このエッセイから過酷な気象条件のなかで行われた
    研究の様子を知ることができます。

    表題にもなっている“雪は天からの手紙”は
    雪の研究に一生を捧げた博士が残した
    結晶のように美しい言葉です

  • 雪の結晶がキラキラと。
    胚芽米に言及されている部分を興味深く読んだ。
    「科学を尊重せよ」「科学を警戒せよ」
    青空文庫でも一部著作が読めるのだな。うほう。

  • 第2回 ビブリオバトルinいこま テーマ「手紙」で紹介した本です。
    http://ikomabiblio.jimdo.com/記録/第2回2013年1月27日/

  • 2013年1月27日に開催された、第2回ビブリオバトルinいこまで発表された本です。
    テーマは「手紙」。

  • 師・寺田寅彦博士が引き受けてきたある事故の検証を綴る「球皮事件」。
    一時期国の朝野を大いに騒がせたという超能力実験騒動の顛末を回想する「千里眼その他」。
    立春の時に卵が立つという迷信に踊る各国の人々が試みる実験、そして湧く報道。さて、卵は立春にしか立たないのか否か。世間の喧騒そっちのけで中谷博士は自宅の机で卵を立てる「立春の卵」。
    果たしてそれは本当に健康法か? 研究の過程と結果は書き方ひとつ、とくに新聞では活字の配置と重点の置き方でまるで違った印象を読者に与える。そして間違った健康法が世間を風靡し、政府も踊る。ジャーナリズムの本質を鋭くついた「兎の耳」など。

    雪や氷の研究を続け、世界で初めて雪の結晶を人工的につくることに成功した物理学者中谷宇吉郎博士が生涯に30 冊以上出版したエッセイ集のなかから、対象年齢中学生以上の読み物としてふさわしい科学の面白さと味わいに満ちた21編を集めた「岩波少年文庫」。

    真摯に物理学に取り組んだ中谷博士の、暖かなまなざしを感じる随筆集。
    本文からの引用はちょっとそれとは趣が違うものにしてみました。
    2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授を取り巻く大騒ぎも記憶に新しいところから「湯川秀樹さんのこと」より。

  • 中谷宇吉郎先生をご存知ですか?人工雪の製作に世界で初めて成功した物理学者。髄随筆家でもあった中谷先生が雪の話だけなく、地球や卵などいろいろなものを通して科学の面白さを語ったエッセイ集。娘は'霧の彫刻家'中谷芙二子さん。

  • タイトルはメルヘンだが、中身は物理学者のエッセイ集。

    中谷は寺田寅彦の弟子というか教え子で、寺田寅彦についての話も出てくる。

    寺田寅彦のエッセイと比べると、少し硬めな印象もあるが、執筆当時の時代背景を考えると仕方がないかもしれない。
    一科学者でありながら、反戦のメッセージを公的な文として書いているところなど、現代の科学者と比べると骨がある。

  • 中谷宇吉郎・雪の科学館に行って来ました。
    この本が面白かったので
    ぜひ行ってみたかったのです。

    本の中では、
    実験室の様子や茶碗の湯の話が
    今でも印象深いです。

    ここに来て,スライドショーで、
    映像と一緒に中谷先生の事を学びましたが、
    本の中の先生のほうが生き生きしていた様な感じがします。

    しかし、百聞は一見に如かず
    雪のことを学ぶには、
    展示や実験が、ばっちりでした。

    喫茶室で
    湖を眺めながら、人口の霧を眺めながら
    頂くコーヒーは、素晴らしいだろうなー。

  • 請求記号:404ナ
    資料番号:020106688
    降ってくる雪の結晶の形から、上空の温度や湿度が推定できるということです。

  • 読んでいたら「自由学園」のことが出てきてびっくり!

    同窓の友人M君から自由学園学術叢書第一を贈られたのでさっそく読んでみた。この小冊子には霜柱の研究と布の保温の研究とが収められていて、研究者は自然科学グループという名前であったが、内容を見ると5、6人の学園のお嬢さんの共同研究であることが分かった。
    初めの霜柱の研究というのをなにげなく4、5ページ読んでいくうちに、私はこれはひょっとしたら大変なものかも知れないという気がしたのでゆっくり注意しながら先へ読み進んでいった。(略)これはまことに(略)、広く天下に紹介すべき貴重な文献であるということが、読み終わって確信されたのである。
    この研究を読んで、私は非常に驚いたのである。この仕事についてはまず第一に指導した先生がよほど偉かったのであろうということが考えられた。それから「物理学」の知識がさほど深いとは思われぬ若い娘さんたちが、優れた「物理的」の研究をある場合には立派になしとげるという良い例がわが国に出たということをうれしく感じた。

    高校生の女の子たちが、霜柱の研究をあっけらかんと、しかしかなり深いところまで成し遂げたことにびっくりしておられるのですね。
    驚くべきことに、これ、1940年に書かれた文章です。
    ということは、このときの女の子たちは、ご存命であれば、88歳くらいという計算になる。

    ああ、でもわたし、自由学園がそういう学校だということは、学園出身者の99歳の方のお話を母から聞いていて、わかるんだ。
    そういう教育を行っていて、純粋に興味を抱いたことを研究できる環境が整っているということ。
    それにしても、びっくりしました。

    中谷さんの著述には、日本の発展にとって科学的に考える市民が増えることが大事というようなことが書かれていたのが印象的でした。
    いわゆる専門馬鹿、の学者さんではなく、科学と社会とのつながりを考えていた人だったようです。

  • この本の大元のエッセイを書かれた中谷宇吉郎博士って、以前 KiKi が同じく岩波少年文庫で読んで「しまったぁ~!!  この本はもっと早く読んでおきたかったぁ!!!!」と後悔(?)した「科学と科学者のはなし」の寺田寅彦さんのお弟子さんだったんですねぇ。  最初に「あとがき」から読んで、その一事をもってして俄然この本に興味を持った KiKi。  ついでに言うと、この本の後には「千夜千冊」の「雪」が待ち構えているわけですから、かなりの期待感で胸を膨らませながら、読み進めていきました。

    が・・・・・・・・

    正直なところ、中谷宇吉郎さんの文章には寺田寅彦さんの文章ほどには興味も感銘も受けなかったことをまずは白状しておきたいと思います。  これは偏に KiKi が根っからの理系人間ではないことに原因があるのかもしれません。  寺田さんの文章にはさすが夏目漱石の直弟子だっただけのことはあって、なんと言うか文系人間にも受け容れやすいある種の「語法」のようなものが備わっているのに対し、こちらの本はどちらかというとやっぱり理系頭脳の人の文章っていう感じがそこかしこに漂っているんですよね~。

    もちろんすべてのエッセイからバリバリ理系臭が放たれているわけではなくて、ところどころにとても興味深い話も書かれていたりするのですが、どちらかというと、ものすご~くおりこうさんの男の子が優れた指導者の元でしっかりと纏め上げた「夏休みの自由研究 理科編」のレポートみたいな感じがするんですよね。

    (全文はブログにて)

  • 雪の結晶の研究で知られる中谷宇吉郎のエッセイから、若者に読みやすいものを選んだエッセイ集。当時の北海道大学の低温室での研究の様子、科学のこころについて、読みやすい文章で科学研究の楽しさが語られており、理系の人だけでなく文系の人にもおすすめ。

  • 1月、紹介のみ。

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著者プロフィール

1900年石川県生まれ。物理学者。東京帝国大学理学部で寺田寅彦に師事し、卒業後は理化学研究所で寺田の助手となる。北海道帝国大学教授、北海道大学教授を務め、1962年没。雪の結晶の研究や、人工雪の開発に成果を上げ、随筆家としても知られる。主な著書に『冬の華』『楡の花』『立春の卵』『雪』『科学の方法』ほか。生地の石川県加賀市に「中谷宇吉郎 雪の科学館」がある。

「2014年 『寺田寅彦 わが師の追想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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