銀の枝 (岩波少年文庫)

制作 : チャールズ・キーピング  Rosemary Sutcliff  猪熊 葉子 
  • 岩波書店
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145809

感想・レビュー・書評

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  • ローマンブリテン四部作の第二作。
    「第九軍団のワシ」の主人公だったマーカスの子孫である、百人隊長のフラビウスと下級軍医のジャスティンが主人公。

    前作の主人公マーカスとエスカが奴隷のいない農場を作り、そこでフラビウスが育ったことやイルカの紋章の指輪を受け継いでいること、叔母さんの自宅の地下からワシが見つかるなど、要所要所にマーカスとエスカの存在が見えて続いているんだなと感じた。

    物語はどうしても前回と比べてしまって、少し盛り上がりに欠ける気がしたけど、主人公のジャスティンにちょっとどもり癖があったり、軍医で自分は父親の期待に応えられなかった弱い人間だと考えるあたりに親近感をおぼえた。

    三作目も楽しみ。

  • 支配地下に於いても、権力の取り合いはあるのね…

  • ローマン・ブリテン四部作の2作目。


    今度の主人公は、若い百人隊長「フラビウス」と、下級軍医の「ジャスティン」。
    2人は遠い親戚で、1作目のマーカスの子孫です。

    軍隊で出会い、親戚だと分かって親友に。
    ある日、彼らが仕えるブリテン皇帝カロウシウスに対する、皇帝の右腕「アレクトス」の計画する陰謀を知り、告発しようとするのですが左遷されてしまいます。
    そして陰謀が現実のものとなり、アレクトスに抵抗する勢力が生まれて行きます。
    フラビウスとジャスティンの友情、周囲には魅力的な人物も登場し、楽しく読めました。

  • 不屈の精神、信奉する価値観。

  • ローマ時代のブリテンって、今のイギリスと違うものなのか…な…? 私はこの話を、書かれていること以上のものを受け取れていない気がする。 けど、簒奪者に対抗する人々の話はやはりおもしろいなー

  • サトクリフのローマン・ブリテン四部作の二作目。時代はややくだって紀元3世紀。物語としては面白いんだけど、前作ほどのワクワク感はなくコンパクトにまとまった感じ。それにしても、空気のにおいが感じられてそこにいるような情景描写が素晴らしい。イギリスに行きたくなってくる。

  • 古代イギリスはローマ帝国の植民地だった。イギリス人はローマ文化の後継者と言う意識と、サクソン人と言う意識とのはざまにいる。

  • 潜伏任務だった『第九軍団のワシ』。今回は地下活動。
    最後のレジスタンスの闘いなど、一番ビジュアル化に向いていると思う。
    バラを胸に死んでいく剣闘士とか、忠義の道化とか。
    サブキャラもたってます

  • 前作「第九軍団のワシ」に比べ、スリリングな展開や複雑な登場人物たちの関係などが減退してしまった印象があります。主人公2人がピンチに陥る場面でも、誰かしら第三者が手助けしてくれることが多く、そこに少々都合良さを感じてしまったこと。人間関係の面では、基本的にローマ正規軍vs裏切り者、という単純な構図になっているのがその要因なのかと。

    それらの点から、個人的には前作の方が読んでいて楽しかったのですが、物語途中、前作終盤で隠されたあのワシが発見される場面は胸がアツくなりました。また、最期の戦いでの皆の奮闘は圧巻。終盤になってようやくストーリーが盛り上がり、一気に弾けたような気がします。

    ただ、そこまでの流れがかなり緩やかで長く感じられたのが残念。もう少しコンパクトにするか、主人公2人以外の登場人物をより深く描写してくれた方が、ラスト(特にブリテン人と剣闘士の最期)はもっと感情を揺さぶられたと思います。

  • 「第九軍団のワシ」から何代か後の子孫の話。イルカの指輪も出てくる。ただしブリテン皇帝の暗殺という、日本人には馴染みのない歴史を主題にしているためちょっと分かりにくいところがある。

    この話は何度目かの再読だけど、今回はブリテンからガリアへ政治的亡命する人々を助けて働く「暗殺された皇帝の秘書」ポウリヌスが特に心に残った。決して勇敢ではない、むしろ臆病だと自称しながら誰かがやらなくてはいけないことを坦々とこなす姿は、時代を越えた共感を呼ぶ。

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