こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)

制作 : ゲイル・ギャラティ  Ursula K. Le Guin  清水 真砂子 
  • 岩波書店
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145892

作品紹介・あらすじ

ゲドが"影"と戦ってから数年後、アースシーの世界では、島々の間に争いが絶えない。ゲドは、平和をもたらす力をもつエレス・アクベの腕環を求めて、アチュアンの墓所へおもむき、暗黒の地下迷宮を守る大巫女の少女アルハと出会う。中学以上。

感想・レビュー・書評

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  • 物語の4分の3は、閉塞感が漂い、暗い。ページをめくる手も重かった。しかし、敷かれたレールは正しいのかと主人公が自らの意志で考え始めた時、重圧の闇の世界に一筋の光が差すようだった。あきらめずに読んで良かった!と思った。

  • 世界三大ファンタジーの1つ『ゲド戦記』の第2話。
     
    私は個人的に第1話より、この第2話の方が好きです。
     
     
    アチュアンの国の墓所の地下に広がる
    暗く、広大な迷宮。
    そこを守る大巫女の少女アルハ。
     
    そこに隠された宝物とは?
    そしてゲドはどのようにこの物語に関わってくるのか?
     
    大人向けのファンタジーを読みたい、
    という方におすすめです。

  • 引用
    ・自由は、それを担おうとする者にとって、実に重い荷物である。勝手のわからない大きな荷物である。それは、決して気楽なものではない。自由は与えられるものではなく、選択すべきものであり、しかもその選択はかならずしも容易なものではないのだ。
    ・あんたは、決して残酷さや闇に奉仕するために生まれたんじゃない。あんたはあかりをその身に抱くように生まれてきたんだ。

  • 今回は前作ゲドが老婆から授かった世の中を平和にする力があるといわれるエレス・アクベの腕環のお話。
    腕環の片割れを持つアチュアン神殿の大巫女アルハ(テナー)は、先代のアルハが死んだ日に生まれたというだけで、家族や故郷、名前までもを捨てさせられてしまった可哀想な女の子。
    アチュアンの地下迷宮を舞台に、呪われた運命を背負うテナーをゲドが救いだし腕環がひとつになります。

    うーん。世界観は抜群にすきなのだけど...。どうも文章に深みがないというか...いまいち乗れないのが残念。
    やっぱり自分の想像力が乏しいことが最大の難点ですね。
    宮崎駿がアニメにしてくれたらすっごい映像になる気がするもんなあ。
    地下迷宮とか宝物庫やら壁画の間なんてもろジブリだもん。

    次はいよいよ本命の3巻。ここがジブリで映画化した部分らしいので楽しみです。

  • お墓の地下迷宮とか、名なき者たちとか、恐い要素が沢山のなかで、ハイタカとテナーのやりとりが驚くほど健全で明るくて普遍的でホっとする。

  • 生まれ変わるためには人は死ななければならない…この言葉の本当の意味を知った気がします。
    でも「別の見方をもってすれば、さほどむずかしいことではない」

    テナーが自由になる過程は自分と重ね合わせてつらかった。
    闇の力から完全には自由になれず苦しむ姿。
    「悪の奴隷となっていたずらに費やした歳月を悔やんでは泣き、自由ゆえの苦しみに泣いた」
    「彼女が今知り始めていたのは自由の重さだった」
    自由は苦しくて重い。
    奴隷のままでいる方が楽なこともあるから。
    諦めたり目を背けたりができるから…。

    でも、目をしっかり開けて、見据えなきゃいけない。
    苦しくてもつらくても足を止めちゃいけない。

  • 「ゲド戦記」の原作、シリーズ第2巻

    ゲドがテナーと出会って
    『自由について、どう考えるか』

  • 一巻の影との戦いとは、まったく趣が違うなぁー

  • 一巻より読みやすく、面白かった。

    暗く閉ざされた世界に生きてきた少女にとって、島々を渡り歩いて数々の冒険をしてきたゲドとの出会いは、大きな衝撃だったと思う。

    「自由は与えられるものではなく、選択するもの。そして、その選択は、必ずしも容易なものではなく、重い荷物を負うようなものだ」

    テナーはゲドと共に暗い世界を抜け出して、外の光のある方へと進む勇気を出した。
    外の世界のことを何も知らないテナーが、これからどんな風に大人になっていくのか…
    3巻以降で、成長した彼女に会うのが楽しみ。

  • 特殊な状況下に置かれた主人公の心理が、細かい描写でよく表現されており、共感できる。

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著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula K. Le Guin)
1929年10月21日-2018年1月22日
ル・グィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
(2018年5月10日最終更新)

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