さいはての島へ: ゲド戦記 3 (岩波少年文庫 590 ゲド戦記 3)
- 岩波書店 (2009年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145908
作品紹介・あらすじ
ゲドのもとに、ある国の王子が知らせをもってきた。魔法の力が衰え、人々は無気力になり、死の訪れを待っているようだという。いったい何者のしわざか。ゲドと王子は敵を求めて旅立つが、その正体はわからない。ゲドは覚悟を決める。中学以上。
感想・レビュー・書評
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「死を拒絶することは生を拒絶することでもあるんだよ。」
死を拒絶するクモと生きる気力を失うアースシーの人々。果たしてゲドとアレンは世界を救えるのか!?
個人的には指輪物語やナルニア国物語よりもこちらのほうが好きです。ジブリのゲド戦記が嫌いで本を読まないのはもったいないです(´▽`)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゲド戦記シリーズの中の一つ。
ドラゴンっていいよね。ファンタジーだね。
読了。 -
ゲド戦記3巻。
今作はエンラッドの王子アレンが登場。
エンラッドでの異変...魔法の力が衰え、人が無気力になる...。
アレンが大賢人となったゲドの元に訪ねることで物語がはじまり、二人で原因を追及する旅に出ます。
いままで同様読んでいる間はずっと雲をつかむような感覚でしたが、竜が出てきたあたりからぐぐんと面白くなりました。
どうやら私はそういうわかりやすい展開がぼんぼこ起こるようなお話じゃないとだめみたい。
でも、それでも、時間をかけても読む価値がある気がする。不思議な力を持った小説。
次はどんな物語だろうなあ。楽しみ。 -
年を重ね大賢人を務めるゲド。彼のもとに、王子アレンが魔法の危機を知らせに訪れ、二人はあの「はてみ丸」で旅立ちます。「指輪物語」のように目的がはっきりしていない不安の中、苦難を重ねながら、成長していくアレン。王に相応しい力を得る旅だったのですね。ゲドも「普通のお年寄り」になって、故郷で静かに余生を送る…で、終わったのかと思っていたら、続編が!
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スタジオジブリによって映画化された作品。
とても面白い。 個人的にはゲドが少し老いていて残念だったが、読みやすかった。
ラストシーンは時間が経つのも忘れて没頭してしまった。
映画の内容とは異なるシーンも多々あるため既に映画を見たという人も楽しめる。
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これまでの冒険活劇とはまた打って変わって、2人の途方もない旅のように見せかけて生と死・それに立ち向かう人の内面的なお話。
一巻では傲慢でどこか勢いのあったゲドが、大賢人となり若い頃自分が疑問に思っていた筈のことを説く立場になっていたのは、歳を取り様々なことを知ることは臆病になる訳ではないんだなと言う説得力が凄くあった。
アレンの自己との闘い、自分自身の影の部分とのせめぎ合いの描写が本当に良い……。
この作者は本当に人間の内面を描くのがものすごく丁寧で登場人物の心情が手に取るようにわかる。
映画は3・4巻を基にしたとどこかで聞いたけど(鑑賞したのがかなり前で記憶が朧げとは言え)なぜこの原作であの映画になったんだ…?本質的な部分が真逆じゃないか…?
散々映画の批評で言われてたことに納得してしまった。
ゲド達と自分も共に冒険するような勢いで読めなくなってきた。が、それがいいですね。 -
再読だが以前読んだ記憶がほとんどない。物語中盤まで変化がないので不安になるが、竜が出てきてからはどんなに騒音の中でものめりこめるぐらいの面白さ。4巻が出るまで長らく全3巻と見なされていたのも納得できる。
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成長物語とかそんな単純な言葉で言い表せないほど複雑で、惹かれるファンタジー。