ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)

制作 : チャールズ・キーピング  Rosemary Sutcliff  猪熊 葉子 
  • 岩波書店 (2008年4月16日発売)
4.21
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  • 本棚登録 :159
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145816

作品紹介

衰退したローマ帝国は、450年にわたるブリテン島支配に終止符をうつ。地方軍団の指揮官アクイラは、悩んだ末に軍を脱走し、故郷のブリテン島にとどまることを決意したが…。意志を貫いて生きることの厳しさ、美しさを描く。中学生以上。

ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今までの話と違って、何十年にもわたっての主人公の人生が書かれています。
    これがもうー見事なのですよ。自分が受けた心の傷と失ったものを、結局どう納得させるのか、というかなんというか――うーん気ばかり焦って上手く言えません。
    最後がほんっとによかった!こう、戦って大勝利を得て、普通ならその勝利に酔いしれて大団円になりそうなところを将来起こるであろう戦乱の予感を漂わせて、でもそれでも改めて手にしたものに満足するっていう――ああーもうやっぱり全然的外れなことしか出てこない~(>.<)。

  • これまで全く通ってこなかった、ローマン・ブリテンの物語。もっと早く読んでおけば世界の見方や価値観が変わった、とは言わないが、衰退したローマ帝国が属州であったブリテンの支配をやめ、ブリテン自身に混乱が巻き起こる様子を、ローマ軍から脱走したブリテン人アクイラに降りかかる災難と重ね合わされている。序盤、アクイラが蛮人に降って奴隷となるのだが、その間の展開が少し意外だった。思ったよりいい扱いだったのだが、それも歴史と社会性のなすものなのかな。

  • 感想は下巻に。

  • 奴隷となっても、頑張る…

  • じっくり読んだ方がいいんだ、この作品は。
    急いで読んだらもったいない。

  • 信義と生き方。

  • アクイラが、自分の憎しみや色々なことを、すべてフラビアのせいにしていて、後半まで、まったく好きになれなかった。
    フラビアは、どうしようもなかった。彼女の力では逃げられなかった。救えなかったアクイラは自分を責めるべきなのに、責めもしても、さらに転嫁した。
    どうして理解してくれないのか
    せずとも、責めるのか
    そんな資格などないだろう

    アクイラはあきらめのだろうか。

    ラスト
    捨てたものが帰ってきた、とは。
    アクイラが「失ったフラビア」が帰ってきた、とは、つまり、心のことなんだろうか?

  • 家族を守るために、いや、家族と共に滅びる覚悟で、撤退するローマ軍から離脱する青年アクイラ。生き延びた彼に待っていたのは奴隷としての生活だった。

    本当に面白い話というのはえてして、スタートの勢いは強くない。読み進めるうちにじわじわと面白さが増してくるものだ。(『指輪物語』なんて1巻を読むのにひと月かかった)この本もその残念な御多分に漏れず、最初がどーよって感じなのだな。けど、それを超えるとページを繰る手が止まらなくなる。

    主人公アクイラはそれぞれ生きている時代が違う別人だけど、『第九軍団のワシ』でも『銀の枝』でも地味だったけど、今度は、さらにトラウマもちのひねくれもの、素直に愛情表現ができないときたもんで・・・まったく感情移入はできません^^;)))))。

    ただしその分、風景や背景にある戦いも同じように客観的に読むことができる。物語を俯瞰できる。淡々と、淡々と。
    激しい感情の動きは、抑制された表現の中に。
    (まー、訳も古いからな~)
    中学生ならちょっと上級者の読書かな。

  • 故郷に戻って、敵をやっつけて
    ハッピーエンド♪なんて
    簡単なお話じゃなさそうです

    修道士に助けられるくだりが
    しみじみして好きです

  • 暗く、思い話だった。
    大人になってから読んで良かったと思うタイプの物語。

    寄稿の上橋菜穂子さんの指摘するとおり、このシリーズの主人公には必ず『諦めることを受け入れる』という転換期がある

    『信じろ、諦めるな』というメッセージを送る児童書は多いけど『諦めることは他の選択を選ぶことである』と伝える児童書は少ない。

    結婚についても考えさせられる。
    読み応えがあった

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