影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)

制作 : ルース・ロビンス  Ursula K. Le Guin  清水 真砂子 
  • 岩波書店
4.06
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本棚登録 : 912
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145885

作品紹介・あらすじ

アースシーのゴント島に生まれた少年ゲドは、自分に並はずれた力がそなわっているのを知り、真の魔法を学ぶためロークの学院に入る。進歩は早かった。得意になったゲドは、禁じられた魔法で、自らの"影"を呼び出してしまう。中学以上。

感想・レビュー・書評

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  • 3巻が一番おもしろかったー!テルーが主役になってきたあたりから、ちょっと展開がしんどくなってきたかな・・・6巻は少し盛り上がりに欠けるというか、期待していたものとは違っていた。相変わらず竜は魅力的過ぎる。児童文学に目覚めるきっかけになってくれた、この作品の力はすごい。ありがとー。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「3巻が一番おもしろかったー!」
      私は2巻「こわれた腕環」が好きです。3巻「さいはての島へ」はバトンタッチの話で素晴しいですね。
      「3巻が一番おもしろかったー!」
      私は2巻「こわれた腕環」が好きです。3巻「さいはての島へ」はバトンタッチの話で素晴しいですね。
      2012/04/18
  • 『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』、『ナルニア国ものがたり』と並んで、世界三大ファンタジーと称される『ゲド戦記』。
     
    これまで読んだことなかったので、全6部作の第1巻を読んでみました。
     
    指輪物語やナルニア、その他のファンタジー作品と比べても、『魔法』というものにすごく重点が置かれている気がします。
     
    魔法をかけるには、魔法の対象になるものの本当の名前を知らなくてはならない。
    それだけに、他のファンタジー作品に比べて、『魔法を使うことの難しさ』というものが伝わってきます。
     
    物語の中心は、ゲドが自分の過ちから自ら呼び寄せてしまった『影』との対決。
     
    追いつ追われつしながら、最後の決戦を迎える。
     
    全体的に『大人向けのファンタジー』と言っていいでしょう。

  • 現代文に慣れ過ぎて思いのほか苦戦。

    老いを待たずに竜王、大賢人とふたつの名誉を勝ち得たゲド。
    1巻は魔法使いになる前からお話が始まります。
    自分の力に自惚れ、先輩に見栄を張り、出来もしない死人の霊を呼び寄せたゲドは霊ではなく得体の知れない影を呼び寄せてしまいます。
    なんとか一命はとりとめたものの、その恐ろしい影に付き纏われる毎日が始まり...まさに影と闘い続ける姿が描かれています。

    たいへん暗~いお話でしたが、ゲドを通してひとの弱さや愚かさに気づかされます。
    私の想像力がもっと豊かだったらもっと楽しめたのだろうなとも。

    冒険譚なので会話が少ないのがちょっと難点ですが、(島の名前も覚えられない...笑)がんばって最後まで読んでみようと思います。

  • ファンタジー小説は大好きですが、このシリーズはどういうわけかとっつきが悪く、何度も途中で本を閉じてしまっていました。
    ジブリのアニメ化からしばらくたった今、ようやく読了。
    主人公がほぼ呪われたような運命を背負うという立ち位置は『指輪物語』と似ていますが、話の中心であるゲドが野心的な未熟者として描かれている点が、これまでのヒーロー像とは違っています。
    普通の人間くさい打算や下心があまさず描かれているため、はじめのうちは全く彼のことが好きになれません。
    おそらくそれが理由で、なかなか読み続けられなかったのでしょう。

    まったく現代的なヒーロー像。その分、あまり距離を感じることなく、読者はゲドの体験を共に追って行けます。
    第1巻なので、まだ自分の力をコントロールできておらず、精神も成熟していない、荒々しいままの青年像。
    世の中の不幸を消すわけではなく、自分のおごりが招いた災いを消すという、大いなるひとりよがりのようなパーソナルスタイルの強い設定。
    強い自我を持ち、もがきながら、成長していく様子が2巻以降にも描かれていくのでしょう。

    野性児のような彼の補填役として登場するカラスノエンドウの存在が、重苦しい悲劇に救いを与えています。
    孤独であるべき魔法使いでありながらも、孤独すぎると判断を誤り、道を間違いかねないため、信頼のおける存在が必要不可欠。
    生きていくとはかくもバランスの難しいものかと思います。
    もはや、絶対的価値ではなく、相対的価値観の社会で生きている我々には、昔ながらの物語は、パターン化しているような印象も受けるもの。
    時代の移り変わりの中で、生まれるべくして生まれてきた物語でしょう。

    自分と対峙し、戦い続けて行くという成長譚。
    また、通り名と真の名という区別は、対人関係の壁を作る現代人を写しているようにも思えます。
    現代風で、哲学的でもあり、コアな読者に支持されているということが頷けました。

  • "自分がしなければならないことは、しでかしたことを取り消すことではなく、手をつけたことをやりとげることなのだ。"

    テーマは"責任"と他の人がレビューしていてなるほどと思いました。

    淡々とした語り口で、すすすッと読みました。淡々と窮地に陥ったり、脱したりするゲドの姿が新鮮でした。

  • 十数年ぶりに読んだら、だいぶ忘れていた。
    はじめて読んだ小学生のときは、真の名を知ることが肝要であるという魔法のあり方が新鮮に感じられて、そこにとても惹かれていた。それに、群島というか、数多の島と海もまた魅力的だった。
    久しぶりに読んで、アバラットの島々が好きなのも納得した。(笑)
    原点はこれだ。

    子どもの頃にはわからなかった、影に追われるゲドの苦しさがあらためて身にしみた。
    十数年を経て読んで、感じ方こそ違うけれど、それでもやっぱり好きな作品。
    ふいに気になって読んだ1巻だったけれど、次も読む。

  • ゲドシリーズ3巻まで読みましたが、
    一番良かったのが、第一巻でした。
    最後の結末で、衝撃が走り、
    そうきたかと涙しました。
    光と影の関係を、
    深く考えさせられた一冊です。
    多分、私がこれだけ衝撃を受けた本は、なかなか現れない気がします。

  • これはファンタジー好きの僕の心にどストライクな話
    ハリーポッターとは違う、泥臭い魔法使い。ずる賢い龍。
    杖はやっぱり180センチくらいのやつだよなぁ
    最初の地図の島の多さに圧倒されたけど、読んで見たらほとんどの島巡ってる。
    世界観、ストーリーどれをとっても歴史に残る作品であるだ。

  • 名著と言われる本作、今まで読んでこなかったけど、最近色んなところでオススメされていたので読んでみた。

    言い回しが難しかったり、カタカナ名がとっつきにくいと感じてしまう自分にとっては、ストーリーの流れを追うだけで苦労した。
    頭にスッと入ってこない…

    人が、自分の弱さや恐怖に立ち向かうために大切なことは、逃げないこと。受け入れること。
    このメッセージが強く心に残った。

  • 文章の一節一節が長いので、読むのに骨がおれる。楽しいファンタジーを期待している人には向かないかも。

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著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula K. Le Guin)
1929年10月21日-2018年1月22日
ル・グィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
(2018年5月10日最終更新)

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