影との戦い: ゲド戦記 1 (岩波少年文庫 588 ゲド戦記 1)
- 岩波書店 (2009年1月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145885
感想・レビュー・書評
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久々にファンタジーにのめり込んで夢中で読んだ。
長い旅だったが、最後の結末に、なにか自分と重ねてじわりと染み入るものを感じた。
2巻を読むのが待ち遠しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この世の物には、二面性、表裏があり、物の名前には呼び名と真の名前があることの世界観が面白い
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ゲド戦記の第1巻。
非常に面白い。
いわゆる児童書のカテゴリになると思うが、大人が読んでも面白い。むしろ大人が4匹児童書なのかもしれない。
世界の均衡について、書かれている。それは私たちが生きていく上で求められて行く能力だと思う。そういったことを、この物語は伝えている。
また、この世界の広がり様が素晴らしい。虚構の世界がどこまでも広がっていく。そのリアリティー。読んでいて、自分も主人公の言動と一緒に旅をしている気分になる。
この作品は、スター・ウォーズにも影響与えているのではないかと密かに思った。 -
面白かった。自らの影(内に秘める暗い部分、悪徳、残酷さのような部分)に怯え逃げるのではなく、それがなんなのかを見つめ、対峙することで初めて人は複雑な一人の人間として自我を確立できるということを示している物語だった。場面が次々と変わり、めまぐるしく物語が展開するので飽きなかった。
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ファンタジーだが、本当によく出来ている。
何度も巻頭の地図を見て、どの辺りにいるのか想像した。
才能のある健康な若者がアースシーの世界中を旅するのが羨ましい。魔法使いという存在が魅力的に描かれている。
彼が傷心で学院で勉強する時に、オジオンと過ごした日々を思い出すのが良い。一緒にいる時は生意気で退屈そうだったが、あれは甘えていたんだなあ。
「聞こうと思えば、黙らねば。」
本当にそうだなあ、と思う。
ほとんど最後の最後まで問題が解決せず、ドキドキした。 -
ファンタジー世界に没入できる愉しみ。
人種や性別の扱い方がなんだか気になると思ったら、意図的だった。 -
「ゲド戦記」の原作、シリーズ第1巻
はじまりの物語
ハイタカ(ゲド)の少年時代から始まる -
名著と言われる本作、今まで読んでこなかったけど、最近色んなところでオススメされていたので読んでみた。
言い回しが難しかったり、カタカナ名がとっつきにくいと感じてしまう自分にとっては、ストーリーの流れを追うだけで苦労した。
頭にスッと入ってこない…
人が、自分の弱さや恐怖に立ち向かうために大切なことは、逃げないこと。受け入れること。
このメッセージが強く心に残った。